|
とらふぐ&HINEのザッパ対談 H:はっきり言ってオレの場合、昔はどちらかというとザッパはあんまり聴いてなかったんだよね。まだまだ子供だったんで、ザッパの音楽性にはぜんぜんついていけなかったし・・・トッド・ラングレンの方がよく聞いたかな(^_^; T:ギターを弾いてるもので、中学生の頃「ブラック・ナプキン」(虚飾がど〜のこ〜のに入ってる)を聴いてから・・・当時は「この人、凄ぇ上手ぇ〜!!!」なんて感動しまくってましたね・・・(遠い目) H:ロック界の奇才というと、すぐに名前があがるのがザッパだけど、デヴィッド・ボウイとかブライアン・イーノとか、ラングレンみたいな、いわゆるミュージシャンズミュージシャンではないよね。今ではそうかもしれないけど、当時では最先端を通り越して異次元の世界だったからね・・・(^_^; T:ありゃ〜只の駄作でしょう・・・持ってるけどただそれだけ・・・ H:うはは、オレと同じだ(^_^; T:「工期」(ぐは〜・・・)「後期」がどのあたりを指しているか解りませんが、「虚飾・・・」は1976、「雷舞」は1978、「パ」は1982と、結構弾きまくってますね。「パ」は凄いですね。しかし、全体的にこの人のGtは平べったいんすよね・・ H:オレにはうまいのか下手なのかよくわからんけどね(笑)ハチャメチャなようでもあり、わざとハチャメチャ風にやっているようでもあり・・・う〜〜ん、オレもギターやってたんだけどな〜・・・
(^_^; T:「倍」は上手いですよ〜、なんせ「教授」ですからね〜、多分「フィンガ〜」で弾かせても世界レベルで通用しますよ。但し「悟り兄」*には負けますけどね(藁) H:「悟り兄」とはうまい!!あの方はホント悟っちゃってる感じね、頭もボウズだし(^_^; T:「ボジオ」はどちらかとゆうと「リ〜ダ〜アルバムを出したいけどそれほどのセンスが無くて外部からの刺激にインスパイアされて叩きまくるスタジオ・ミュ〜ジシャン」なのでしょう。音楽を志す殆どの人がこれにアテハマリマス・・・特に「ワシ」 H:またまた謙遜しちゃって!まあロイ・ブキャナン(g)みたいに、おじさんになってから突然売れ出すこともあるし・・・とらさん、頭部はサトリアーニに似てるし・・・(^_^; T:・・・・・・・・って、それって「何?」・・・はは H:それはともかく、やっぱりザッパにも先に大成功を収めたトッド・ラングレンに対する強烈なライバル心があったのかな〜? T:「ユ〜トピア!なんぼのもんじゃい!」って言ってたらしいっす、「高野 寛」は大嫌いらしいっす・・・ H:やっぱり・・・。 T:ハッキリ言って どれもお勧めできません!って言うか、まず「車内」や勿論「社内」では聴けません。ステレオの前で膝を抱えつつ貪るように聴く姿勢がまず必要ですね。一日を暗い気持ちで過ごしたい時には最高のチョイス!・・・否「キンクリ」よりはマシか! H:目的?・・・変態趣味とか?この世の音楽に飽きてしまったとか?(核爆) T:本当に「コンセプト」があったかど〜か、今となっては怪しい部分がかなりあります。多分、「ジミッペ」**と同類と思われます・・・変な意味で・・はは H:ということは、既存の音楽概念をうち破るというコンセプトがあったんだよ、きっと・・・売れた、売れないは別にしてね。そこはペイジと共通だったんだ・・・と、オレはあくまでコンセプトあり論を主張。 T:それは感じますね、この人のライブでは「最初から総立ち」なんて失礼な事はしたくないっすね・・・クイイルように見つめ返してあげたいですね、しかもアンコール無しで。 H:(無言でうなずく) (とらふぐ&HINE)2001.9 (注)*ジョー・サトリアーニ(g)、**ジミー・ペイジ(g) ★ザッパをもっと詳しく知りたい方は=推薦サイト:The DOG BREATH REVENGE |
BIOGRAPHY 1940年 アメリカのメリーランド州ボルチモアで生誕 |
Freak Out RYKO/イマジカ |
We're Only In it For The Money RYKO/イマジカ |
Uncle Meat RYKO/イマジカ |
Hot Rats RYKO/イマジカ |
Weasels Ripped My Flesh RYKO/イマジカ |
The Grand Wazoo RYKO/イマジカ |
Studio Tan RYKO/イマジカ |
DISCOGRAPHY 1966年 Freak Out(フリーク・アウト) |
Shiek Yerbouti RYKO/イマジカ |
You Are What You Is RYKO/イマジカ |
Ship Arriving To Late To Save Drowing Witch RYKO/イマジカ |
Shut Up 'N Play Yer Guitar RYKO/イマジカ |
The London Symphony Orchestra RYKO/イマジカ |
Them Or Us RYKO/イマジカ |
Jazz From Hell RYKO/イマジカ |
アポストロフィ( ’) APOSTROPE ( ’) フランク・ザッパ FRANK ZAPPA 1974年 RYKO/イマジカ |
1.ドント・イート・ジ・イエロー 2.ナヌーク・ラブズ・イット 3.セント・アルフォンゾズ・パンケイク・ブレックファスト 4.ファーザー・オブリヴィオン 5.コズミック・デブリス 6.エキセントリフューガル・フォルツ 7.アポストロフィ(’) 8.アンクル・リーマス 9.スティンク・フット |
デビュー当時から、その高度な音楽性と独特のキャラクターで常に話題を振りまいてきたザッパであったが、セールスのことなどまったく考えていない彼に、ヒット・チャートは無縁であった。それがどうしたことか、このアルバムは突然全米ヒットチャートを駆け上り、ザッパのアルバム史上最高の10位を記録してしまった。真相は、あるラジオ局のDJがこのアルバムを気に入って何度もひつこく流しているうちに、ジワジワとヒットし始め、気が付いたら10位になっていたということらしい。何か特別に宣伝したわけでもないし、映画やTVがらみでもない。それどころかシングル・カットできそうな曲もない・・・。 しかし、このアルバムの完成度の高さは素晴らしく、大ヒットも当然と言えば当然なのだが、もしそのDJがラジオで流さなかったら、おそらくはこんなに売れていなかっただろう。 アルバムの全体構成は、まるでサーカスを音にしたようなバラエティーに富むもので、それがメドレーとなって一体化している。 ジャズありブルースありロックンロールありプログレあり、アジアンテイスト、戯曲風、ミュージカル風なんでもありありの、あらゆる音楽を吸収した高度な音楽性が、自らの優秀なバックバンド・プレイヤーであるジョージ・デューク(ds)、エインズレー・ダンバー(ds)などに加え、ジャック・ブルース(元クリーム/b)、ジム・ゴードン(元デレク&ドミノス/ds)などの一流プレイヤーをゲストにした高度な演奏技術によって、さらに研ぎ澄まされ、どうにも手の付けられないほどの素晴らしさを生んでいる。加えて、各楽曲のメロディー・ラインもポップで親しみやすく、ザッパの入門編としても充分推薦できる内容だ。 7曲目のインストゥルメンタル・ナンバーは、前半の往年のクリームを想わせるジャック・ブルースのスーパー・プレイにつづき、後半意外にもザッパのギターはあえてクラプトン風にせず、変なフレーズをひつこく何回も繰り返す。このわけのわからなさが、いかにもザッパらしくて面白い。(HINE) |