激論! パープル vs ツェッペリン どっちがスゴイ? (前編)

(敬称略、一部内容省略)

議長:ぴー◆
「最近、掲示板で熱い論争が繰り広げられる事が少なくなった。」という声をキャッチ致しましたので、かつての(自称)激論仕掛け人である私から、お題提出です。
『ディープ・パープルとレッド・ツェッペリン、どちらが好きですかー?』
そりゃ、どちらも好きと言う人(私も)が大半でしょうが、マストシステムによる判定のもと、どちらかに決め、「こっちのが優れている。」という理由を聞かせて下さい。ただ、紳士淑女?の集る掲示板なので、あまりにも過激な書き込みは、削除されます・・・、たぶん。
因みに、私はパープル派です。とにかく、ガンガンのれるストレートなハードロックです。私はパープルのライブ・イン・ジャパンを聴いて、その凄まじい音のうねりに衝撃を受け、ロックの魅力に取り付かれたのです。歴代ボーカリストも、それぞれの個性を持ち皆素晴らしい。
で、絶対にギターはリッチーの方が上手い。あっ、言っちゃった。

RICK
フェイバリットアーティストにジョー、リッチーをあげ、かつレインボーを執筆しといてなんですが、私はZEP派ですね。
虹VS鉛だったら虹ですが^^;
どちらが優れているということはあまりいいたくありませんが(個人の趣味ですからね/笑)とりあえず曲の完成度が素晴らしく、一度もメンバーチェンジしてないので彼らにしかできない音楽が繰り広げられてます。スタジオでは限りなく繊細に、ライヴでは過激にというメリハリも楽しみの一つです。アルバム全体を見てもあまり捨て曲がない完成度の高いものばかりですし。好きなアルバムは?〜?とフィジカル・グラフティです。特にと言われたら?か?か?です。
でもパープルも好きなんですね。リッチーとジョーいるし(笑)とあるHPの管理人Kさんに言われて気づいたのですが、パープルは正直捨て曲が多いです。そんな私のお気に入りアルバムは「ライヴ・イン・ジャパン」(特に2、3日目!)「紫の炎」「カム・テイスト・ザ・バンド」「スレイブズ・アンド・マスターズ」あとは正規じゃないですが「ライヴ・イン・フィラデルフィア1991」ですね。なんといっても曲がいいです。
ちなみに私もギターはリッチーに一票(笑)ペイジの味のあるギターもたまりませんけどね。

Newk◆
元々両者とも目指すものが違うので優劣を付けられませんが、どちらが好きかとなればZepです。色々素晴らしい点が多々ありますが、本質的な点はトリに残しておいて、とりあえず世界的なセールスから言えば、ベスト5に入るほど売れまくったわけです。すなわち世界で最もよく聴かれているグループの一つであり、人気の面でもパープルを凌駕していると思います。もっともここ日本では、洋楽部門の売り上げでパープルはZepと肩を並べていますが(^_^;
ペイジのギターだって、雑でいい加減ですが、出てくるフレーズはリッチーに退けを取らないです。ましてほとんどバッキングしないリッチーと違い、バンド全体を盛り上げるギターワークは3大ギタリストの面目躍如といった観があります。
如何でしょうか??

アンガス◆
なんて難しい議題でしょう。笑
僕はどっちも大好きですが・・・微妙ですねー。どっちかといえばパープルかもしれません。
ZEPは好きな曲はあまり多くはないのですが好きな曲はほんとに大好きなんです。
一方パープルは好きな曲は多いんですが初めて聴いたときに受けた「刺激」がZEPより小さかった気がします。
演奏面、っと言うか全体的なサウンドとしてもZEPの方が好きです^^

HEAVEN◆
何よりこの世界に引き込んでくれたのはパープルなのですが一番というとZEPですね。
パープルは時期+メンバーによって曲の好き嫌いがあり、メンバー全員を好きな時期がありません。やはりメンバーチェンジが多いとどうも難しい気がします。
その点ZEPはメンバーはずっと同じでありながらも実験を繰り返し、様々な表情を見せてくれる。その中で自分に合わないものもありますがそんな曲もライブ映像では格好いいからやはり一番ですね。
ギターに関しては主に全体を意識しているペイジと、主に自分中心のリッチーでは比べにくいですね(汗

