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トランスファレンス/スプーン

「2007年の個人的ベスト10」に入る前作『GA GA GA GA GA』から
約2年ぶり、キャリア15年を誇るスプーン待望の7枚目となる新作
『トランスファレンス』が発表された。

前作『GA GA GA GA GA(ガ・ガ・ガ・ガ・ガ)』は、R&Bやソウルの影響を受けながらも、現代風にアレンジが施された「ミニマル・モダン・ポップ」を聴かせてくれた、素晴らしいアルバムだった。
でも、最大の魅力はポップなサウンド・プロダクションも然ることながら、ヴォーカルのブレット・ダニエルの「声」にある。
彼の「声」は、あのエルヴィス・コステロに匹敵するくらい味わいがある、私好みの声質なのだ。

今作は残念ながら、前作のようなキャッチーなソングライティングは、殆ど見られない。その辺はメンバーも理解しており、今回は「キャッチー」な部分を意図的に排除し、「実験的」な作品を作ったという事だ。

録音を殆ど「ライヴ録音」したという事で、その張り詰めた緊張感の中から生まれたケミストリーは、確実にバンド・アンサンブルを向上させ、スプーンというバンドを次のステージに押し上げた作品と言えるだろう。
ただ、個人的にはM-3「ザ・ミステリー・ゾーン」のようなポップ・ナンバーを、もう数曲入れて欲しかった。

因みにバンド名のスプーンは、ドイツのクラウト・ロック・バンド「CAN」のオクラの缶詰ジャケットのアルバム『エーゲ・バミヤージ』に収録されたナンバーから採ったものです。(OASI-Z)

Transference/Spoon
1. Before Destruction
2. Is Love Forever?
3. The Mystery Zone
4. Who Makes Your Money
5. Written in Reverse
6. I Saw the Light
7. Trouble Comes Running
8. Goodnight Laura
9. Out Go the Lights
10. Got Nuffin
11. Nobody Gets Me But You

The Mystery Zone

 http://rock.princess.cc/step_blog/archive_100.htm 
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マナフォン / デイヴィッド・シルヴィアン

 僕は多くのミュージシャン、ことヴォーカリストを崇拝しているが、そのなかでもシルヴィアンはダントツだ。アイドルだった時代を振り返るもよし、孤高のアーティストとなった今もよし。
 アイドルだったことの反動から、シルヴィアンは近年ものすごくペシミスティックに、音楽というよりも芸術を追求している。インスタレーション作品を度々リリースしたり、前作『ブレミッシュ』は即興音楽に歌を乗せるという妙技に成功した。
 そして6年を経て、もやは仙人のような白髭姿になったシルヴィアンがリリースしたのが、『マナフォン』だ。
 本作は『ブレミッシュ』のノウハウを活かし、似たような路線で製作されている。だから以前のシルヴィンのアルバムのような「ポップ・アルバム」を求めてはまったく楽しめないだろう。逆に言えば、前作が好みであれば間違いなく楽しめる。
 だが、技術面ではまた前作とは違っている。デレク・ベイリーの即興ギターが話題となった前作だが、今作にはギターの音色は前作ほどなく、電子音楽というか完全に音響派な音作り。前作から続いて参加しているフェネスが大いに活躍している。ベイリーが逝去してしまったからそういう路線になったのかも知れず、存命だったらまた起用していたのかも。
 生楽器を余り使っていないためか、ひどく空間的に感じられる。それでもシルヴィアンが朗読するように歌っているので、アンビエントにはならない。そのシルヴィアンのヴォーカルが、近年の彼らしくて実にいい。まるで悟っちゃったかのようだ。前作よりもヴォーカルの度合いは強いだろう。
 デジタルで空間的ながら、血の通った鬱蒼としたアルバム。
 これはジャケのイメージにめちゃくちゃフィットする。そう、このアルバムを聴きたい場所は、森だ。神秘を思いながら、大音量ではなく、かろうじて聞き取れるぐらいの音量で聴いてみたい。
 つまりは、実に想像力を掻き立てる音世界なのだ。空間的に流してもいいし、ヴォーカルを楽しんでもいい。
 僕はこのアルバムを、睡眠時に流している。いっさい主張しない音とヴォーカルは空間をやわらかく満たし、快い眠りにいざなってくれる。
特に今の秋という季節にはかなり合う。じっくり聴いても、流してもいい。
 ゲストは相変わらず渋く豪華なメンツだが、中でも嬉しかったのは大友良英の参加。その手の音が好きなら音を想像できるだろうし、お薦めできる。
 これで秋にヘヴィ・ローテーションするアルバムが決まった。それも師と仰ぐシルヴィアンの作品で。こんなに嬉しいことはない。
 心地よい秋になりそうだ。

