ビートルズによって市民権を獲得したロックは、サイケデリックやブルースロック・ブームなど経て、
どんどん大音量で派手なハードロック路線へと主流が移っていったが、
けっしてビートルズのような、ソフトなロック・サウンドが消えてしまったわけではない。
むしろ、ヒットチャートではこういったソフト・ロックが既存のポップスを押さえ、新しいポップスとして定着しつつあったのだ。
その一方で70年代以降、ハードロックこそ普通のロックと思われるくらい、ロックの象徴的サウンドとなった。
そこで、比較的おとなしいロック・サウンドの方は、いつしかソフト・ロックやポップ・ロックなどと呼ばれるようになっていった。
また70年代後半には、ビートルズ世代のロック・ファン達が大人になり、
少し落ち着いたサウンドを好むようになると、ジャズやソウルなどのエッセンスを取り入れた、
大人向けロックとも言えるハイセンスなロック・サウンドが注目されてきた。
こういった音は特に日本で人気があり、アダルト・オリエンテッド・ロック=AORという日本独自のジャンル分けまで誕生させた。
ちなみにアメリカでは、この呼び方のジャンルは存在しない。



■ポップ・ロックの名盤

エリック・カルメン/エリック・カルメン
ERIC CARMEN/ERIC CARMEN

1985年 Geffin/CBS




セカンド・フライト/パイロット
SECOND FLIGHT/PILOT

1975年 EMI/東芝EMI




ポルナレフU.S.A./ミッシェル・ポルナレフ
MICHEL POLNAREFF/MICHEL POLNALEFF

1975年 Atlantic/Epic/Sony




ブレックファスト・イン・アメリカ/スーパートランプ
BREAKFAST IN AMERICA/SUPERTRAMP

1979年 A&M/ポリドール




アウト・オブ・ザ・ブルー/E.L.O
OUT OF THE BLUE/ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA

1977年 CBS/Sony




ダーク・ホース/ジョージ・ハリスン
DARK HORSE/GEORGE HARRISON

1974年 EMI/東芝EMI




■AORの名盤

シーサイド・センチメンタル/ボビー・コールドウェル
CARRY ON/BOBBY CALDWELL

1982年 POLYDOR




ミドル・マン/ボズ・スキャッグス
MIDDLE MAN/BOZ SCAGGS

1980年 Columbia/Legac(工事中)




カサブランカ/バーティー・ヒギンス
JUST ANOTHER DAY IN PARADISE/BERTIE HIGGINS

1982年 Epic/Sony




■ハード・ポップ&ハードAORの名盤

TOTO IV〜聖なる剣/TOTO
TOTO IV/TOTO

1982年 CBS/Sony




メイク・マイ・デイ/テラ・ノヴァ
MAKE MY DAY/TERRA NOVA

1999年 King/ビクター




メッカ/メッカ
MECCA/MACCA

2002年 Avalon/Marquee Inc./Victor