フォボス◆
ちょっと、このあたりを語るのは、おこがましい私でありますが、パープルかツェッペリンかと言われたら、迷うことなくツェッペリンと答えますね。理由は。。。まったく理論的でないですが、一言で言って、ツェッペリンはかっこい〜けど、パープルは「ダサさ」が抜けないから。(うあ〜、ファンの方、ごめんなさい)
パープルでも、Woman From Tokyoとか、Burnとか好きな曲あるんで、嫌いってわけじゃないんですけれど、たぶんJohn Loadのハモンドオルガンが出てくると、結構がっかりしてしまうので、John Loadと合わないだけかもしれません。
一方、ツェッペリンは、Robert Plantの声が好きだからってのも大きな要因です。Black Dogとか、Rock'n'Rollとか、かっこい〜と思う曲が多いですが、意外にトランプルドアンダーフッドとかいう曲が好きだったりします。天国への階段だけは耐えられません。せっかちなんで、テンポののろい曲はだめなんです。

鷹&虎◆
私自身の「洋楽歴」の中では圧倒的にPurpleでした。Purpleとの出会いは中学の時に聴いた「Fireball」でしたが、その時はホントにブッ飛んだモンです。コレは、Zeppelinより先にPurpleに触れたという事が要素として大きいのかも知れませんが、「Immigrant Song」を最初に聴いた時のソレは「Fireball」と比肩する程のモノとはなりませんでした。全くもって好き嫌いの範疇を出ないんですが、ヴォーカルの声質、drの柔らかさを持ち合わせた音質、そしてナンと云ってもリッチーのギター…、にヤラれた訳です。これは私の周囲だけなのかもかも知れませんが、当時Purpleはハード・ロック、Zeppelinはヘヴィー・ロックという分け方が為されていて、その鋼質なサウンドが私には合わなかった様にも思います。
ですから、ファースト・アタックの違いがその後の両者へのアプローチの違いになってしまっている私は、「どっちが好きですか」には答えられますが「こっちの方が優れている」とは云えないのです。なので、RICKさんが仰る様な「捨て曲の有無」やNewkさんが挙げておられる「世界的セールス」といった事も、少なくとも私にはあまり意味がナイという事になります。
ところが、ここ10数年に限って云うとおそらくZeppelinを聴いた回数の方が多いと思われます。コレは大人になると(或いは年を取ると?)食べ物などの嗜好が変わるというのに近いのかも知れませんが、冒頭で「Purpleでした」と過去形で述べたのはそういう訳からで、現在の好き嫌いを訊かれるとホントに困ってしまいますデス。

BEATLE◆
僕はレッド・ツェッペリンですね。「幻惑されて」を初めて聴いた時、その静と動の絶妙のバランスに衝撃を受けましたからね。「こんな格好良い曲があったんや」って。それからですもん、洋楽アルバムを馬鹿みたいに集め始めたのは(笑)
ディープ・パープルは個人的にものすごい好きですが、取り分け衝撃的でも無かったですし。やはりどちらを先に聴いたかで好き嫌いが分かれますよね。

議長:ぴー◆
おっ。凄い反響! んっ、でもパープル劣勢ですな。
>「こっちのが優れている」とは云えないのです。
うん、確かに。「どっちが、どんな理由で好きか?」でいいですよ(笑)。 さて、がんばろ。
パープルは、スタジオ盤よりも、ライブにおいて本領を発揮しているように思います。
ZEPのライブでのプレイを、私は実に雑に感じます。ペイジのギターソロは聴くに耐えないプレイが多々ありますし、プラントのボーカルもスタジオ盤より明らかにパワー・ダウンしてしまっています。いい例がロックン・ロールです。スタジオ盤を先に聴いてしまっていて、その後初めてライブ盤を聴いた時、ボーカルの出だしでずっこけた記憶があります。それにライブでは、全体的にバンド・サウンドが薄っぺらいですよね。スタジオ盤の完成度が、見事なまでに高いだけに、如実にそれを感じてしまうのです。
パープルの場合は、ライブにおいて、スタジオ盤を遙かに凌ぐ、迫力のある演奏を聴かせてくれます。
フォボスさんがおっしゃるように、パープルの曲には、確かに「ダサさ」が存在しますよね。ただ、子供でも、そのリフを簡単に口ずさめるような、楽曲の持つ「ダサさ」は、70年代ブリティッシュ・ハード・ロックの魅力の一つだとも思います。そして、その誰もが知っているフレーズが、オーディエンスの感情を大爆発させるのです。ライブで炸裂するパワーこそ、ハード・ロック・バンドの最大の魅力です。
余談ですが、スーパー・ロック・ミュージシャン達が集まり、パープルの曲で、大地震の被災地の救済援助をした事がありますね。世界で最も有名なハード・ロック・ナンバーが、彼等のスモーク・オン・ザ・ウォーターだったからです。
あの万人に伝わる判りやすさが、彼等の楽曲の魅力であり、それが、エンターテイメントとしてのロックらしさです。そう、私の持論ですが、基本的にロックとは芸術ではなく、最上のエンターテイメントなのです。
さて、ライブ、スタジオ、どちらにおいて出来が良ければいいのか??これも意見が分かれるところでしょうが、「ライブこそ、ハード・ロックの醍醐味である。」と言っておきましょう。