 なお、国内盤はボーナス1曲追加収録。さらに海外盤でDVD付きの限定仕様も出ている……が、死ぬほど高い。買うかどうか迷っている。
(KEN)
  
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DIG OUT YOUR SOUL / Oasis

オアシスの「サージェント・ペパーズ」になりうる意欲作

Oasisサウンドの“三種の神器”と言えば
@珠玉のメロディとライヴで大合唱必至のアンセム
Aノエル・ギャラガーのキャッチーなリフと轟音ギター
Bジョン・レノンを彷彿させるリアム・ギャラガーのヴォーカル

1stアルバム『Definitely Maybe』が全世界で750万枚、2ndアルバム『What's the Story Morning Glory?』が1,900万枚!という驚異的なセールスを記録し、一躍モンスター・バンドとして世界を席巻したOasisだが、3rdアルバム『Be Here Now』が950万枚とセールス的に失敗(←950万で失敗かよ!)すると、その後はセールス面ではジリ貧状態に陥る。

世界がOasisに求めていたのは1stや2ndのようなキャッチーで美しいメロディとアンセムの数々。そして最大のセールス・ポイントである、ノエルのギターとリアムのヴォーカルのからみにある。
ただ、その事が進化することへの足かせとなり、消化不良なアルバム連発の要因になったのは言うまでも無い。彼らが新たな道へ踏み出すには、過去のキャリアを一度リセットする必要があったのだ。
二年前に発表されたベスト・アルバム『Stop The Clocks』の選曲が1st〜2nd中心になっていたのは、その為だろう。

三年ぶりとなるOasis待望の7枚目のアルバム「DIG OUT YOUR SOUL」は、これまでのアルバムと比べて大きな変貌を遂げた。
それは、冒頭の“三種の神器”の中の@とAが排除されてしまったのだ。その為、1回や2回聴いただけではアルバムの全体像は掴めない。ただ、言える事はこのアルバムでようやく「目に見えないモンスター」という呪縛から開放されたという事だ。
結果的にそれは、13年という歳月を要する事になったのだが。

先ずM-1「BAG IT UP」の骨太でハードなナンバーのイントロを聴いただけで、1stや2ndの音を期待していた人はアウトである。「またか!」と失望のどん底に突き落とされた事だろう。
それは「『Don't Look Back In Anger』みたいな曲を一体何曲書けば気が済むんだ」と言い放ったノエル・ギャラガーの正に意図するところでもある。
M-2「THE TURNING」M-3「WAITING FOR THE RAPTURE」と音の核を叩きつけるようなへヴィでサイケなナンバーが畳み掛ける。もう、この辺りで失望したリスナーのテンションは二度と上がる事は無い(苦笑)。
1stシングルのM-4「THE SHOCK OF THE LIGHTNING」にいたっては、これまでに見られなかった実にオルタナティヴな楽曲で、このスピード感溢れるロックン・ロールこそ「新生Oasis」を象徴する曲と言える。

そしてアルバムのハイライトと言える珠玉のバラードM-5「I'M OUTTA TIME」には、ジョン・レノンが1980年にラジオ出演した時のカセット・テープに録音されたインタビュー音声がサンプリングされている。ジョン・レノンを敬愛するリアム・ギャラガーらしいアイデアなのだが、このアルバムの中で最も今迄のOasisらしい曲がリアムの作品である事に驚かされる。Mr.Oasisのノエルが意識的にOasisらしさを排除しようとしている中で、リアムが「Oasisの砦」を守った事が実に興味深い。

ラストの「SOLDIER ON」と前作『Don't Believe The Truth』のラスト・ナンバー「LET THERE BE LOVE」を聴き比べると、この「三年」という年月は、Oasisの進化の為には非常に意味のある時間であったと言える。
今聴いて感動的なのは、文句無く「SOLDIER ON」の方だ。

変化しない事で安住の地に居座り続けていたら、Oasisは既に存在していなかっただろう。
冒険とリスクを伴う道を選んだからこそ、この傑作が生まれたのだ。
(OASI-Z)

