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イギリス、ロンドン生まれの写真家。ケンブリッジのカイウス・カレッジで現代語の学位を取っている。初めてロック・スターを撮ったのは、60年代末期のシド・バレット(元ピンク・フロイド)。シドのソロ・アルバム「帽子が笑う・・・不気味に」では、ヒプノシスのストーム・トーガソンと組み裏ジャケットを担当した。その後、70年代にはデヴィッド・ボウイやその周辺のグラム〜パンク〜ニュー・ウェイヴ系アーチストを撮り続け、数多くの名アルバム・ジャケットを残している。70年代末にはニューヨークに移り住み、最近ではイングヴェイ・マルムスティーンの写真を手がけるなど、まだまだ創作意欲は衰えていない。 |
Strapps/Strapps 1976年 東芝EMI |
Cockney Rebel/The Psychomodo 1975年 東芝EMI |
David Bowie/Pinups 1973年 東芝EMI |
Iggy & The Stooges/Raw Power 1972年 Sony |
Johnny Winter/Captured Live! 1976年 Blue Sky |
Queen/Sheer Heart Attack 1974年 東芝EMI |
Lou Reed/Transformer 1972年 BMG |
Mr.BIG/Sweet Silence 1975年 東芝EMI |
この他にも、ミック・ロンソン、ジョーン・ジェット、モット・ザ・フープル、ロリー・ギャラガー、ジョン・ケイル、ブロンディー、エアロスミス、ロキシー・ミュージック、レーナード・スキナード、ジョン・ウェイトなど、どちらかというと一癖あるようなアーチストを多く手がけている。また、そういったアーチストの妖気またはオーラのようなものを写し出すのが非常に上手い。 ミック・ロックの作品の中でも、個人的に一番好きなのはストラップスのファースト・アルバムで、パンクやニュー・ウェイヴといった時代の気分(暴力的、中性的など)と、ストラップスのもつサディスティックなイメージをシンプルな構成で表現した、傑作中の傑作ジャケットだ。ちなみに奥側の足は男性のものという噂もある・・・。このアルバムは、内容自体もすばらしく、CD化されないのがとても残念だ。 |