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テラ・ノヴァが結成されたのは1992年のオランダ。少年時代から一緒にバンド活動をしてきたフレッド&ロン・ヘンドリックス兄弟とNINE
LIVESというバンドでフレッドといっしょだったジェスイーノが中心となって活動をスタートさせた。オランダと言えばすぐに思い浮かぶのがフォーカス、オランダで初めて世界的に活躍したプログレ・バンドだった。その影響もあって、あまりオランダにハードロックやヘヴィメタルのイメージはなかったが、近年ロビー・ヴァレンタイン、ヴァレンシアなどの活躍によって徐々にそのイメージは失われつつある。また、このテラ・ノヴァの出現によって、さらにオランダという国のイメージも変わったことだろう。 テラ・ノヴァ解散後、フレッドはソロ・アルバムの準備を進め、他のメンバー達も別々に活動してゆくことを決意し、一旦はちりぢりとなった。ところが、ロンとジェスィーノは、再びフレッドのもとへ舞い戻り、アクイラというバンドを結成することとなった。残念ながらドラムのラーズだけはV-MALEというオランダのバンドですでに活動をはじめていた。このアクイラはよりポップなサウンドになり、アルバム「セイ・イェー」を2001年にリリースしている。2002年にはTENとのジョイント・ライヴのため来日。テラ・ノヴァ時代の曲も披露し、TENとは対照的に好評を博したようだ。 協力:MSG |
![]() Livin' It Up King/ビクター |
![]() Break Away King/ビクター |
![]() Eye To Eye Frontiers |
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ディスコ・グラフィー 1996年 Livin'
It Up(リヴィン・イット・アップ)*デビュー・アルバムとは思えないほどの完成度を誇る名作 |
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1 . ラヴシック Lovesick 2 . メイク・マイ・デイ Make My Day 3 . アイ・トゥ・アイ Eye To Eye 4 . ヒアズ・トゥ・ユー Here's To You 5 . アノマリー Anomaly 6 . ワイルド・シング Wild Thing 7 . アイ・キャント・ウェイト I Can't Wait 8 . ナッシング Nothing 9 . ホエア・アイ・スタンド Where I Stand 10.アイ・ウィル・ビー・ゼア I Will Be There 11.プロミス・ユー・ウェイト Promise You Wait 12.ハウ How(※終了後に隠しトラックあり) |
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| このアルバムは、オランダが誇るメロディアス・ハードの名バンドであるテラ・ノヴァが放った3作目にしてラスト・アルバムの名盤だ。ファースト・アルバムで既に全曲完成度の高いすばらしい曲を披露していた彼らであったが、つづくセカンド・アルバムでは曲数が多くなったためか、後半もてあまし気味な感じもあった。しかしこのサード・アルバム、3枚目だというのに、いっこうに衰えないメロディセンスの良さ、ますます磨きがかかった演奏力、そして音楽的な幅を持たせ、12曲というボリュームのある曲数をまったく飽きさせない構成。まさに完璧だ!本当に恐ろしいまでの彼らの才能には驚かされる。 テラ・ノヴァと言えばバラードの素晴らしさも定評のあるところだが、このアルバムにも極上のバラード曲「ヒアズ・トゥ・ユー」と「ハウ」が入っている。特に「ヒアズ・トゥ・ユー」は良い意味でいつものテラ・ノヴァ(熱唱系)らしくない、サビの部分が静かに語りかけるようなタイプになっている名曲だ。 その他の注目曲を順に紹介すると、5曲目の彼ら初のインストゥルメンタル・ナンバーは、リード・ギターのジェスイーノがかいた曲で、曲の良さもさることながら、演奏技術の成長ぶりがうかがえる仕上がりだ。