私はひらめ◆
私はPURPLEに1票お願いします。
もちろんZEPも捨てがたいのですが、70年代PURPLEの曲は短編ですが、まとまった曲が多く見せ場と引き場が最高にかっこいいです。さらに5人の技量も素晴らしくスキの無い職人演奏に華は無いけど光る部分を多く感じます。

Kosei◆
僕はパープルをほとんど聴いてないのでちょっと偏るんですが、ツェッペリンに1票です。ギターヒーローとしてはリッチーの方が人気が高いように思いますが、プロデュースの面ではジミーの方が上手なように思います。あと、やはりロバート・プラントのヴォーカルでしょうね。

funky renegade◆
私も、Led Zeppelin派ですね。皆さんがもう色々と理由を挙げてくれているので特に足すようなことはありませんね。ジミーのカッコいい演奏もロバートのソウルフルな歌声もボンゾのリズムも大好きです。

ロック好き6年生◆
うーーーん・・・。。。どちらとも・・・。あえて言えばZepですね・・・。
どちらもかっこいいんですが、僕は魅力を感じるのは2期の「マシン・ヘッド」までと3期の「嵐の使者」までなように思えます。
なのでZepですね。。
曲ごとにいうならば(僕の独断と偏見です。あくまで聞いた感想ですからファンの方、怒らないように(笑)
←Zep  Purple→
胸いっぱいの愛を>ウーマン・フロム(以下略)
ブロンイアーストンプ<ハイウェイスター
カシミール>誰かの娘
ハートブレイカー>No One Came
フレンズ<ファイアーボール
ユー・シュック・ミー<スモーク...
上に出たもの同士違うもの
ハートブレイカー=ハイウェイスター
胸いっぱいの愛を>スモーク..
フレンズ>誰かの娘
ですかね・・・。

太陽スミス◆
バンド単位では皆さんが熱く語ってくれているので、個人戦で僕は考えてみます…あっ、パープルは全盛期の第二期で(^^
Vo:
「昔は美声&容姿端麗。今は声ガラガラ&容姿シワクチャ」と、共通点の多い二人。ここは、「天国への階段なんて、死んでもやらない」という豪傑さから、プラントさんに一票…という冗談はさておき(笑)、これは甲乙つけ難い。表現力ではプラントが上の気もしますが、圧倒的破壊力を持つギランのシャウトも素晴らしい…
まぁ、ここはライブ版の素晴らしい出来を評して、ギランに一票!
Gt:
はい、リッチーです(^^ひいきもありますが、1ギタリストとしてはリッチーの方がずっと魅力的です。コンポーザーとしてのペイジは素晴らしい(パクリ満載ではあるが)のですが、演奏面やフレーズの印象深さなど、およそギタリストとしてのカッコ良さはやはり劣るでしょう。リッチーに1票!
Ba:
はい、ジョンです(^^ 確かに、リッチーにボロクソに嫌われているロジャーには同情もしたくなりますが、しかし実際問題ベーシストとしての才能は大した事はないし、後のDEEP PURPLEの迷走の一因でもあるその珍妙なセンスもなぁ…その点、地味ではありますが、3人の猛者の織り成すサウンドを根底で支え、「IN THROUGH…」では音楽的才能も示し、今もZEP遺産に頼らず現役で頑張るジョンは素晴らしいです。ここはジョンに一票!
Dr:
これが一番厄介だ(**スピードのペイシーとパワーのボンゾ(ちょっと大まか過ぎる括りですが)。これは完全に個人の好みじゃないでしょうか…個人的には、ペイシーのスリリングなドラミングが好きなので、ペイシーに(苦渋ながらも)一票!
Key:
ジョン・ロードしかいない(^^やはり彼の存在はリッチー以上にDEEP PURPLEの音楽性を表しているので、音楽的にマイナスであるはずがないですね(^^
…と、メンバーだけで見ると僕はPURPLE派ですね。楽曲的に言うと、PURPLEはやはりその「わかり易さ」がイイんではないかと。僕は両方のバンドを同時期に体験しましたが、好きになったのはやはりPURPLEの方でした。だってカッコイイもんねぇ〜(^^
本来彼らは様式美の元祖であるはずですが、僕は「自由奔放」的な印象を今も受けます。どちらかといえばZEPの方がガッチリ演奏している。ただ、「バンド」として見ると…ZEPなんですなぁ(なんて優柔不断な)
踏ん切りよく終結したのも良かった。しかもどれも素晴らしい作品ばかり(好き嫌いはあれど)。
一方、PURPLEは「THE BATTLERAGES ON…」という歴史的駄作も出している点で美しくない。「歴史に残る」のはZEPなのかもしれませんね。

