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サイケデリックのラストヒーロー
ホークウインドは60年代終わり頃、英ロンドンのラドブローク・グローブでヒッピーの間から産まれた6人編成のバンド、グループXが前身だった。 一時メンバーだったSF小説作家Michael Moorcockマイケル・ムアコックは気まぐれで、ホークウインドのいくつかのコンサートに出演し、アルバムへも何曲か参加していたが、詩人のロバート・カルヴァートが度々代理をしているうちにリードヴォーカルの座を奪われた。 解散後、 サイモン・ハウスはデビット・ボウイ・バンドへ一時加入。だが、すぐにブロック、カルヴァート、サイモン・キングと共に、複雑な契約から合法的に逃れるためにHawklordsという名前で活動を再開した。その後、グループ名は1979年カルヴァートがソロシンガーとなった時に元のホークウインドに戻している。この時のメンバーは、 1990年彼らはサイモン・ハウスをヴァイオリンに再起用、新加入でドラムのRichard Chadwickリチャード・チャドウィック、初の女性ヴォーカリストBridget Wishartブリジット・ウィスハートを加え、アルバム「Space Bandits」をリリースした。 自ら「サイケデリック最後のヒーローだ」と言ってのけるくらい、初期のホークウインド・サウンドはサイケっぽく、わけのわからない効果音がギンギンに唸っていた。しかし、イギリス出身ということもあって、アメリカのバンド達とは少し違った要素も持ち合わせていた。ヴォーカルにSF作家や詩人を起用したり、トータル・コンセプト・アルバムを作ってみたり、また、スペース・サイケデリック・ロックと言われていたことからも分かるとおり、リバーブを多用した宇宙的な広がりを感じさせるサウンドが特徴でもあった。全盛期の70年代中期にはメタル・ファンのカリスマ、レミーの加入もあって、ハードロック寄りなサウンドが多かった。レミー脱退後はピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアがミキサーを担当するなど、プログレ路線にシフトしてゆく。そして迷える80年代は、メンバーも代わればサウンドもコロコロと変わった。 もっと詳しく知りたい方は→参考サイト:Hawkwind Daze |
Hawkwind Liberty/EMI |
In Search Of Space EMI/東芝EMI |
Doremi Fasol Latido EMI/東芝EMI |
Space Ritual One Way/EMI |
Hall Of The Mountain Grill One Way/EMI |
Warrior On The Edge Of Time U.A./GRIFFIN |
Astounding Sounds Amazing Music Charisma/VIRGIN |
主なディスコ・グラフィー
1970年 Hawkwind *現在出回っているこのデビューアルバムにはHawkwind
Zoo時代のボーナストラック入り |
Quark; Strangeness And Charm Charisma/GRIFFIN |
Hawklords 25 Years On Charisma/VIRGIN |
P.X.R. 5 Charisma/VIRGIN |
Levitation Bronze/GRIFFIN |
Stonehenge This Is Hawkwind Do Not Panic GRIFFIN |