ついでに記しておくと、テラ・ノヴァのほとんどの曲を書いているのはヴォーカル&ギターのフレッド・ヘンドリックスで、単独でジェスイーノが曲をかくのは初めてのことだ。 7曲目には、これもめずらしいカントリー調の曲。アコースティック・ギターとコーラスを前面に出し、途中のギター・ソロもカントリー風のフレーズを弾いて曲を盛り上げている。アメリカン・ハードの連中はよくこういったタイプの曲をやるが、彼らほど泥臭い感じはなく、さらっとした明るい曲だ。 また、日本のためにかいたという10曲目の「アイル・ビー・ゼア」は、彼らの全楽曲中でも一番の異色ナンバーで、これがまたすばらしい!3拍子のワルツ・タイプで構成され、バイオリンやアコーディオン、オーボエ(クラリネットかも?)などを使用してノスタルジックな雰囲気を出しながらも、途中にはクイーン風多重録音によるコーラスとギターのハーモニーを思わせるパートが入り、スケールの大きなサウンドを生み出している。 緩急をつけたバランスの良い楽曲。しかもすべてが名曲揃い。そして確かな演奏技術。どれをとっても文句のつけようがない90年代最後の名盤。しかも2004年時点で何故かすでにデジタル・リマスターを施され、日本盤でリリースされている。これを聞かずに21世紀を迎えたメロディアス・ハード&ハード・ポップ・ファンは、即刻CDショップに駆け込もう!(HINE) |
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エスケイプ
Escape テラ・ノヴァ Terra Nova ![]() 1999年 Frontiers/キングレコード |
1 .ロング・リヴ・ロックンロール Long Live Rock'n Roll 2 .ロック・ボトム Rock Bottom 3 .ホールド・ザ・ライン Hold The Line 4 .ヘヴン・ノウズ Heaven Knows 5 .エスケイプ Escape 6 .ウォー・オン・ウォー War On War 7 .ユー・アー・ザ・ワン You Are The One 8 .ソウル・サヴァイヴァー Sole Survivor 9 .ロンリー・イズ・ザ・ナイト Lonely Is The Night 10.バック・イン・ジ・エイティーズ Back In The Eighties 11.パート・オブ・ザ・ゲーム Part Of The Game 12.イエスタデイ Yesterday 13.ユー・アー・ザ・ワン (リミックス) *日本盤ボーナストラック |
| フレッドの声とジェスィーノのギター。これを想像しただけでもう目頭が熱い。それほど数々の名曲をこれまでにこの2人の組み合わせで作り上げてきた。アクイラのセカンド・アルバムでメンバー・クレジッドからジェスィーノの名前が消えたとき、テラ・ノヴァも完全に消滅してしまったのだとがっかりしていた。ところが、フレッド、ロン、ジェスィーノというテラ・ノヴァ結成当時のオリジナル・メンバー3人が揃い、再びここにすばらしいアルバムを引っさげ我々の前に戻ってきた。(ちなみにメンバーはこの3人だけで、ベースのエリック・コーネンとドラムはハンズ・エイケナーはセッション・プレイヤー扱いとなっている) アルバム・タイトルや曲名を見て、「おやっ?」と気づいた人もいる通り、「エスケイプ」はジャーニー、「ロング・リヴ・ロックンロール」はレインボー、「ロック・ボトム」はUFO、「ホールド・ザ・ライン」はTOTO、「イエスタデイ」はビートルズ、というように過去の名盤や名曲と同じタイトルが付けられている。しかもこれを見ただけで彼らがどんなアーチストから影響を受けているのかが一目瞭然で分かる。これは偶然ではなくあえてそうしたのだろう。それは過去の名盤・名曲に敬意を払いながらも、自分たちもそういった名盤・名曲を作るのだという決意の表れだ。 サウンド全体もそういったクラシック・ロック的な要素を取り入れ、わざとキーボードの音色を80年代風にしたり、効果音で雰囲気を出したりと芸が細かい。 それでは主な曲をチェックしてみよう。まずは1曲目、冒頭にラジオをチューニングしている効果音が入る。今ではラジオも1発で選局でき、つまみを回して選局することなど無くなってしまったが、わざとこれを入れることによりノスタルジックなムードを出しているのだろう。