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イグノア・ジ・イグノラント / ザ・クリブス

ギターを抱いた渡り鳥、ジョニー・マーは中高年の星だなぁ

ザ・クリブスは双子のゲイリー(B、Vo)とライアン(G、Vo)、そして弟のロス(Dr)のジャーマン三兄弟により2001年に結成。
2004年にインディーズよりデビュー・アルバムを発表。ストロークスばりのローファイなギターに、ポップなメロディを乗せたサウンドで、コアなファンを獲得。2007年に発表された3rdアルバムでは、UKチャートで13位を記録し若手の有望株に成長した。

そんな結束固い三兄弟のスリーピース・バンドに、ジョニー・マー(元スミス、モデスト・マウス等。1963年生まれ!)が参加すると言うニュースが報じられたのが2008年の夏。私自身としては、ジョニー・マーがこれまで在籍していたモデスト・マウス(2007年9月にアルバム『生命の大航海』をNew Disc RevueにUP済)がかなり気に入っていただけに、このニュースは少なからずショックであった。
しかし、このクリブスのアルバムを聴いてそんな気持ちは一気に払拭された。彼のギターは、モデスト・マウス時代よりも生き生きとアルバム全編に亘って、活躍しているのだ。

クリブスの曲は、ライヴを意識したシンプルでキャッチーなメロが際立つガレージ・ロックなのだが、発展途上中というか、どこか垢抜けない所がこれまでの作品に感じられた。(それが、魅力でもあるのだけど)
ところが今作は、とても都会的に洗練された印象を受ける。これこそ、ジョニー・マーのキャリアの蓄積がクリブスにもたらした最大の効果と言えるだろう。ジョニー・マーの加入は、アルバム3枚を作り多少なりとも、新しい刺激を求めていた時期にさしかかっていたジャーマン三兄弟にも、最高のケミストリーをもたらしたに違いない。
双子のツイン(笑)リード・ヴォーカルに、年齢差17歳のツイン・リード・ギターというこれまでに無い、新しいバンド・スタイルが誕生した瞬間だ。

ハード・エッジなイントロのギターが心を掴む@、ジョニー・マーのスライド・ギターが印象的なA、後半になるにつれて異様な高揚感に包まれるB、クリブスの新機軸と言えるC、ライアンのギターがマーに負けじと活躍するD、『思い出の渚』風のイントロがなんとも日本人好みでシンガロング必至のE、ツイン・ギターが冴えまくり疾走感溢れるF、哀愁帯びたメロディとゲイリーのヴォーカルが心に染みるHなど。
ただ、欲を言えば前作のラスト・ナンバー「Shoot the poets」のようなアコースティックなナンバーも、聴いてみたかった・・・。

一緒に購入した『MUSE』の余りにもスタジアムな音と比べると、家内制手工業的では有るが、インディの精神を失わずにUKの伝統的なギター・ロックの後継者の道を歩み始めたザ・クリブスは、もっと売れてもいいと思うぞ。

追記.
あのイケてない髪型(笑)は、特典のDVDを観ると自分達でバリカンで刈っているんだね。もしかして、ブレイク出来ない原因がこれだったりして。う〜ん・・・・・。(OASI-Z)

IGNORE THE IGNORANT/THE CRIBS
1. We Were Aborted
2. Cheat On Me
3. We Share The Same Skies
4. City Of Bugs
5. Hari Kari
6. Last Years Snow
7. Emasculate Me
8. Ignore The Ignorant
9. Save Your Secrets
10. Nothing
11. Victim Of Mass Production
12. Stick To Yr Guns
 http://rock.princess.cc/step_blog/archive_96.htm 
コメント(10) / トラックバック(0)ガレージ・ロック
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コメント一覧
投稿者 : HINE
そういえば、モデストマウスも紹介していましたよね!
このあたり、僕はまったく知らない分野ですが、いつもご紹介ありがとうございます!
2009/11/08 00:04
投稿者 : OASI-Z [home]
いわゆるギター・バンドですが、何よりも曲がいいのが魅力です。
10月には来日も果たし、ジョニー・マー効果で、盛り上がったようですよ。

