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ブリティッシュ・ハード・ロック最後の大物 Freddi Mercurry フレディ・マーキュリー/リード・ヴォーカル、キーボード グラフィック・デザイナーであったフレディと天文学者ブライアン、歯科大学生ロジャーが1970年に巡り会ったことから、クイーンの軌跡は始まる。これに電子工学を学んだジョン・ディーコンが加わり、71年にクイーンはスタートした。 クイーン・サウンド分析 クイーンのサウンドは前期、中期、後期、それぞれにおいて変化しているので、一概にどれがクイーンだとは言えないが、大きく分けて2つに分けられる。1つはフレディのもつイメージ・コンセプトをメンバー全員で構築していった結果生まれた、オペラ・ロックとも呼ばれるサウンドで、もう1つは他のメンバーを中心とした、ポップ志向の強いサウンドだ。 |
Queen Hollywood/東芝EMI |
Queen II Hollywood/東芝EMI |
Sheer Heart Attck Hollywood/東芝EMI |
A Day At The Races Hollywood/東芝EMI |
New Of The World Hollywood/東芝EMI |
Jazz Hollywood/東芝EMI |
The Game Hollywood/東芝EMI |
ディスコ・グラフィー 1973年 QUEEN(戦慄の王女)*ブリティッシュ・ハードの後継者ここにありといった内容 |
Flash Gordon Hollywood/東芝EMI |
Hot Space Hollywood/東芝EMI |
The Works Hollywood/東芝EMI |
Kind Of Magic Hollywood/東芝EMI |
The Miracle Hollywood/東芝EMI |
Innuendo Hollywood/東芝EMI |
Made In Heaven Hollywood/東芝EMI |
SIDE-A
1. デス・オン・トゥー・レッグス |
SIDE-B 1. 預言者の唄 |
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日本の女性ファンに支えられながら人気を保っていた。しばらくはその状態がつづき、一般的に認められ出したのはサード・アルバムからのシングル「キラー・クイーン」および「誘惑のロックンロール(ナウ・アイム・ヒア)」が大ヒットしてからのことだ。したがって、この「オペラ座の夜」がリリースされた時、初めて彼らのアルバムを聴いた人も少なくなかったはずだ。 そういったことが、突然現れたブリティッシュ・ハードの救世主的イメージをクイーンの中に植え付けたのだろう。このアルバムではフレディ・マーキュリー(vo)が完全にサウンドの主導権を握っており、そのイメージをメンバーが一丸となって再現してゆくという手法がとられている。曲の作者を見ると、メンバー全員が参加していることがわかるが、そのどれもが1つのコンセプトのもとに作られ、不必要な曲は1曲たりともない。ロジャー・テイラー(ds)のヴォーカルも含め、演奏技術も一級のすばらしい内容だ。 メンバー全員が唄えて、作曲もできるという強みを最大限に生かし、なおかつバラバラにならずに、1つのコンセプトのもとに集結された恐ろしく感動的なドラマがこのアルバムを通して聴くと伝わってくる。 こういった奇跡的なアルバムが誕生したのも、他のメンバーに有無を言わさぬフレディ・マーキュリーの恐るべき才能と、ヴォーカリストとしての巧さがあったからに他ならない。 もちろん、名曲「ボヘミアン・ラプソディ」はこのアルバムを凝縮したようなすばらしい曲だが、アルバムすべてを聴くと、他のすべての曲がこの曲のためのプロローグのように感じられ、また格別な感動を覚える。そして最後に大英帝国万歳というようなゴッド・セイブ・ザ・クイーンで余韻を楽しみながら幕は閉じる。まさに完璧なアルバムといえよう。 こんなすばらしい感動を与えてくれるアルバムを残してくれた、フレディとクイーンのメンバーに、今でも聞くたびに素直な感謝の気持ちを伝えたくなる。 フレディ、ブライアン、ロジャーそしてジョンありがとう!!(HINE) |