GENE VINCENT ジーン・ヴィンセント



1957年 Capitol
1950年代後半に活躍したロカビリーの代表的シンガーであるとともに、ロック界の創世に大きく関わった人物。
ジーンは、1935年にアメリカのヴァージニア州に生まれ、エルヴィス・プレスリーのものまねコンテストで優勝したことから、レコード会社と契約し、56年「ビー・バップ・ア・ルーラ」でデビューを果たしている。
この頃、ちょうどロカビリーがブームを迎え、エルビスもカール・パーキンスも初期にはロカビリーサウンドを演っていたが、例のレザースーツ・スタイルで唄うというのはジーンが初めてやったもの。現在イメージされる“ロカビリー”のスタイルはジーンが作ったといっても過言ではない。左のアルバムジャケットの写真を見てほしい。なんとも今見てもカッコイイ!
その後もジーンは、ロカビリーの旗手として、60年代頃まで活躍した。
晩年、ジーンはアルコール中毒となり、それが原因で1971年に他界するが、今も尚多くのアーチストによって、ジーンの曲は唄いつがれている。
特にデビュー曲である「Be-Bop-a-Lula」は、ジョン・レノンもアルバム「ロックンロール」でカヴァーするなど、彼の代表的ナンバーとして親しまれている。またジェフ・ベックもジーンの全曲カヴァー・アルバムを出している。エルビス・プレスリーやチャック・ベリーと共に、ロックンロールの創始者として、ジーンがロック界に残した功績はあまりにも大きいものだ。
左上のジャケットは「ジーン・ヴィンセント・アンド・ブルー・キャップス」、下は「ロックス!アンド・ザ・ブルー・キャップス・ロール」のもの。(HINE)

1958年 Capitol