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Nights Out / METRONOMY
2009年4月1日 23時02分
「今日もデート失敗(´Д`)」星空を見上げて今夜の反省
このアルバムを知ったのは、今年の正月の事だった。
タワー・レコードの書籍コーナーで「SNOOZER」というロック雑誌を立ち読みしていた時、このアルバムが2008年のベスト・アルバム企画で堂々1位を獲得していたのを見て知ったのだ。早速、その聞いた事もなかったバンド名「METRONOMY」を頼りにCDコーナーを探しにいったのだが、そんなバンド名のアルバムは存在しない(汗)。
日本盤はおろか、輸入盤もまだタワレコ新潟店には存在していなかったCDが「年間1位」に輝いたのだから、「SNOOZER」もムチャクチャな雑誌である。
ただ、SNOOZER編集長の田中宗一郎氏のレビューに「このアルバムを聴いた時の衝撃は、XTCの4枚目のアルバム“BLACK SEA”を聴いた瞬間に匹敵する」というコメントを寄せていたのが、とても気になった。
XTCの“BLACK SEA”と言えば、私がこのサイトのintroductionの「My名盤」にあげさせてもらったアルバムである。
以後メトロノミーの2ndアルバム「ナイツ・アウト」の日本盤の発売(2/11)を、首を長くして待つ日々が続いた。
でも、アルバムを最初聴いた時から「ガツン」ときたかというと全然そんな事はなかった。自分の中では“BLACK SEA”のようなソリッドでハード・エッジなギターがガンガン鳴り響くポップ・アルバムを勝手に思い描いていたのだが、M-1の寂しげなチューバ?のイントロに肩透かしを喰らった感さえあった。
音の方はシンセサイザーと無愛想なヴォーカルをフィーチュアした、エレクトロ・ダンス・ミュージックとでも言うのだろうか。
ただ、ポップというよりもアヴァンギャルドで無機質な冷たさを感じる音処理が、最初は馴染めず違和感さえ感じていたのだが、このアルバムを何度か聴いている内に一つの結論が見えてきた。
前衛的で先進的とも言える音に対する感覚は、遠い昔に味わった「プログレッシヴ・ロックを初めて聴いた時の違和感」に似ているのだ。
それは、シンセサイザーが多用されているとか、ヴォーカル・パートが少なくインスト・パートが多いとか、サックスが効果的に使われているとか、アルバムがトータルなコンセプト(ナイツ・アウト・イントロで始まりナイツ・アウトロで終わる)で作られていると言う事だけでなく、倍音とノイズを含んだ実験的で不安定な音が「進歩的」で「革新的」に感じられたからだ。
特にM-2「The End Of You Too」M-3「Radio Ladio」M-4「Heart Rate Rapid」までのブランクなしに畳み掛ける楽曲群は見事。
ダンス・ビートにプログレのエッセンスを加えた「プログレ・ディスコ?」と呼べそうなナンバーは、近未来の音楽を予感させてくれるし、斬新で新鮮な一音、一音が内包する緊張感と完成度は、XTCの“BLACK SEA”を聴いた時の衝撃を思い起させてくれる。
メトロノミーというバンドが今後どんな発展・進化をしていくのか。次のアルバムが早くも待ち遠しいところだ。
35年前の中学時代にプログレを初めて聴いた時(確かキング・クリムゾンだったかな?)、どこがいいのか全く理解出来なかった。
でも、いつの日か知らないうちにプログレの魅力に取り憑かれ「ロックと言えばプログレ」という位のめり込んだ事を思い出す。
この、メトロノミーのアルバムも購入してから1ヶ月半にしてようやく、違和感が快感に変化して来た。
スルメのように、聴けば聴くほど味わいが深まるアルバムだ。
(OASI-Z)
http://rock.princess.cc/step_blog/archive_89.htm
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