|
|
|
タイス・ヴァン・レアとマーティン・ドレスデンとハンス・クーパーの3人で作ったトリオに、後からヤン・アッカーマンが加わる形で「フォーカス」は結成された。本国オランダでは1970年にファーストアルバム「イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス」が発表された。しかし、直後にアッカーマンは脱退。そして、直ちにピエール・ファン・リンデンと共にニューグループを結成し、タイスもフォーカスより引き抜き、実質的には乗っ取ったような形で新生フォーカスを作ってしまった。この時ベースにシリル・ハーヴァーマンスも加え、セカンドアルバム「ムーヴィング・ウェイヴス」を発表。その後1972年第11回ナショナル・ジャズ・ブルース&ロックフェスティバルにおいて、イギリスでのセンセーショナルデビューを果たし、大成功を納める。 |
| IN AND OUT OF FOCUS(イン・アンド・アウト・オブ・フォーカス) 1970年 PORYDOR KK MP2330 |
||
|
THIJS VAN LEER/キーボード、フルート、ヴォーカル |
A B |
1970年にオランダで発売のデビューアルバム。その後イギリスでの成功を受けて1974年に日本やアメリカでも発売され、日の目を見た作品。 上にも書いた通り、実質的には違うバンドと言おうか、こちらが本当と言うべきか、オリジナルメンバーによる唯一の作品。 まだサウンド的にも成熟しておらず、時々ちらっと、フォーカスらしさを覗かせるものの、下手なヴォーカルも入った、方向性がどっちつかずの内容。 (HINE) |
| MOVING WAVES (ムーヴィング・ウェイヴス) 1971年 POLYDOR KK MP2311 |
||
|
THIJS VAN LEER/キーボード、フルート、ヴォーカル |
A B |
実質ヤン・アッカーマンのバンドをフォーカスという名前にしてしまった新生フォーカスの初アルバム。 サウンド的にも、ほとんどこのアルバムで独自の“フォーカス・サウンド”が確立されたと言ってさしつかえないだろう。本作のヒットにより、ヨーロッパや日本での人気を決定づけた。 今ではすっかりフォーカスのテーマ曲になってしまった、ヨーデルおじさんの声(笑)でお馴染みHOCUS POCUS収録。 (HINE) |
| FOCUS III(フォーカス3) 1972年 POLYDOR KK MP9445〜6 |
||
|
THIJS VAN LEER/キーボード、フルート、ヴォーカル |
A B C D |
名曲「シルヴィア」を生んだ2枚組のさらなる出世作。この曲は、インストゥルメンタルでありながら異例の全英大ヒットを記録。これにより世界的な成功をも手中に入れた。 キャッチーなメロディとは裏腹に、よく聴くとかなりハイレベルな演奏をしていて奥が深い。ジャズっぽいアプローチや実験的要素は、このあとの名作「ハンバーガーコンチェルト」への予兆を示している。LPでは日本盤と輸入盤のジャケットが異っていたが、CDでは統一されたようだ。(ポインターをジャケット写真に合わせると切り替わるものはLPの輸入盤)。 (HINE) |
| MOTHER FOCUS(マザー・フォーカス) 1975年 POLYDOR KK MP2514 |
||
|
THIJS VAN LEER/キーボード、フルート、ヴォーカル |
A B |
前作とは打って変わって、小作品の寄せ集めみたいな内容だが、その各曲はなかなかいい。 ここでは、もうプログレというカテゴリーには入り切れないサウンドになり、今で言うフュージョンサウンドに近いものになっている。 ドラマティックな展開はない代わりに、心地良く気軽に聞けるサウンドでもある。 しかし、ついにここで個性の強すぎるタイスとヤンの確執が表面化。残念ながら、このアルバムを最後にヤン・アッカーマンは脱退。実質“フォーカス・サウンド”が聞けるのは最後となってしまった。 (HINE) |
|
(シップスオブメモリーズ〜美の魔術) 1976年 EMI-Bovema CDM 7 48858 2 |
(新しき伝説) 1978年 EMI CDM 7 48339 2 |
|
|
|
|
|
| ヤン・アッカーマン脱退後に出た未発表テイク集 | ヤン・アッカーマン脱退後唯一にしてフォーカスとしてのラストアルバム |
| FOCUS 8(フォーカス8) 2002年 Victor VICP-62150 |
||
|
THIJS VAN LEER/キーボード、フルート、ヴォーカル |
1.ロック・アンド・リオ 2.タマラズ・ムーヴ 3.フレットレス・ラヴ 4.ハーキー・ターキー 5.デ・ティ・オ・デ・ミ 6.フォーカス8 7.スト・セ・ラディーティ・オスタタク・ジヴォータ? 8.ニューロティッカ 9.ブラザー 10.ブリズ・テーベ 11.フラワー・シャワー |
この再結成後初のアルバムは「ムーヴィング・ウェイヴス」あたりのサウンドとそっくりで、良い悪いは別として、とても懐かしい感じのする内容に仕上がっている。ギターのヤン・デュメーもかなり頑張ってアッカーマン風の音作りを忠実に再現しているが、それだけに、もしこれが本物のアッカーマンだったら・・・と思わずにはいられない。 だが、その想いはアッカーマンの熱烈なファンであるからこその願いであり、普通のプログレ・ファン並びに初めて聞いた若いリスナーの方々には、まったく問題なくすばらしいアルバムだとお薦めできる。 (HINE) |
|
Focus 9 〜 New Skin
2006年 Red Bullet |
|
![]() |
〜New Disc Revueより転載 それほど熱心なファンという訳ではない私にとって、Focus は「Hamburger Concerto」(1974)で止まっている。なのでその後、解散・復活を何度か繰り返しているという彼等の音については、全く知らない。もっとも、その度メンバーは一定ではない様だが…。 然し今回の新作は、私の様なモノにも抵抗なく聴ける作品に仕上がっている。曲によっては拍子抜けするくらいあっさりと、72〜74年頃のFocusサウンドに連れて行ってくれる。とりもなおさずこれは、Thijs van Leer の健在振りを示した結果という事なのだろうが、実は今回dr.に当時の Pierre van der Linden が復帰しており(初めての「復帰」ではなかった様な気もするが)そんな事も要因のひとつかも知れない。 また、ギターの Niels van der Steenhoven なる人物が、パートによってはかなりJan Akkerman 的なプレイを展開していて、その才を発揮している。アルバムを通して殆どの曲を Thijs が書いている中で、1曲彼の曲があり(その名も「Niels's Skin」)他の曲とは違った雰囲気で自身の色を出している。大化けするかも知れない(或いは私が知らないだけ、という人なのかも知れないが…)。 当時の音に浸りたい人間にとってはもう少し、「ヨイロロ・ヨイロロ・ドンパンパン」的な高音ヴォーカルを聴きたい処ではあるが、……だったら、昔の音を聴けばイイか。 (鷹&虎) 2006.10 |