1. BAG IT UP
2. THE TURNING
3. WAITING FOR THE RAPTURE
4. THE SHOCK OF THE LIGHTNING (1st SINGLE)
5. I'M OUTTA TIME
6. (GET OFF YOUR)HIGH HORSE LADY
7. FALLING DOWN
8. TO BE WHERE THERE'S LIFE
9. AIN'T GOT NOTHIN'
10. THE NATURE OF REALITY
11. SOLDIER ON
12. I Believe In All※
13. The Turning(Alt Version # 4)※
※Bonus Track
  
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ZEITGEIST / THE SMASHING PUMPKINS

「スマパン、7年ぶりの大復活!」と言われても、私に特別な感慨は残念ながら無い。
それはこのバンドが、私がロックから離れていた90年代に登場したバンドだからだ。

パンクあるいはグランジのような粗雑で、リズムを重視したロックの登場というのは、既存のロックが行き詰ったり欠落部分が大きくなった時、音楽本来のポジティヴなパワーを蘇生させる為に現れる、必然的な音楽なのだと思う。
スマッシング・パンプキンズはニルヴァーナらとグランジ・ロックを代表するバンドとして登場したらしいが、何故その時そのようなムーヴメントが起きたのか、どれだけの熱いパワーが有ったのか、今となっては残念ながら見えてこない。
当然、リアルタイムに接した人と私とでは、音に対する感じ方(受け取り方)の温度差があるのは仕方が無い事である。

7年ぶりのスマパン再結成アルバムのタイトルは「ツァイトガイスト」。
意味は「ある時代を支配し特徴づけるような普遍的な精神、または意識」・・・う〜ん難解。地球温暖化とアメリカが抱える問題をイメージしたというアルバム・ジャケットも、実に衝撃的。
レコーディング・メンバーはジミー・チェンバレン(Ds)とビリー・コーガン(残り全て)のオリジナル・メンバーの二人。

ビリー・コーガンという人は、容姿に似合わず(失礼)、とても神経質で真面目な人だと思う。特に音楽に向かう姿勢は、曲やアルバムの評価を常に意識しており、妥協を許さないものがある。1曲のテイク数が60回を超えるという異常なほどの完璧主義ぶりは、普通のメンバーでは嫌気をさすだろう。
今回の再結成が、オリジナル・メンバーの4人で実現しなかったのは、その辺の影響も有るのかも知れない。


1曲目の「世界週末時計」のへヴィな轟音ギターと独特の声のヴォーカル、荒れ狂うドラムがスマパン復活を実感させてくれる。
アルバムを通して聴いてみても、とりあえず再結成アルバムにありがちな「同窓会的」な音にはなっていないし、解散前の ポテンシャルは充分保っていると思う。
ただ、「1979」や「トゥナイト、トゥナイト」(※注)のような曲を期待してはいけない事は勿論分かっていたのだが、全体的に音の大きさだけが目立ち、ポップな部分が少し足りないのが残念。歪んだ音の中に潜むメランコリックなメロディが好きだった私はどうしてもCthat's the way(my love is)とか、Gneverlostのような轟音控えめな曲を好んでしまう。
それでもneverlostの途中に入るギターソロなんかは、キング・クリムゾンを彷彿させてゾクゾクさせてくれるし、I(come on)let's go!のギター・リフとハード・ポップな佇まいなんかは、スマパンならではのサウンドだと思う。

今迄、散々「再結成アルバム」というものに期待を裏切られてきた私としては、ここまで高いクオリティの作品を作って復活したスマパンは凄いと思う。また、聴き込む回数が増えるほどビリー・コーガンのスマパンに対する「僕は僕のバンドを、僕の曲を、そして僕の夢を取り戻したい」という熱い情熱がヒシヒシと伝わってくる。

とりあえず、不可能が可能になったわけだし、彼等の次の作品も聴ける事を信じていこうと思う。
"The impossible is possible tonight
Believe in me as I believe in you, tonight" (OASI-Z)

