ジャケットの名盤を手がけた著名アーチスト・ファイル

File No.7
Rick Griffin リック・グリフィン

1944年生まれアメリカ人。ロサンゼルスのChouinard芸術研究所にいた彼は、サーファー雑誌や自動車関係の雑誌で、主に図面を描いていた。しかし、それらの雑誌で彼の描き出すものは、しだいにマンガやイラストへと変わり、コミック雑誌へ連載するまでに発展した。しかし、1966年に行われたサイケデリックの祭典、フィルモア・コンサートのポスターを手がけたことにより、一躍ロック界でもその名を轟かせる存在となる。その後はグレイトフル・デッドを中心に、サンフランシスコを拠点とするサイケデリック・バンドのアルバム・ジャケットを次々と手がけ、60年代後半のサイケデリック・ムーブメントと共に一時代を築き上げる。70年代に入ると、徐々に作風を変え、コミックで培ったキャラクターっぽいイラストも取り入れるようになっていった。そして1991年、自身の運転するオートバイで事故を起こし、まるでロック界のスター達のように、47歳の若さで他界した。


The Grateful Dead/Aoxomoxoa
1969年 Warner

Quicksilver Messenger Service/Quicksilver Messenger Service
1968年 Capitol

Jefferson Airplane/2400 Fulton Street
1987年 RCA

Robert Hunter/Tales of the Great Rum Runners
1974年 Round

Sail On Sailor/Mustard Seed Faith
1975年 Marantha

Schon & Hammer/Here to Stay
1982年 Columbia

Toulouse Engelhardt/ Toullusions
1994年 Briar

The Cult/Best Of Rare Cult
2000年 Beggars Banquet

サイケデリック・ポスターの第一人者とも言うべきグリフィンの作品は、カヴァー・アートにおいてもサイケデリック全盛期の60年代後半〜70年代初頭に集中している。特にグレイトフル・デッドのアルバムに多く使われ、そのサウンド以上に影響力を及ぼした。デッドの音楽を聞いたことのない人でも、ジャケットや例のドクロ・マークだけは知っているのではないだろうか!?また、元々が図面などを描いていた人なので、緻密なイラストが得意なのだが、一方では、サーファー・グッズのキャラクターやコミック・キャラクターなども手がけ、それらは後になって再評価されている。本人が亡くなってしまった現在でも、さまざまな場面で彼の描いたキャラクターやロゴなどが使用され、根強い人気を物語っている。上の他には、スッテッペン・ウルフ、The Ceylib People、MAN、Cold Blood、Darrell Mansfield Band、Chris Darrowなどのアルバム・カヴァーが有名。