フレンチ好き◆
むずかしいですね。とっつき易いが冷め易いのがパープル、とっつき難いがはまってしまうと抜けられないのがツェッペリンかな?

議長:ぴー◆
実は先ほどまで、2003年発売のツェッペリンDVDを見てました。70年代初期までは、プラント、ライブでも声出てますね。ルックスも好いし。で、狂熱ライブの時点では、もう喉をつぶしていると言うことを確信いたしました。
それにしても、やはりペイジのギターは雑ですね。一生懸命弾いているのは解るけど、あのブルース擬きなフレーズを、本場ブラック・ブルースマンが聴いたら、怒るんじゃ無いかな。

Newk◆
異議あり!!
> 「ライブこそハードロックの醍醐味である」と言っておきましょう。
この意見に対して異議はありませんが、ZepがライブでPurpleに劣るとは全然思いません。確かにPurpleには「ライブ・イン・ジャパン」という最良のバンド状態での最良のライブを記録したレコードがあります。ただZepにはこれまで「狂熱のライブ!」という最良のパフォーマンスではないレコードしかなかっただけです。現在は「LED ZEPPELIN DVD」や「伝説のライブ」といった音源が出ています。これらを聴いてから判断したほうがよいでしょう。
大体ライブ云々をいうのであれば、全盛期の生ライブを比較しなければならないでしょう。(残念ながら、我々はそれを追体験することはできませんんが。。。) 因みにZepの初来日を会場で体験した人の談話が今年初めに出版されたAera In Rockに掲載されていましたが、曰く”観たとか聴いたというレベルではなく、異次元から圧倒的な音を叩き付けられた感じ”と、その圧倒的なパフォーマンスを話しておられます。
別な切り口からZepとPurpleを評価してみましょう。”Purpleは様式美を確立”とよく言われることですが、実際そうだと思います。裏を返すと手の内の限界を示しているのでは? つまりマンネリとの戦いに陥ってしまったということです。
それに対しZepは一つの(成功した)スタイルに留まらず、常にサウンドや楽曲を革新してきました。私は過渡的な作品である「III」、「聖なる館」、「In Through The Outdoor」をよく聴きますが、こういうバンドにとって異色なサウンドを演ってみても、そこにはZepという熱い血が脈々と流れているところが素晴らしい(つまり別種のバンドに変化するのではなく、Zepらしさがしっかりあるということです。) で、結果としてバンドのクオリティをハイレベルに保ち、長く偉大な存在となったと思います。
偉大さ、存在感でZepが上でしょう。

Feel Fineさだ◆
そりゃ絶対パープルですよ!。
中学1年の時に「BiackNight」のライブを聞いて僕は背中に電流が走りましたよ!。特にギランのメガトンシャウトの衝撃でノックダウン!。凄過ぎです。僕にとって神様ですパープルは!。ZEPも同じ頃から聞いて好きだけど、パープルみたいな衝撃はなかったですね。これって大事ですよね、初めて聞いた時の衝撃!震えましたよ感動して。

