HINE&MSGのマイケル・シェンカー・グループ対談

H：じゃあ、さっそくマイケル・シェンカー・グループの誕生から聞いていくよ〜結成はいつ？

M：79年にライヴ活動してたみたいだけど、マイケルが入院した為に１度駄目になってるので80年と解釈してます。

H：オリジナル・メンバーと担当楽器は？

M：ファーストアルバムのレコーディングメンバーは
Michael Schenkerマイケル・シェンカー(g)
Gary Bardenゲイリー・バーデン(vo)
Mo Fosterモ・フォスター(b)
Simon Philipsサイモン・フィリップス(ds)
Don Aireyドン・エイリー(key)です
ちなみに79年の時はマイケル、ゲイリー、の他に、ベースがビリー・シーン（現Mr.BIG）ドラムがデニー・マッカーシー（元モントローズ、ガンマ）でした。

H：オレもマイケル・シェンカーって、UFO時代はよく聞いてたけど、やっと売れてきてメジャーになったとたんに失踪しちゃったじゃない！？
それで、1980年に帰ってきたとたん、“神”になっちゃったなんて・・・（笑）
何やってたのかね〜？失踪してた間は・・・

M： 一時スコーピオンズに戻ってたりしてたけど、基本的にはソロ活動の為にメンバー探しをしてたみたいですね。
あと“神”とゆう邦題は当時ミュージック・ライフ副編集長の酒井　康氏が考えたものです。

H：へ〜そうだったのか・・・
それから帰ってきちゃったのね、フライング・アロウは！
オレも1枚だけCozy Powelコージー・パウエル(ds)が入ってるライブ盤持ってるんだけど、
コージー・パウエルって、いつ頃入ったの？

M： え〜っと詳しくは分からないけど80年後半じゃないかと・・・

H：しかし、コージーって凄いよね〜。昔、ミュージック・ライフ(注1)かなんかで、両足に養成ギブスみたいなのを付けてる写真見たよ・・・巨人の星じゃないんだからね〜〜古い!?（＾＾；
でも、あれで鍛えてるだけあるよね〜あのバスドラの速さとパワーは。

M： えっ！　そんな写真あったんですか・・・知らないっす・・・
でも実際コージーのドラミングはパワフルでしたね。

H：ロック・ドラマー界の凄腕浪人みたいだよね、コージーって・・・
最初に出てきたのが、2期ジェフ・ベック・グループで・・・その後も、レインボー、MSG、ホワイト・スネイク、ブラック・サバス、エマーソン・レイク＆パウエルとビッグ・バンドばかり渡り歩いてるからね〜
逆に考えれば、コージーって、凄い人達としか一緒にプレイしないから、やっぱり、MSGって凄かったんだね〜・・・というより、マイケル・シェンカーが凄かったのか・・・。

M： ・・・それは　　どうなんでしょう？

H：最初UFOでマイケルのギターを聞いたときは、衝撃だったよ〜オレが選ぶギター・ヒーロー中では5本の指に入るね！
ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、エディ・ヴァン・ヘイレン、そしてマイケル。
あとは、ニール・ショーン、スティーブ・ハウ、ロイ・ブキャナン・・・・・聞いてないって？（＾＾；

M：名前があがった中で聴いてたのは、エディとニールぐらいですね〜
世代の違いですかね・・・

H：あうぅ・・・墓穴を掘ったか（＾＾；
でも、聞いてくれる！？何でこの5人が凄いかって言うと、この方たち、テクニックや早弾きだけじゃなく、オリジナリティーがあるから凄いのよ！
この人たちのギターって、個性的で、ちょっと聞いてだけでも分かるでしょ、あっ、これ弾いてるの○○だ〜って。
マイケルの流れるようなフレーズと綺麗な音は絶対マネできないね！一音、ビ〜ンと弾いただけで「うまいっ！」と思わせるあの音は、感涙ものだよね。
でも、UFOのライブ盤を聞いたとき、スタジオ盤とまったく同じフレーズ弾いてたのには、ちょっとショックだった・・・（;_;）聞いた？