(※注)3枚目のアルバム「メロンコリーそして終わりのない悲しみ」に収録されている、スマパンの代表曲。
  
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YEAR ZERO / NIN INCH NAILS

これはイイです。車の中で大音量で聴いているとアドレナリンが全身の毛穴から噴出しそうになります

実は、私はNINの良い聴き手とは言えません。
1999年当時、約10年のロック離れの真っ最中「今、どんなロックが流行っているのか?」と思って手にしたロック雑誌に「フラジャイル/ナイン・インチ・ネイルズ」が大きくピック・アップされていました。
「イエスの”こわれもの”のカバーか?」等と呑気な気分で、音も聴かずにCDを購入。そして目の前に現れたのは「ノイズまみれの暗く重苦しい陰鬱な音」でした。「10年の間にロックは変わった」などと思いながらも、何度か我慢しながら2枚組のCDを聴いたのですが結局馴染めず、ブック・オフにそのCDを売りに行ったのでした。(NINのファンの皆様ごめんなさい)

しかし、今度の「イヤー・ゼロ〜零原点・・・」は今迄、NINが苦手だった私でも聴く事が出来ます。
というより、このアルバムで私はNINのファンになってしまいました。
何が私を惹きつけたのかというと、過去の作品とは比べ物にならない「聴き易すさ」があるのです。
キャッチーなメロディーが前面に出ている為、ノイズ音が全く気にならないどころか、そのノイズが快感に変わったのです。

その辺は、トレント・レズナーがインタビューで
「ハード・コアなファンにも感謝しているが、新しいリスナーにも聴いて貰いたい。」
「今回は自分がやりたいように作れたのが、大きいね。」
「イヤー・ゼロというのは始まりであり、終わりである。」
「今回は凄く楽しみながら作れたので、次のアルバムを作るのが今から楽しみで仕方がない」
と答えているように大きな心境の変化が、音の変化に現れているようです。

もちろん歌詞には、これまでと変わらない「反戦」「アメリカ政府批判」等、今迄トレントが向かい合って来たテーマが存在しているのですが、いままで内側にこもりがちだったメッセージが「吹っ切れた」ように、この作品では外側に向かって「前向き」に放たれているのです。

アルバム・タイトルを想起させるAThe Beginning Of The End、ノイジーな中にもヴォーカルが際立つHThe Warning、JMeet You Master、圧巻はLThe Great Destroyerのハンパじゃないポップなメロディと、過去最高とも言えるスピーカーをぶち壊さんばかりのノイズが炸裂!もう最高です!カッコいいです!昇天しそうです!

もしかすると、このアルバムはコアなNINのファンには評判が良くないのかも知れませんが、少なくともこの作品でトレント・レズナーが目論んでいた「新しいリスナー」を獲得するという目的は、達成出来たのではないかと思います。
(今、過去の作品も必死に聴いています。あぁフラジャイル、勿体無い事したな・・・)

尚、このアルバムを聴く時は、大音量が許される環境で聴く事をお勧めします。
自宅でこのアルバムを大音量で聴くと、家族から締め出されるのは間違いないので、私は専ら車の中で聴いています(笑)。
OASI-Z

追記
CDをお持ちの方は既にお気づきだと思いますが、CDケースに入っている時は「黒い」ディスクなのにCDトレイに挿入〜トレイから出した時には感熱してディスクが「白色」に変色し、怪しげな数字が浮かび上がるという仕掛けも驚き!
(でも最近暑くなってきたせいか、CDケースに入っている時から盤面が白いんですけど・・・)
  
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Black Hole and Revelations/MUSE【最強盤】



英3人組のオルタナティヴ・バンド「MUSE」が放った2006年リリースの4枚目のアルバムで、初めて全米でも大ヒット(ビルボード9位)した彼らの出世作でもある。今回、来週から始まる来日公演を記念してDVD付きの「最強盤」が発売されていたので、さっそく購入した。
DVDの中身は、同アルバムからの「Supermassive Black Hole」「Starlight」「Knights Of Cydonia」3曲のプロモ・ビデオと同じ3曲のライヴ・ヴァージョン。
このアルバム自体、先頃OASI-Zさんに教えていただき初めて聞いたばかりなのだが、オルタナティヴというよりはもうプログレに近い。
サウンドは違えど、ドリームシアターやラプソディを初めて聞いたときのような衝撃を受けた。エレクトロニクスをふんだんに使用しながらも、どこか70年代のブリティッシュの香りを漂わせ、ヴォーカルはトム・ヨーク(Radiohead)とボノ(U2)の中間のような声(分かりにくい?)で、とても印象に残るセクシー・ヴォイスなのだ。中にはハワイアンのような曲や西部劇のサントラのような曲もあるのだが、このすばらしい声のおかげで、まったくダサくならない。