1210mush◆
あぁ…忘れないでください。パープルにはスティーヴ・モーズというギタリストがいる事を。
何を隠そう私の師匠でありソロアルバム、関連バンドアルバム、ぶっちゃけ全部持ってます/笑
アメリカでは何度もオールオーバーギタリスト(全ジャンル)のランクで1位に選ばれていますが、日本では全然人気が無いので、日本で一番モーズに詳しいのは私だというファン心理さえ働きます^^;
実際ZEP派の私ですが、パープルはリッチーが抜けた後も死んでいないのですよ。リッチー後はほとんどのオールドファンが離れてしまい大変残念です。
リッチーがいないパープルなんて…(しかもジョンも抜けて・・・)という気持ちは非常によく分かります。
何せ私もZEPの前にライブ・イン・ジャパンを聞いていた人間ですので。
アレは確かにパープルの頂点ですが、今も別の道を歩いてプロフェッショナルな演奏をしています。投票にはZEPと入れますが、皆様のご意見の中にモーズが出てきて欲しかったな、と思う次第であります。
というわけで、モーズの素晴らしい技に触れたい方は、PURPENDICULARをオススメします。イントロから??と思われる方もいるかもしれませんが、ギターソロの頃にはモーズマジックにかかるでしょう…。
食わず嫌いの典型的アルバムですが、非常にクオリティ高いです。ハイライトはSometimes I feel like screaming。パープル至上最高の「泣き」の名演です。では、どうぞ♪

鷹&虎◆
PurpleとZeppelinは、その生態系に違いがあるという事だと思います。
Zeppelinはしばしばジミー・ペイジを中心にそのミスタッチを指摘されますが、この事は彼等のフリー・フォームな部分の裏返しであると考えます。Zeppelinは4人でひとつの生命体であり、メンバーそれぞれのパフォーマンスが「Zeppelin Music」の意志である訳です。ですから、メンバーの(人数的に)25%を失った彼等が蘇生する事はなかったのです。
それに対してPurpleはその細胞を入れ替える事で生き延びて来た訳で、そうする事で自分達のスタイルを維持して来ました。スタイルを守るという事は、Newkさんも指摘されている様にマンネリを招きます。リッチーがギランに対して「毎晩同じ様にしか歌えないヤツ」と云ってキレた、という逸話は象徴的ですね。
然し、Rainbowの1st.と「カム・テイスト・ザ・バンド」を比べると一目瞭然ですが、Purpleの行き詰まっていた部分は全てリッチーが持って出てしまい、皮肉な事にPurpleは良くも悪くも変身したのです。主要な細胞が入れ替わった事で、突然変異を起こしたといったところでしょうか。

HINE◆
パープルとZEP.では個人技のすばらしい南米チームと団体プレーを重視した欧州チームのような違いがあるのではないでしょうか。
パープル・チームは、チーム内にもライバルがいて、そのライバル同士が競い合うことによって、さらにすごいプレーが生まれる。一方ZEPチームは、チーム・メイトのプレーにまで干渉し、楽器の音色にいたるまで皆で研究しながら決めてゆくというやり方です。
ですから、本来ならスタジオではZEP優勢、ライヴでは個人プレーが続出するパープル・チームの方が見ても聞いても楽しいはずなのですが、そこはZEPチームもよく考えていて、ライヴは「見せ物」と割り切り、完璧なプレーをするよりもビジュアル的に「かっこいい」プレーで応酬。
ジミー・ペイジの、あの腕を下げて弾くスタイルがそれを象徴しています。もうはなからちゃんとプレーする気はないのです。
それをレコードやCDなどにして音源だけで比較することはできません。やはりDVDなどの映像で比較するとZEPはライヴでも充分パープルと互角のパフォーマンスをしていることが分かりますよね。
ビジュアル的にはむしろパープルよりかっこいい!
音楽的には、パープルが純粋なヨーロピアン・スタイルを追求したハードロックであったのに対し、ZEPはアメリカンやワールド・ミュージックも取り入れた幅広い音楽で、内向的と外向的、単純に比較はできませんし、どちらが優れているとも言えないでしょう。1つのものを追求し熟成させていく職人と、常に新しい素材を求めるトレンド・セッターでは、どちらが優れているとも言えませんからね。
ここまでくどくどとかきましたが、「じゃあ、どっちが好きなの?」と聞かれれば究極の選択で「パープル」でしょうか。
それは、それぞれのリーダーの人格の差に問題があると思いますが、純粋によい音楽を追究しようとする芸術肌の「ジョン・ロード」と、常にお金やセールスの臭いがする「ジミー・ペイジ」の違いが、バンド全体の雰囲気に反映されているような気がするからです。
また、各メンバーについてですが、あれだけのメンバーチェンジがありながら、少しもレベルを落とすことなく存続しつづけたパープル(4期まで)は、やはりすごいです!
特に3人(グレンを入れれば4人?)のヴォーカリストは、それぞれ個性豊かでありながら超一流。こんなバンドは見たことがないです。
個人的にドラムは圧倒的にボンゾが好きですが・・・。

