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Atlanta Rhythm Section Decca/MCA/WEA |
Back Up Against the Wall Decca/MCA/ビクター |
Third Annual Pipe Dream polydor |
Dog Days polydor |
Red Tape polydor/Malibu |
A Rock And Roll Alternative polydor |
Champagne Jam polydor |
ディスコグラフィー 1972年 Atlanta Rhythm Section(ファースト)1973年 Back Up Against the Wall(非情の壁) 1974年 Third Annual Pipe Dream 1975年 Dog Days 1976年 Red Tape 1976年 A Rock And Roll Alternative(ロックンロール魂) 1978年 Champagne Jam 1979年 Underdog 1979年 Are You Ready 1980年 The Boys from Doraville 1981年 Quinella(アトランタ・フィーリング) 1989年 Truth In A Structured Form 1996年 Atlanta Rhythm Section '96 1997年 Partly Plugged 1999年 Eufala Intersound 2000年 Live at the Savoy, New York October 27, 1981 |
Underdog polydor |
Are You Ready polydor |
The Boys from Doraville polydor |
Quinella Columbia |
Truth In A Structured Form Imagine Records |
Atlanta Rhythm Section '96 CMC |
Eufala Platinum Entertainment |
SIDE-A 1. Voodoo 2. She Knows All My Tricks 3. I Don't Want to Grow Old Alone 4. Child of the Video Age 5. Alien 6. So Into You 7. Imaginary Lover 8. I'm Not Gonna Let It Bother Me Tonight 9. Angel 10. Do It or Die |
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本作はデビュー25周年を記念してリリースされた、サザン・ロックの大ベテラン「アトランタ・リズム・セクション(以下ARS)」のアンプラグド盤だ。しかしながら、いつも肩肘を張らないリラックス・ムードの彼ららしく、無理にすべてをアンプラグドにしようとは考えていなかったようで、アルバム・タイトルもアンプラグドではなく「Partly Plugged」、部分的に使ってるよ!という微笑ましいものだ。 新曲4曲、セルフカヴァー6曲という構成で、1〜4曲目までがこのアルバムのために書かれた新曲となっている。だが、初めてARSを聞く人は、どれが新曲でどれが昔の曲なのかは、きっとわからないだろう。それほど新曲にも手抜きがないし、作曲能力も演奏能力も落ちていないということだ。 最後にスタジオ・アルバムをリリースしてから8年のブランクがあるということで、メンバーも2人ほど入れ替わってはいるが、リード・ヴォーカルのロニー・ハモンドとリード・ギターのバリー・ベイリーは健在、巧さは昔と少しも変わっていない。 1曲目からいきなりARSらしいレイド・バックしたサザン・ロック・サウンド全開だ。ここはしっかりエレクトリック・ギターも使っている。 2曲目はアップテンポなブルース・ナンバーで、途中にはやはり効果的にエレクトリックのスライド・ギターが入る。 替わって3曲目はメロディーがとても美しいアコースティック・ナンバーを、ハモンドが情感たっぷりに唄う。それにしても巧い!情景が浮かんでくるようだ。 5曲目からは、過去のアルバムからのセルフ・カヴァーをアン・プラグド・ヴァージョンでやっているのだが、これがまたいい!アンプラグドになると、演奏や曲の善し悪しが浮き彫りになり、演奏レベルの違いもはっきりと表れるもので、彼らのようにもともと抜群に巧いバンドは、さらに巧さを強調する結果となる。 それぞれの曲の収録アルバムも記しておこう。5.は後期のヒット作「Quinella」に入っていた名曲で、アコースティックでもまったく違和感がない。6.は「Rock And Roll Alternative」からの全米大ヒット・ナンバー。大好きな曲だっただけにイントロだけでもう感動! オクターヴ奏法を多用したギター・ソロがしぶいミディアム・テンポ・バラードの7.とカントリー・ブルース調の8.は「Champagne Jam」から。 9.は初期の「Third Annual Pipe Dream」に入っていた、わりとアップテンポな曲で、彼らの円熟したプレイがじっくりと楽しめる。 最後の10.は「Underdog」の1曲目に入っていた曲だが、ラストに相応しくハモンドがしっとりと歌い上げ、静かにアルバムは終わる。 このアルバム、おそらく日本盤ではリリースしていないと思われるが、輸入盤では再発売され今でも簡単に手に入る。唄、演奏、曲、3拍子すべてが揃った名盤だけに、サザン・ロック・ファンにはぜひ手に入れてもらいたい。また、ARSを聞いたことのない初級者にもお薦めだ。(HINE) |