全体を通し、「人間のスピリットの強さ」を表現したというコンセプチュアルな歌詞といい、「名盤」の条件を限りなく満たしたた、近年まれにみる名作といって差し支えないだろう。
プロモーション・ビデオ映像の方も、懐かしさと新しさが同居したような奇抜で面白い内容。「Knights Of Cydonia」はドラマ仕立てで特に面白い。
ライヴがまたいい!3人でどうやって表現するのかなと心配したが、確かな演奏力とノリで充分スタジオ・レコーディングに劣らぬ魅力を引き出している。これは来日公演も相当期待してよさそうだ。(HINE)
  
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Entertainment!/Gang Of Four



 雑誌でクラクソンズという新しいバンドのインタビューを読んでいる時、彼らが例えられるバンドに「ギャング・オブ・フォー」の名前を挙げていました。
 という事で今回は「温故知新シリーズ第1弾」(←シリーズ化する気かよ!)としてギャング・オブ・フォーの「エンターテイメント!」を紹介します。(クラクソンズをレヴューしろよ!と突っ込まないでね。何せ音を聴いていないんだから。てか、まだ日本盤は発売されていないし・・・)

 「セックス・ピストルズ以来、最も素晴らしいバンド」とNMEで評され、パンク・ムーブメント全盛の70年代後半の時代に、彼らの金属質なギター・サウンドとダンス・ビートはひと際、異彩を放っておりました。彼らのデビュー・アルバムにして最高傑作の「エンターテイメント!」は1979年に発売され、その後レッド・ホット・チリ・ペッパーやREM、ニルヴァーナといったバンドに多大な影響を与える事になります。(因みにレッチリのデビュー・アルバムは、ギターのアンディ・ギルがプロデュース)

 ギャング・オブ・フォーの最大の売りは、なんと言ってもソリッドでシャープなアンディ・ギルの荒削りなカッティング・ギター。鋭角的なリズムを刻むギターを「これでもか!」というくらい前面に押し出し、聴く者に「痛快感」と「爽快感」を与えてくれます。
 アルバム中、最もキャッチーなナンバーC「Damaged goods」を聴いて貰えれば、そのカミソリのようなギターを充分、堪能してもらえるはず。
 因みにこの曲は、私が選ぶ“ロック名曲ベスト30”(←30かよ!)に入る重要な曲。25年以上経っても、決して色あせる事はありません。

 他の曲も今回このレヴューを書くにあたって、アルバムを久しぶりに聴いてみましたが、無表情なメロディーとヴォーカル、シニカルなリズムのベースとドラム、それらと対照的にメロディを無視したように自己主張する「引っ掻きギター」が実に心地よく、I「At home he's a tourist」ではアドレナリンが増幅し、40過ぎた今でも破壊的な衝動に駆られます。(↑危ないオッサンに要注意です)
 ただ、残念ながら当時は一部の支持を得たもののセールス的にはイマイチで、大ブレイクとは程遠い状態でした。
 まぁMTVもまだ無かったし、インターネットなんて産声もあげていなかった時代だから、仕方がないんだけど。つくづく「早過ぎる音」だったと思います。
 
 2作目以降のアルバムからは徐々にハード・エッジなサウンドが影を潜めてしまい、バンドは84年に一時解散。その後、再結成〜解散〜再結成を繰り返し、2005年のフジ・ロックに来日してオールド・ファンのみならず、若いロック・ファンをも魅了したとの事です。

 バンド名の由来は「中国文化大革命四人組〜Gang Of Four」からとったもの。革命を象徴する赤いアルバムジャケットと政治的な歌詞に彼らの当時の姿勢が伺えます。
 昨年9月に発売された期間限定のデジ・リマ盤(1,500円)は今でも結構見かけますし、レンタル屋にも多分有ると思いますので是非、皆様お試し下さい。(OASI-Z)

追記. HINE様、勝手に「温故知新シリーズ」などと銘打ってNew Discにしてしまいましたが、Artist Guideの方が相応しいようでしたら修正をお願いします。m(__)m