せいいち◆
パープルももちろんお好みなサウンドですし、よく聴きました!!(最近はアルバム「カム・テイスト・ザ・バンド」ばかり聴いていますし・・・)
ただ、もしも・・・”夢のチケット”がありまして、一回だけどちらかのライヴを体験・観戦出来るのであるならば、ボクはツェッペリンのライヴを観戦したいです!
また自身が、職業としてミュージシャンであったならば、またアルバム制作(プロデューサーの様な?)に関わる者でいることが出来たならば・・・やはりツェッペリンの様な音楽を創りたいと想っています(〜様な音楽って抽象的ですが^^;)
皆さんも仰っていますが、ツェッペリンの様に同じメンバーで、アルバムを発表するごとにサウンド指向が変化に富んで成功(リスナーに認知)されているロックバンドは、数少ないですね!と、云いますか「ザ・ビートルズ」位なのでわ??
ツェッペリンとパープルを同じ土俵で対決させるのは、難しいですね!?似て非なるモノですものね〜
どちらも1stアルバム発表から35年以上も経つのに老若男女、未だに語られると云うのは・・・ヤッパリ凄いっ!ですね?

井手隊長◆
私は断然パープルですね。
歌メロが完全にパープルのほうがメロディックだからです。
あとジョン・ロードがいる分、パープルのほうが聴いていて面白いですね。
ジョンジーもキーボード弾いてますが、さすがに本業のジョン・ロードのほうが卓越してますからね。

議長:ぴー◆
皆様、たくさんの書き込みありがとうございました。
さて、つい最近終了してしまった、このサイトのあの名企画によると・・・・
(以下略・・・「お気に入りロッカー投票」参照)
意外なことにツェッペリンの一位がないのですね。

スワン◆
そりゃあ、断然ZEPでしょう!!ミュージシャンとしての格と深みが違います。
ペイジは確かに雑な面もありますが、例えばマイルスのような味わいがあるのです。マイルスも相当雑ですがね。
パープルは、リッチーにしてもジョンにしてもライヴのインプロが安易かつ冗漫すぎて、聞くのがつらいです・・・・
スティーブ・モーズは非常にクオリティーが高いですが、そろそろパープルにも飽きて脱退したがっているみたいですよ。

議長:ぴー◆
彼等のインプロを聞くのがつらいと言うロックファンがいることが信じられません。あっ、ロック・ファンでなかったらごめんなさい。
マイルスとペイジのレベルは、違いすぎますよ。ことライブにおける楽器による表現力に関しては、比べたらマイルスに失礼でしょう。ジミーが、ロック界のマイルスを目指していたのは間違いないですけどね。
ジミー・ペイジが作り出す画期的で独創的なサウンドには、正直脱帽です。またそれが、スタジオ盤では、完璧に近いレベルで表現されています。ただ、ライブでは、4人のメンバーだけでは再現不可能な要素が多いため、スタジオ盤との完成度の差を切に感じるのです。ライブでも、サポートミュージシャンを加えないのは、彼等のこだわりなのでしょうね。言っちゃいますと、表現したいことが表現出来てません。
彼等自身、ライブだから完璧でなくても好いという考えのもと、ヴィジュアル的要素に重点を置いたショーにおいて、お馴染みの曲を披露すれば、オーディエンスは熱狂するという事実をふまえライブツアーを展開していたのでしょう。
結果、映像抜きで純粋に音として世に披露できるライブが、ほとんどなかったのです。私は、ゼップのそのスタンスを否定する気はありませんし、むしろ大好きです。前にも言ったようにロックは、最上のエンターテイメント、要は極上のショーだからです。
ただ、私はパープルの音楽重視のライブの方が、より好みであり、心の底から興奮と感激を呼び起こしてくれるのも、パープルのライブサウンドの方なのです。
表現出来ない事なんてやりゃしない、そして、バンド全体が生み出す圧倒的なグループに触発され生まれるソリストの奇跡的パフォーマンスに、感激出来ない人が、私には信じられません。

