THE ANSWER ジ・アンサー




ALBUM GUIDE

ライズ
Rise

ジ・アンサー
The Answer



2007年 Alberts/ WHDエンタテインメント

〜New Disc Revueより転載

 いきなり個人的でありますが・・・ボクが彼らを知ったのは、昨年11月頃だったでしょうか。ある大型CD店の宣伝に、”試聴機に置いておくだけで売れ行きが良い新人アーティスト”さらに、”輸入盤でもあるのにCDの人気と評判が良い!”との宣伝コメントを見てからです。
 この”ANSWER”(アンサー)なるバンド、海外の伝統あるロック専門誌にも、かなりな評判を呼んでいたとのこと?!さらには、日本の専門誌でもそのことを大きく取り上げられていたらしく、多くのハードロック・ファンには、この新人バンドに大きな期待を寄せられていたのも事実だと思いました。
 何せ、日本盤デビューが決まった宣伝文句には、'70年代に名を馳せた超強力な有名英国産バンドの名前が出るわ・・・出るわ・・・。(レッド・ツェッペリン、ホワイトスネイク、フリー等々・・・)
 海外デビュー('06年)に遅れる事約半年ほどか?やっとこさこの1月に日本でもデビュー盤が発売されました。
 早速、アルバム全体を聴いてみたが、確かに過去の伝統ある有名バンド系統なサウンド色なんだけれども、古くない現代(いま)の音で攻め込んでくるあたりは、エモーショナルでこれが実に心地良いのです。
メンバーは・・・
コーマック・ニーソン(vo)
ポール・マホン(g)
ミッキー・ウォータース(b)
ジェームス・ヒートレイ(ds) 

 21世紀というロックも新時代に突入して、デス声やあるいは無機質により歪ませた声が、そのボーカル・スタイルやバンドの存在感と”誇張感”をも高くしていると思うし、それがある意味”ボーカルや楽曲自体の”迫力”(と言ってよいのか?)を追求されている感もある風潮(?)なんだと思うこの頃・・・。
 ニーソン(vo)のシャウト(叫び)!と安定感ある歌唱法は、実に自然的でそれがこの”THE ANSWER”なるハードロック・サウンドには・・・相性がズバリ良い!
 その安定感あるニーソンのボーカルは、往年のR・プラント(ツェッペリン)の領域とは言えなくとも、D・カヴァーデイル(ホワイトスネイク)、あるいは、P・ロジャース(フリー)にも通じるスタイルで、楽曲の様相によってはブルース的に、またはストレートに熱いシャウト(声域はそれほど広く無いのかも?)が、楽曲の完成度をより高めていると思う。
 彼が飛び抜けた存在!でもなく、メンバー4人との”一つの集合体”として、本アルバム内は機能しているかのようにも充分思える。
 全編レスポール使用なのか??ギター・サウンドは、そのレスポール独特な分厚くソリッド感があって、この辺は表面上はジミー・ペイジ寄りなのか?
 さらに根強く地に足着いた様なズッシリ感と、時にパワフルでタイトなリズム隊がそのギター、ボーカルとソツなく合致して、聴きやすくその辺りでも4人のバランスが良いと思える要素かも。
 
 アルバム全体に'70年代のブリテッシュ・ハードロックの香りと気品が滲み出てきているし、その手のサウンドが好きな方には、その攻めるロックを自然と感じてしまうのではと思うのだが・・・。 
 決して”伊達”だけで無く、もちろん懐古的でも無い!当然、過去の焼き直しでも真似ごとでも無い!!
これが”THE ANSWER”なのでしょう。
 そしてこれがデビュー盤なのだから、末恐ろしく今後も期待は大きくなってしまう!!
ロック専門誌の評価はともかく、ハードロック!取分け'70年代ハードロックを好きで聴かれているリスナーならば、口元が緩むか?”あの頃”の熱い想いを持って楽しまれる事も間違いない!・・・かも?
 
 最後に、ALBERT(アルベルト)?なる聞き慣れないレーベルからのデビューで、今後、ありがちな(笑)契約上の問題で離散・・・なんて事は無かろうか??と、心配もしたが、ライナー記載にもあるが、そのレーベルは”AC/DC”をも擁する大手プロダクションらしく、一応に一安心。なので、来日ライヴ、次作(早い!?)へとステップアップが楽しみです。
※日本盤には通常11曲+3曲のボートラあり。(内1曲はライヴでの曲)
(せいいち) 2007.1