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The Album / Wilco

ラクダのジャケだけどCAMELのアルバムじゃないよ

今年の夏頃、女性と男性のデュエット曲「You and I」をラジオで聴いて「透明感のあるポップでいい曲だな〜」と思った。
バンドの名前は「WILCO」。この「You and I」はiPodのCMに使用された「1234」が世界的ヒットとなった女性シンガーソングライターのファイストと、バンドのフロントマンであるジェフ・トゥイーディーという二人のヴォーカルが心に染みる、フォーキー・バラードだ。

この曲が余りにも素晴らしかったので、早速アルバムを購入しようと思い他の曲をi-tuneで試聴したのだが、正直「ピン」と来なかったので購入を見送っていた。
・・・というのは表向きの理由で、ビートルズBOXを買う為にこのアルバムに手が出せず、この度ようやく購入にこぎつけたというのが本当の理由である・・・(汗)。
そもそも、たかが30秒の試聴でアルバムの全体像なんか、掴めるはずが無いのである。

今年の「マイ・ブーム」の一つにアメリカのフォーキーなサウンドというのが有る。
フリート・フォクシーズ、アニマル・コレクティヴ、グリズリー・ベアといったバンドが次々と、アメリカン・ロックのルーツを今に伝える重要なアルバムを発表してくれた。
このウィルコは、そのフォーキーな部分だけでなく、カントリーあり、オルタナあり、王道ポップスありとバラエティの富んだ曲作りが魅力だ。

ウィルコの音を聴いて、思い浮かぶのは「ジャクソン・ブラウン」のイメージだろうか。(ジェームス・ブラウンではない。勿論マイケル・ジャクソンであるはずが無い)
決して泥臭いアメリカン・ロックでは無く、都会的でスマートで有りながら大陸的な広がりを持つ音は、不思議な安心感を与えてくれる。
でも、こういうカントリー的な要素を持つ音は、セコセコした島国ニッポン育ちの我々の感覚ではなかなか理解できないものだと思う。広大な土地で生まれ育ったアメリカ人だからこそ、好きな音楽なんじゃないかなと感じる。
前述のD「You and I」の他にもB「One Wing」、E「You Never Know」、I「Sonny Feeling」あたりが個人的にはオススメ。
ビルボード・チャート初登場堂々の4位。ジ・アルバムというアルバム・タイトルからも、バンドの自信が伺える意欲作だ。

1995年にデビューして今作が7枚目の作品になるが、決して商業主義に走る事無く、一貫してオーガニックなアメリカン・ロックを奏でてきた。
そして、どこか懐かしさを感じさせる曲調は、いつの時代にも通用するポップ・ミュージックの普遍的要素を持ち合わせていると言える。
きっと、色褪せる事も飽きる事も無く、この先も長く聴いていけるアルバムになるだろう。
(OASI-Z)

THE ALBUM / WILCO
1. Wilco (The Song)
2. Deeper Down
3. One Wing
4. Bull Black Nova
5. You and I
6. You Never Know
7. Country Disappeared
8. Solitaire
9. I'll Fight
10. Sonny Feeling
11. Everlasting Everything

 http://rock.princess.cc/step_blog/archive_98.htm 
コメント(2303) / トラックバック(3751)アメリカン・ロック

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