スワン◆
どうも、すみませんでした・・・
ただ、よく読んでいただければ分かると思いますが、ペイジとマイルスを比較したわけではなくて、あくまで喩えです。マイルスの演奏は雑だと、ボロ糞に言ったりするトランペット奏者が結構いますからね・・・
まあ、マイルスは置いておいて・・・
>あっ、ロック・ファンでなかったらごめんなさい。
いえいえ、ロックファンですから大丈夫ですよ(笑)と言ってもまだ聞き始めて5年くらいですが・・・
>彼等自身、ライブだから完璧でなくても好いという考えのもと、ヴィジュアル的要素に重点を置いたショーにおいて、お馴染みの曲を披露すれば、オーディエンスは熱狂するという事実をふまえライブツアーを展開していたのでしょう。
・・・初めて聞きました、ZEPに対するこういう意見。ある意味新鮮です(笑)。彼らはライブにおいて「完成度」などという部分では勝負してないと思いますよ。(なにをもって「完成度」とするのかにもよるのでしょうけどね)
ライブにおける「スタジオ盤の再現」に魅力を感じる人がいるのは分かりますが、実はそれよりも優先されるものがライブにはあるのです。文面を読む限りぴーさんは感じ取れていないようですが、多少の演奏上のミス等はどうでもいい程の異界(すみませんうまい言葉がみつかりません笑)が文字通りLIVEで広がっています。それはブルースでもなく、トラッドでもなく・・・まさにZEPの世界です。
もしテクニカルな面で議論するのであれば、ライブをノーミスでこなすような、パープルやZEPよりも優れたミュージシャンはロックに限定してみても数え切れないほどいるでしょう・・・
でも、両者それでは計りきれない魅力があるから、こういう場で話題に上がるわけですよね。
>ソリストの奇跡的パフォーマンス
奇跡って・・いくらなんでもそりゃ言いすぎじゃないですか??(笑)
パープルのライブにおける狂気(に見せかけているだけ?壊し用ハリボテ・ギター等)や元気のよさは認めるし、僕も大好きなのですが、ZEPと比較すると音楽の深さのレベルが違いすぎる、と言いたいのです。
よくZEPのサウンドは、4人のメンバーが繰り出す音の化学反応である、なんて言われますが、まさにその通りだと思います。あのメンバーでなければ出せなかった音、パープルに比べればこちらこそ奇跡です。
それに比べてパープルはメンバー全員交換が効く、と言う事を自ら証明してますよね(笑)

議長:ぴー◆
スワンさん、こんにちは。ロックファンでしたか?じゃあ仲良くしましょうね(笑)。
お題提出の際、このレベルの激論?を期待していたのですが、やはりほとんどのロックファンが、どちらも大好きで、ある意味究極の選択を強いた酷なお題であったのが裏目に出て、意外に大人しい流れになっていました。だからスワンさんの登場は正直嬉しいです。
>・・・初めて聞きました、ZEPに対するこういう意見。ある意味新鮮です(笑)。
初めてでしょう?音楽雑誌の批評や本人達のインタビューを無視した、私の独断ですからね。30年間愛するZEPを聴き続けてきて、理屈抜きに感じる部分です。で、それが嫌いなわけではありません。ただ私はパープルのライブの方が、心の底から興奮できると言う事です。それを比較するお題ですから。
>奇跡って・・いくらなんでもそりゃ言いすぎじゃないですか??(笑)
言い過ぎではありません(笑)。もちろん、理解できない人がいる事も否定できませんけどね。あの凄みを快感とするか、不快とするかも、人それぞれの感性により異なりますしね。世の中にはロックが嫌いな人もいるわけですから。
最後に質問です。スワンさんは、パープルが嫌いなんですよね?

