RICK SPRINGFIELD 2005 Live in JAPAN レポート

 リック自身も今回の来日は12年ぶりとのことで、開演してすぐに総立ちとなり歓声をあげるファンたちに対し、「みんな待っていてくれてありがとう」と言いたげに、それを抱きしめるようなポーズをして見せたのがまずとても印象的だった。
 オープニングからリックはノリノリで、「shock/denial/anger/acceptance」から2曲、その後昔の曲を2曲ぐらい歌った後、ギターを天井に向かって放り投げたり、床に叩きつけたりして破壊。滑り出しからすさまじいパワーとエネルギーに圧倒され、いやが上にも会場は盛り上がる。
冷静に観れば途中で高いキーの声が出なかったり、ギターのチューニングが合っていなかったりと、細かいミスはありはしたが、そんなことはまったく気にならないほどノリでガンガン責めまくるようなステージ進行。
 その後も、ヒット曲&名曲がめじろ押しで、途中メドレーでサビの部分だけを演奏した曲もたくさんあったが、それでも足りないくらいリックに名曲は多いというのを思い知らされた。
 残念ながら僕の大好きな「ステート・オブ・ザ・ハート」はメドレーの一部にされていたし、「ソウルズ」は演ってもくれなかったが、今は廃盤状態にあるアルバム「ハード・トゥ・ホールド」からの曲から最新作までまんべんなく選曲された構成は、まさにグレイテスト・ヒッツ・ライヴと言っても差し支えない内容だろう。
リックはサービス精神も旺盛で、曲と曲の合間には楽しいトークもたくさんあり、演奏や唄以外でも盛り上げるのがとてもうまいのには驚いた。
 後半には会場中程まで降りてきて歌い出し、「みんな携帯電話持ってるだろ!?」と言って、その携帯のカメラで撮影までさせてくれた。ファンの携帯を取り上げ、「もしもし」と日本語でおどけてみせるシーンもあった。
今までいろんなライヴを見てきたが、こんなにファンと一体化したステージは始めてだ!
 思えば、最初はなんでリックほどのスターがこんな小さな会場でライヴをやるのだろうと疑問だったが、こういった超満員の会場で、ファンの中に埋もれながら唄いたかったのかな!?・・・などと勝手に想像するが、実際はどうなのだろう?。リック本人のあの楽しそうな様子を見れば、当たらずとも遠からずなのではないだろうか。
もちろん、ひとたび歌い出せばカッコイイロックンローラーだ。ファンからもらった花束は惜しげもなくすべてギターのピック代わりにして例の花吹雪を作り、その花吹雪の下で唄うリックの姿がまた格別にカッコイイ。「絵になる男」とはまさにリックの事だろう。
 また、途中にはブルース・ナンバーやキンクスの「ユー・リアリー・ガット・ミー」のカヴァーをリック自らがリード・ギターを弾きながら唄い、ヴォーカルだけでなくギタリストとしてもちゃんと通用するところを目の前で見せ示していた。
 気が付いて見ればアンコール2回を入れて2時間半があっという間に終わり、歳甲斐もなく皆に合わせて最初から立ったままだったために、足腰が筋肉痛になってしまった・・・。
 最後に、この素晴らしいライヴを観る機会を与えてくれたkyotaさんに深く感謝し、お礼を言いたい。「ありがとう〜kyotaさん!」