曲自体はこれまでのテラ・ノヴァのアルバムの1曲目同様、ノリノリのロック・ロール・ソング。ただし、途中に入る間奏がレインボー風のフレーズだったり、キーボードの音色も80年代によくみられたYAMAHAのDX7風だったりと、このアルバム全体のサウンドを象徴するイメージに仕上げている。曲半ばに転調した後、いよいよ待ちに待ったジェスィーノのギター・ソロだ。ここでのジェスィーノはマイケル・シェンカー風の流れるようなフレーズ。そうだ、これこそテラ・ノヴァ・サウンドだ!と思わず叫びたくなる。 3曲目は3部構成。曲の出だしはピアノのみでフレッドが情感豊かに歌い上げるバラード調、そこから一挙にミドル・テンポのハード・サウンドへ。ここでのジェスィーノはニール・ショーンのようなタメを聞かせたフレーズ重視のソロを披露。そしてエンディングにはまたフレッドが、出だしと同じメロディーを今度はドラムとベースも入れて切々を歌い上げ締めくくる。名曲だ・・・。 その静かな流れを引き継ぐように4曲目もピアノで静かに始まる。本作にはテラ・ノヴァお得意のメロディアス・ロック・ファン殺しのバラードが3曲も入っているが、これがその1曲目。ますます表現力に磨きをかけたフレッドのヴォーカルは、言葉が分からずとも聞き手その人なりの心象風景を音の中に想像させる。絡みつくようなジェスィーノのギターも、ロンによるオーケストラ風シンセもいい。 5曲目はアルバム・タイトルともなっている曲。その曲名が示すように往年のジャーニーを彷彿とさせるメロディアス・ハード・サウンドだ。特にコーラス部分などはかなりジャーニーを意識している感じがする。曲の途中にはめまぐるしくメロディーを変えるプログレっぽい部分もあり、どこかで聞いたことのあるクラシック・ミュージックのフレーズをキーボードとギターで高速バトルする場面もある。その部分だけ聞くとまるで初期のカンサスのようでもある。 7曲目はバラードの2本目。この曲は日本盤のボーナス・トラックにもリミックス・ヴァージョンが入っているほどの自信作なのだろうが、どうも彼らのセカンド・アルバムに入っていた名バラード「オンリー・フォー・ユー」によく似ている。しかも歌詞にも「〜only for you」という言葉が使われているので、イメージがさらにダブルのだ。「オンリー・フォー・ユー」が名曲中の名曲なだけに個人的にはどうも二番煎じのような感じがしてしまう。 もしもこのアルバムがLPなら、8曲目からがB面だろう。7曲目のバラードでいったん締めて、それとは対照的なハードな曲を8曲目にもってくるあたり、そういったことも想定しての曲順なのかもしれない。また、本作もほとんどがフレッド1人でかいた曲ばかりだが、この曲はフレッド&ロンが共作した2曲のうちの1曲でもある(もう1曲はトップの曲)。 10曲目は冒頭で触れたクラシック・ロック的要素というのを歌詞で表現した曲。タイトルもズバリBack In The Eighteesで、「80年代は良かったね。あの頃が人生で一番楽しい時間だった...」といった懐古的な内容。 11曲目は唯一ジェスィーノが作った曲。彼は前作でも1曲インストゥルメンタル・ナンバーをかいていたが、今回はちゃんとしたヴォーカル入りだ。良いフレーズを弾くギタリストはまた良い曲を作ることもできる。エリック・クラプトンしかり、ニール・ショーン、マイケル・シェンカーしかりである。アルバム全体の中に自然にとけ込み、フレッドの曲となんら遜色ない仕上がりだ。 そしてラストの12曲目はフレッド渾身のドラマティック・バラード。この曲はファーストに入っていたドラマティック名バラード「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」に匹敵する出来映えで、とにかくちょっとマイナー調のメロディーも、哀愁たっぷりに歌い上げるフレッドのヴォーカルも、途中に入るアコースティック・ギター・ソロもすべてが感動的! ハズレのないテラ・ノヴァのアルバムにまた1枚名作が加わった。フレッド、ロン、ジェスィーノ、すばらしい音楽をありがとう。(HINE) |
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