M：UFOライヴですね　もちろん聴いてますよ

H：MSG時代のもそうなの？

M：そうですねぇ基本的にレコードにどうりですね〜
まったく同じではないですけど。

H：やっぱりそうか〜。まあ、ライブでも同じように弾けるんだぞ〜っていうところを見せたいのかもしれないけど、アルバムで出すとなると、アドリブびしびしの方が、聞いててスリリングでエキサイティングなんだよね〜。ライブの名盤といえば、ベック・ボガート・アピスやディープ・パープル のライブ・イン・ジャパンとか、KISSアライブとかかな〜
ちょっと、話がそれてきちゃったんで、MSGにもどすね（＾＾）

M：はい

H：MSGって、ず〜っとMSGだけど、途中一回、マッコリー・シェンカー・グループ(注2)になったじゃない！？あれはいつ頃だったっけ？

M：87年です

H：何者なの？そのマッコリー(ROBIN McAULEY)って？

M：資料によりますと・・・
後期グランプリのメンバーでその後GMTというグループからファー・コーポレーションとゆうプロジェクトに参加してたみたいで　

H：へ〜。ファー・コーポレーションというのは、聞いたことあるぞ・・・う〜〜ん
そうだ！確か、ツェッペリンの「天国への階段」をカヴァーして、全米スマッシュヒットさせたやつらだ！違ってたらゴメン・・・なにしろ頭も老化してるもんで、ときどきボケるので（＾＾；
MSGのその後と今はどうなってるの？なんか、一度UFOも再結成したけど・・・

M：さぁ？わかんないっすね〜
オール　インストゥルメンタルのアルバム作ったり、今年またUFOでCD出してるし・・・
まさに"神"のみぞ知るってやつですか？（＾＾）

H：うわっ〜1本取られたか・・・(笑)
あと、最後に特筆事項でもあれば・・・

M：今年になって過去のアルバムがデジタルリマスターで再発されてるので、興味ある人は聴いてみてください。

H：は〜い、それじゃあ、お疲れさま〜

M： どうも〜

（HINE&MSG)

(注1)ミュージック・ライフ
今は無きロックの専門雑誌で、当時はこの分野を独占していたが、後発のロッキング・オン誌との闘いに敗れ廃刊に追い込まれた。

(注2)マッコリー・シェンカー・グループ
MSGと書いてMcAULEY SCHENKER GROUPと呼ばせた。その時のメンバーは
ロビン・マッコリー(vo)
マイケル・シェンカー(g)
ロッキー・ニュートン(b)
スティーブ・マン(g)
ボードー・ショホフ(ds)

ディスコ・グラフィー

1980年　THE MICHAEL SCHENKER GROUP（神〜帰ってきたフライングアロウ）
1981年　MSG（神話）
1981年　ONE NIGHT AT BUDOKAN（飛翔伝説　MSG武道館ライヴ）
1982年　ASSAULT ATTACK（黙示録）
1983年　BUILT TO DESTROY（限りなき戦い）
1984年　ROCK WILL NEVER DIE（ロック・ウィル・ネヴァー・ダイ）
1987年　PERFECT TIMING（パーフェクト・タイミング）
1989年　SAVE YOURSELF（セイヴ・ユアセルフ）
1991年　M.S.G（M.S.G）
1992年　THE ACOUSTIC M.S.G（アコースティック　MSG）＊日本盤のみ
1992年　"UNPLUGGED"LIVE（神々の響宴　MSGライヴ!!）
1996年　WRITTEN IN THE SAND（リトゥン・イン・ザ・サンド）
1997年　THE MICHAEL SCHENKER STORY LIVE（ストーリー・ライヴ）
1999年　THE UNFORGIVEN（ジ・アンフォーギヴン）
1999年　LIVE〜UNFORGIVEN WORLD TOUR（ライヴ〜ジ・アンフォーギヴン・ワールドツアー）

（マイケルシェンカー・ソロ）
1999年　THANK YOU（サンキュー）
2000年　ADVENTURES OF THE IMAGINATION（アドヴェンチャーズ・オブ・ザ・イマジネーション）

<資料提供：MSG>