スワン◆
いえいえ、上に書いたとおり大好きですよ。CDも通常盤と別にリマスター盤も持っているくらいですし。
ただZEPと比べると格下だ、と言いたいだけです。
インプロが冗漫でタルイと(笑) 特にライヴ・イン・ジャパンのスペース・トラッキン。

kaz◆
私は断然パープル派の男です。
まさにぴーさんがおっしゃる奇跡にノックアウトされました。特にLive in Japanにおけるパフォーマンスは本人達にすら奇跡的なものであったと思います。
あのライブを聴いた後ではMachine Headなんかはチャンチャラおかしくて聴けないというほどの圧倒的ライブパフォーマンスこそがなんと言ってもパープルの最大の魅力なのだと思います。
少しさかのぼってIn RockのSpeed Kingのイントロ(残念ながら日本盤と米盤ではカットされていますが・・・)などは当時の若者にとっては相当なカタルシスがあったと思いますし、あれを70年にレコードでやってしまったパープルがやはり好きです。
それから「バレリーナのよう」とも形容されるリッチーのステージアクションは普通のロックギタリストとは一線を画していてもうあれだけでも十分感動なのです(笑)

太陽スミス◆
ライブにおいて、僕らは何に期待するのかってのは人それぞれですね。
例えば、僕はライブ版ではBRUCE SPRINGSTEENの「LIVE 1975−1985」が一番好きです。迫力ではHRバンドのそれには及びませんが、しかし演奏全体から伝わってくる「熱気」とでも言うのでしょうか…それが
群を抜いています。(中略)
ギターが上手いとか、声が掠れているとか、そういう事よりも、どれだけ我々を興奮させるかだと僕は思います。
そういう観点で見て、僕はどちらのライブも素晴らしい(映像を見る限り)と感じます。ただ、「神懸かっている」のはどちらかと言われれば、これはDEEP PURPLEに分がある。
ZEP派に嫌われたっていいですが、「LIVE IN JAPAN」を聴いて、「奇跡だ!」とも思わないような奴をロック・ファンとは絶対に言いたくない。他のバンドのライブ盤と比べても、緊張感の密度、圧倒的演奏力は群を抜いていると思います。メンバー5人が全盛期であり、更に仲が悪いという(笑)負のオーラも相俟って、唯一無二の作品が出来た。ライブに難しい音楽理論なんて必要ではないことを証明しうる作品が。
そういった意味で、この作品はHR界の「奇跡」と言える。言い過ぎでもなんでもない。常人の感覚だ。

スワン◆
>太陽スミスさん
僕の書き込みで怒らせてしまったようで、申し訳ありません。
あくまでパープルVSツェッペリンという視点に立った個人的な極論です。どちらも大好きです。
>ぴーさん
パープルは全員取替えがきく、なんて書いてしまいましたが、
ごめんなさい・・・・撤回します。イアン・ペイスだけはずっといましたね!

議長:ぴー◆
このお題を立ち上げた時点で、スワンさんがおっしゃるところの
>「あくまでパープルVSツェッペリンという視点に立った個人的な極論です。」
という、その極論が飛び交う事は、当然だと思っていましたよ。
信者にとっての「神様のなさった事を認められない人々は、なんてかわいそうなのだろう?」という感覚です。しかもパープル、ZEPクラスの熱狂的ファンにもなれば、そのファン双方の中に、妥協する事ができない同等の主張と信念を宿しているはずですから。
そんな思い込みにも近い熱い意見をお互いぶつけ合えば、それぞれの魅力が、大いなるインパクトのもと再認識されるのではないか?という期待もありました。
予想通りほとんどの人が、両バンド共大好きだったわけで、その酷な究極の選択をして頂いたうえでの意見のやり取りから、意外性や自分のとらえ方と全く違う魅力も発掘され、私自身大変参考になりました。実は、この話題の数名の傍観者より、「大変勉強になります。」という声も聞かせて頂いています。
さて、「あの奇跡を理解できない人が信じられない。」という意見は、狂信的な信者にとっては極自然な思いであり、それを理解できない人が多く存在すると言う事も肯定した上でのジレンマ的感覚です。
究極のライバル同士によるVS表記のお題においては、このレベルの極論は避けられないとも思います。その極論に対して、相手も真剣に返してくださってますからね。だから、私はスワンさんが登場してくださった時、「来た!来た!!」って感じで、大興奮しました。「そうこなくっちゃ」って感じです。そして、「ZEPって、やはり手強い。」と痛感しましたし、その凄さも再認識させられました。
ただ、もちろん私はパープルのほうが好きで、ライブ・イン・ジャパンのプレイは、奇跡だと思っています。その考えが今後覆る事はありません。

後編につづく