追記.
PCに不慣れながら、ブログなんぞというものを始めました(^^ゞ。
2009/11/09 18:33
投稿者 : たく
はじめまして。

ともすれば単に下手なだけにもなりかねないのがローファイの分野ですけど逆に曲の良さが剥き出しになってて最高です。
どうやったらこんなに似てるようで似てない名曲を量産できるのでしょうか(笑)
このアルバムも最高ですが,自分はセカンドが一番好きです。
2010/06/23 04:17
投稿者 : OASI-Z [home]
“たく”さん、コメント有難うございます。

クリブスはとにかく、ソングライティングが最高ですね。次から次へと畳み掛けるように良い曲が生まれてくるのは凄いです。
2009年のミュージック・マガジン誌の年間ベストアルバム(UK)で、このアルバムが1位だったんですよね。
他の雑誌では、ベスト20にも入っていなかったと思うけど・・・。

2ndもいいですか?実は2nd、未聴なんです(汗)。
今度、聴いてみたいと思います。
2010/06/23 15:38
投稿者 : たく
コメント重複してすいません。

3,4枚目はかなり洗練されてローファイでもなくなってる感じですが1,2枚目はある意味ひどい音です(笑)
高校生の時に二枚目を買ったんですが,なんでこんなの買ったのかとひどく後悔しました(笑)

でも聴き込むほどに癖になって,結局その年いちばん聴いたアルバムになりました。

一枚目もいいですが,二枚目は現在のライブでも重要なアンセムも多くてオススメです。
2010/06/23 21:10
投稿者 : OASI-Z [home]
私はその完成度を増してきた3、4枚目から聴いているので、初期の荒削りな頃が分からないのですが、「たく」さんはデビューの頃からクリブスを追っかけているので成長の過程が分かるのでしょうね。
きっと、ローファイな音の部分も衝撃的だったんでしょう?

私もクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーを初めて聴いた時、スピーカーが壊れたのかと間違うくらい酷い音で、衝撃でした(笑)。
2010/06/23 22:12
投稿者 : たく
最初に偉そうなことを言いますが,作品を聴いてらっしゃらないのに「ストロークスばりの〜」とか「これまでの作品は〜」とか論じてらっしゃるのはちょっと頂けない気がします。

クラップユアハンズかリバティーンズかクリブスかですね。
スピーカー故障を疑ってしまう奴等は。(笑)

あと他の記事で「Damaged goods」について書かれてましたが,この曲は本当に最高ですよね。

フジロックで観たときはもう感無量でした。

スーパーグラスの二人がやっているthe hot ratsというカバーバンドが「Damaged goods」をカバーしてるんですが,なかなかいい感じなので(たださすがにあの曲はいじりようが無かったのか,ほとんどそのままですが)良かったら聴いてみて下さい。
YouTubeにあります。
2010/06/25 00:51
投稿者 : OASI-Z
このレビューを書くにあたって、3rdは勿論、1stも後追いでチェックしましたが、2ndは地元のCDショップには無いんですよね(涙)。
Book Offとかも行く度に、チェックしているんですが・・・。

the hot ratsの「Damaged goods」、youtubeで観させていただきました。
淡々と原曲に忠実にカバーしている事で、逆に曲の良さを引き出している感じですね。
2010/06/26 22:22
投稿者 : たく
あっそうなんですか。
大きなところにしか無いでしょうねぇ…。

さすがに聖書に手を加えることはできなかったようです。(笑)
2010/06/27 00:23
投稿者 : exvxxqfzetf [mail] [home]
cEMIha <a href="http://mddyavbumzco.com/">mddyavbumzco</a>, [url=http://boxcwgpqnzat.com/]boxcwgpqnzat[/url], [link=http://ezbmlktipnfb.com/]ezbmlktipnfb[/link], http://dyzgseigjfdv.com/
2010/08/28 12:44
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