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メンバー John Cann ジョン・カン/ギター、ヴォーカル、チェロ 知る人ぞ知る、陰のスーパー・グループ ハード・スタッフは、元アトミック・ルースターのカン(別名ジョン・デュ・カン)とハモンドの2人が、元クォターマスのガスタフスン(グスタフスンとの表記もあり)と出逢い、1972年に英ロンドンで結成された。元々はBulletというバンド名だったが、アメリカで同名のバンドがいたことから、デビュー前に改名したようだ。 資料&情報協力:PAGE FULL OF JIMI 下坂さん |
1972年 Purple Records/EMI |
SIDE-A 1.ジェイ・タイム 2.シニスター・ミニスター 3.ノーウイッチ・アット・オール 4.テイクン・アライヴ 5.タイム・ギャンブラー(ロドニー) |
SIDE-B
1.ミリオネイアー 2.モンスター・イン・パラダイス 3.ホーボー 4.ミスター・ロンジヴィティ -RIP 5.ザ・プロヴァイダー(パート1) |
ハードロックの語源が「ハードとしか言いようのないロック」なら、彼らこそ最もそこに位置するバンドだろう。ヘヴィメタルとは一線を画す彼らのサウンドは、個人的に究極のハードロックだと思う。「音楽性とかテクニックとか、そんなものはどうでもいい、とにかく俺たちは大音量で好きにやるぜぃ!」とでも言いたげな音だ。だからといってパンクのような3コードで叫んでいるだけでは決してない。メンバー3人共が、すでに過去に在籍したバンドやスタジオ・ミュージシャンとして素晴らしい実績を残し、上手いとの評価を受けている面々なのだ。いくらラフにプレーしようとも、そんじょそこらの野郎どもよりは数段上手い。しかも本人達は意識していないのかもしれないが、様々なジャンルの音楽からのインフルエンスが、至る所にちりばめられている。それは、ブルースやロックンロールはもとより、R&Bやジャズ、ファンク、プログレ、ビート・ポップ、時にはクラシックやフォーク、ジャーマン・ロックにいたるまで(このアルバムではほとんど感じられないが、2nd.ではこれらの影響もかなり感じ取れる)発展してゆく。だが、彼らはそれを大仰なアレンジや緻密な計算による音密度として表現することなく、シンプルでストレートなハードロック・サウンドの中に封じ込めているのだ。ある意味、当時流行していた様式美追求型のハードロックとは対局に位置するものであったかもしれない。しかし、このかっこよさは、不変の輝きを持ち、いつの時代に聞いてもきっと褪せることはないだろう。事実、発売当時からレコード・ジャケットがボロボロになるまでこのアルバムをずっと聞きつづけ、CD化に驚喜してからも、今まで飽きて聞かなくなったことは一度もないのだから。(HINE) |
Bolex Dementia 1973年 Purple Records/EMI |
SIDE-A 1.Sick N' Tired 2.Mermany 3.Jumpin' Thumpin'(Ain't That Somethin') 4.Dazzle Dizzy 5.Bolex Dementia |
SIDE-B 1.Roll A Rocket 2.Libel 3.Ragman 4.Spider's Web 5.Get Lost |