THE KINKS ザ・キンクス


ロック誕生〜現在に至るまで活動しつづける、ロックの生き証人

1964年ロンドンでデビューしたキンクスは、ローリング・ストーズのような華やかな活躍こそないものの、ビートルズによってロックが確立された当初より現在に至るまで活動しつづける、数少ない長寿バンドです。
オリジナル・メンバーは
RAYMOND DOUGLAS DAVIS レイ・デイヴィス/ヴォーカル、ギター
DAVID RUSSEL GOLDON DAVIS デイヴ・デイヴィス/ギター
MICHAEL CHARLES AVORY ミック・エイヴォリー/ドラムス
PETER ALEXANDER GREENLAW QUAIFE ピート・クワイフ/ベース・ギター

兄レイと弟デイヴのデイヴィス兄弟に友人を誘って始めたレイヴンスというバンドが前身。プロデューサーのラリー・ペイジの目に止まった彼らは、キンクスと改名させられ、64年にデビュー・シングル「ロング・トール・サリー」(リトル・リチャードのカヴァー曲)を発表する。
当初はまったく話題にもならなかった彼らだが、3枚目のシングル「ユー・リアリー・ガット・ミー」が突如として全英1位、全米7位の大ヒットを記録し、大スターへの仲間入りを果たした。その後60年代末期までヒットを連発するが、しだいにシングル用の曲とアルバムの曲のを分けて作るようになり、68年リリース通算7枚目のアルバム「ヴィレッジ・グリーン・プリサヴェイション・ソサエティ」から69年「アーサーもしくは大英帝国の衰退並びに滅亡」、70年「ローラ対パワーマン、マネーゴーランド組第1回戦」まではロック・オペラ3部作としてコンセプト大作アルバムを発表し非常に高い評価を受けた。
尚、69年にはピートが脱退し、
ジョン・ドールトン(b)が加入、70年には5人編成となるべく、ジョン・ゴスリン(kd)も迎えている。
71年大手レコード会社のRCAへと移籍した彼らは「マスウェル・ヒルビリーズ」や「この世はすべてショウ・ビジネス」などマスコミの間では大絶賛を浴びる名盤をリリースするが、セールス的にはまったく売れず、長い低迷期に入ってしてしまう。結局このRCAでは6枚のアルバムを出すが、いずれも成功することがないまま、77年にはアリスタへと再び移籍。ここで心機一転して初期のホンキー・サウンドを復活させたアルバム「スリープウォーカー」をリリースし、久々のヒットを記録した。
また、この頃ちょうどヴァン・ヘイレンがデビューし、キンクスの代表曲でもある「ユー・リアリー・ガット・ミー」をカヴァーして、一躍スターダムへのし上がったということもあり、キンクス自体も再び注目されるようになった。この波に乗ったキンクスは続く「ロウ・バジェット」から4作立て続けにアルバムをヒットさせ、俄然元気を取り戻した。この間、79年には2人のジョンに代わって、
ジム・ロッドフォード(b)とイアン・ギボンズ(kb)が新たに加わっている。
86年になると、レイの意向で活動拠点をイギリスに戻すべく、ロンドン・レコードへ移籍。レコーディングにも参加していた
ボブ・ヘンリット(ds)をミックの代わりに正式加入させ、その後もシングル「シンク・ヴィジュアル」や「ロックン・ロール・シティーズ」などをスマッシュ・ヒットさせている。
現在は91年にレコード会社をソニーへ移籍した後、93年アルバム「フォビア」を発表したのみでオリジナル・アルバムのニュー・リリースはない。(94年にライヴアルバム「トゥザ・ボーン」は発表している)
現在のメンバーは
レイ・デイヴィス/vo.g.
デイヴ・デイヴィス/g.
JIM RODFORD ジム・ロッドフォード/b.
IAN GIBBONS イアン・ギボンズ/kb.
BOB HENRIT ボブ・ヘンリット/ds.
日本へは82年に初来日、93年にも再び来日している。(HINE)




The Kinks
Pye/Victor

Kinda Kinks
Pye/Victor

The Kink Kontroversy
Pye/Victor

Face To Face
Pye/Victor

Something Else By The Kinks
Pye/Victor

The Village Green Preservation Society
Pye/Victor

Authur Or The Decline And Fall Of The British Empire
Pye/Victor

主なディスコ・グラフィー

1964年 THE KINKS(ザ・キンクス)
1965年 KINDA KINKS(カインダ・キンクス)
1966年 THE KINK KONTROVERSY(ザ・キンク・コントラヴァーシー)
1966年 FACE TO FACE(フェイス・トゥ・フェイス)
1967年 THE KINKS LIVE AT KELVIN HALL(ザ・キンクス・ライヴ・アット・ケルヴィン・ホール)
1967年 SOMETHING ELSE BY THE KINKS(サムシング・エルス・バイ・ザ・キンクス)
1968年 THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY
(ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ)
*ロック・オペラ3部作はこのアルバムから。ザ・フーにも影響を与えた
1969年 ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE
(アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡)
1970年 PART 1. LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND
(ローラ対パワーマン、マネーゴランド組第1回戦)
*ここからのシングル「ローラ」が大ヒットした
1971年 PERCY(パーシー)
1971年 MUSWELL HILLBILLIES(マスウェル・ヒルビリーズ)
*ファンの間では彼らの最高傑作と名高いアルバム
1972年 EVERYBODYS IN SHOWBIZ(この世はすべてショウ・ビジネス)
1973年 PRESERVATHION ACT 1(プリザベーション<第1幕>)
1974年 PRESERVATHION ACT 2(プリザベーション<第2幕>)
1975年 SOAP OPERA(石鹸歌劇)
1975年 SCHOOLBOYS IN DISGRACE(不良少年のメロディ)
1977年 SLEEPWALKER(スリープ・ウォーカー)
1978年 MISFITS(歪んだ映像)
1979年 LOW BUDGET(ロウ・バジェット)
1980年 ONE FOR THE ROAD(ワン・フォー・ザ・ロード)
1981年 GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT(ギヴ・ザ・ピープル)
1983年 STATE OF CONFUSION(ステイト・オブ・コンフュージョン〜夜なき街角)
1984年 WORLD ON MOUSE(ワード・オブ・マウス)
1986年 THINK VISUAL(シンク・ヴィジュアル)
1987年 LIVE THE ROAD(ザ・ロード)
1989年 UK JIVE(UKジャイヴ)
1993年 PHOBIA(フォビア)
1994年 TO THE BONE(トゥ・ザ・ボーン)
*日本未発売



Part1.Lola Versus Powerman And The Moneygoround
Pye/Victor

Muswell Hillbillies
Rhino/MSI

Schoolboys In Disgrace
Rhino/MSI

Sleepwalker
Arista/BMG

Low Budget
Arista/BMG

Think Visual
London/polydor

Phobia
Sony/Sony