  
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Vessels/WOLF&CUB



残念ながらオーストラリアの(ロック)音楽事情に疎いもので、最近の話題・流行のバンド、楽曲らはまるで知りません!(AC/DCやイン・エクセス等あたりは聴いてますが・・・古っ!?汗)
そんな個人的なことはともかく、僅かここ数年でも英・米のメジャー・シーンに影響を及ぼし、その余波を当然受ける我が国ニッポン内に於いて、その”豪産”ロック・バンドの活躍にも、しっかりとアンテナを張らなくてはいけなくなって来てしまっているかの様な現在のロック・シーンの印象なのですが・・・。(相当、自分遅れてますっ!苦笑)

実はこの”WOLF&CUB”(ウルフ&カブ)なるバンドは、すでについ先日、来日公演を済ませてしまったという。
同じ豪産”Wolfmother”(ウルフマザー)のオープニング・アクトして起用され、大阪(心斎橋CLUB QUATTRO)、東京(LIQUID ROOM)でのライブだったそうです。(実は来日は’05年に続き2回目とのこと・・・以前は代官山のライブハウスで行われたという。)
本作がデビュー盤にも関わらず、知名度を上げるいきなりの大きなチャンスだったのではないでしょうか?
彼ら自身、ニッポンでの認知度はまだまだだと思われます。(自分が知らないだけ??)その”大きなチャンス”とはバンドよりな言葉だが、実際のパフォーマンスを会場で目に、耳にされた方々が羨ましく感じる!(実際観に行った人はこの”ウルフ&カブ”を知ってか?知らずか??・・・なんだろうけど)
羨ましいと思えるのは、やはり!聴こえて来る音に個性を感じ、そして面白い!!からなのです。

ツイン・ドラムでの4ピースで組まれた彼らの音は、基本?は”骨太”ハードロックにあって、時にラウド感あるアグレッシヴで、時にサイケ風味なダンサブルで、広い解釈を(多少無理に??)すればプログレッシヴ感もある(いわゆる煌びやかな”key色”はないが、エレクトロニカ的ある音像の深いせいがそうさせるのかも?)・・・とてもデビュー、そしてティーンエイジャーらの繰り出してくるサウンドとは思えず、その表現力に驚異すら感じました。

一聴して、単調に思える中でもかなり目まぐるしく展開するリズムパターンに、典型的なハード・ロック的のリフ展開の中を現代的エフェクト(いわば演出)を多用しつつ、攻めのある歪んだギター音とが混ざり合う楽曲には陶酔感すらあります。
その辺りが、ブルースやジャズからの影響はまるで感じない”骨太”ロックさと、デジタル感もある現代的解釈(オルタナティブ)のあるロックとの融合で、若いリスナーだけでなく、ロック通な方たちにも、一通りの満足感はあるかと・・・思います。

さらに本作のジャケが彼らのサウンドをものの見事に表現している様で、この表現も面白い。(深い意味は判りませんが〜)

ブリテッシュロック・ファンはもちろん!現代風で迫ってくるプログレ音(?)ファンにもお薦めしたい!(せいいち)

※ボートラ2曲あり
彼らの詳細は・・・アルバム解説にありますっ!(苦笑)

  
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MIRROR / Blind Ego




ピンク・フロイド・フォロワーとしてその名を馳せた、ドイツ産シンフォニック・バンドのRPWL。そのギタリストKalle Wallner が、IQ、ARENA、PENDRADON等の現役・元メンバーの、そしてRPWLの中心人物Yogi Langのサポートを受けて立ち上げたプロジェクトがこのBLIND EGO である。

ギタリストのリーダー・アルバムなので当然と云えば当然だが、本作はRPWLよりもかなりギター・バンド寄りの仕上がりになっている。カレ・ヴァルナーという人はRPWL加入以前、Violet Distric というバンドでどちらかと云うとポンプ系の音作りをしていたらしいので、その辺りの意識もあるのかも知れない。尚且つ、RPWLで聴かれるGilmourテイストの泣きは全開だ。
カレ・ヴァルナーの今後の活動バランスについては知る由もないが、本作を聴く限りBlind Ego に大きく傾注する事はない様な気がする。ヴォーカルの位置付け等が、ナンとも中途半端なのだ。その意味ではボーナス・トラックとして収録されている、Violet Distric 時代の曲の方が面白い。声質は全く違うが、歌い方がジョン・アンダーソンを髣髴とさせて独特の味わいを醸し出している。

カテゴリー分けについては不勉強なので、取り敢えずという事でしかない。RPWLは通常「オルタナ・シンフォ」という云い方をされるので、それに準じてみた。詳しい方のご教示を待ちたい。(鷹&虎)
  
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