ロック界のスーパー・スター(キーボード・プレイヤー編)

下に挙げたのはロック界で一般的に「巧い」と評価され、尚かつ人気のあるキーボード・プレイヤー達です。キーボードはヴォーカル兼任のプレイヤーやマルチプレイヤーが多いのも特徴ですが、ここではあえてキーボードの腕だけに絞り選出しました。また、エルトン・ジョンやビリー・ジョエルなどはキーボードも相当な腕前ですが、音楽性が「ロック」の範疇に入るものか微妙なところですので、今回は省かせていただきました。

評価グラフの見方(キーボード・プレイヤー編)

円グラフは以下のような項目で10ポイント制により評価しています。周囲にある文字は、本来右のような項目の略です。
PERPerfomance パフォーマンス…ライヴ・パフォーマンスやファッションなど他のミュージシャンに与えた影響力。
TECTechnic テクニック…どのくらいテクニックが感じられるかとう印象で、実際のところは分かりません。
SPESpeed スピード…実際のスピードはもとより、どのくらいスピード感を感じるかが重要です。
PHRPhrase フレーズ…フレーズの良さ。どのくらい印象的なフレーズを弾きこなせるかがカギとなります。
ORIOriginality オリジナリティ…音楽性だけでなく、機材の使いこなし方、珍しい音づくりなども対象になります。


キーボーディスト編

プレイヤー名
ニック・ネーム

評 価

ルーツ

得意技と特徴

得意ジャンル

代表作

NICKY HOPKINS
ニッキー・ホプキンス

ニッキー

ジャズ系、R&B系プレイヤー ピアノを主体としたキーボーディストの第一人者 ロックンロール、R&B、ジャズ 「Beck-Ola」
 Jeff Beck Group
「Shady Grove」
 Quicksilver Messenger Survice

BILLY PRESTON
ビリー・プレストン

―――

リトル・リチャード、ロックンロール・プレイヤー オルガン主体でノリが良い。セッションマンとして活躍 ロックンロール、ポップ・ロック 「Live European Tour」
「John Lennon / Plastic Ono Band」
 John Lenon

KEITH EMERSON
キース・エマーソン

エマーソン

R&B系、クラシック系プレイヤー プログレ界のスーパースター。何台ものシンセサイザーを同時に弾きこなす曲芸的プレー R&B、ロックンロール、プログレ、クラシック 「The Nice」
 The Nice
「Tarkus」
 EL&P

JON LORD
ジョン・ロード

―――

クラシック、ジャズ、ブルース系プレイヤー ハモンド・オルガンをロック界に広めた張本人。リバーブをかけたキーボード・アンプを揺らし、爆発音風ノイズを出す ハード・ロック、プログレ、クラシック 「Book of Taliesyn」
 Deep Purple
「Sarabande」
 Jon Lord

RICK WAKEMAN
リック・ウェイクマン

ウェイクマン

クラシック、ブリティッシュ・トラッド、カントリー、ブルース系プレイヤー、ジョン・タウト プログレ界ではキース・エマーソンとは双璧の人気プレイヤー プログレ、カントリー・ロック、クラシック 「Close to the Edge」
 Yes
「Six Wives of Henry VIII」
 Rick Wakeman

KEN HENSLEY
ケン・ヘンズレー

ヘンズレー

キース・エマーソン、ジョン・ロード、R&B系プレイヤー 60年代末期にギターからキーボードへ転向した。ミステリアスな音づくりと印象的なフレーズを奏でるのが得意。 ハード・ロック、ポップ・ロック 「Demons and Wizards」
 Uriah Heep
「Return to Fantasy」
 Uriah Heep

DANNY PEYRONEL
ダニー・ペイロネル

ダニー

ニッキー・ホプキンス、ビリー・プレストン、ジョン・ロード ノリが良く、ライヴに強い。デビュー当初はニッキー・ホプキンス2世と騒がれた。 ハードロック、ハードポップ、ロックンロール 「Heavy Metal Kids」
 Heavy Metal Kids
「No Heavy Petting」
 UFO

PATRICK MORAZ
パトリック・モラーツ

モラーツ

クラシック、ラテン・ミュージック、ジャズ プログレ界の大物バンドを渡り歩く名プレイヤーだが、プレイよりも繊細な音づくりに長けている。 プログレ 「Relayer」
 Yes
「Long Distance Voyager」
 The Moody Blues

GREGG GIUFFRIA
グレッグ・ジェフリア

グレッグ

キース・エマーソン、リック・ウェイクマン シンセサイザーやSEを多用したプログレ風味をアメリカン・ハードにも応用した。 ハード・ロック、プログレ、ポップ・ロック 「Helluva Band」
 Angel
「Giuffria 」
 Giuffria

JONATHAN CAIN
ジョナサン・ケイン

ジョナサン

ニッキー・ホプキンス、ジャズ・ピアニスト 天才的な作曲能力があり、メロディックでキャッチーなフレーズを弾くのも得意。 ハードロック、ハードポップ、AOR 「Escape」
 Journey
「Bad English」
 Bad English

DON AIREY
ドン・エイリー

エイリー

ジョン・ロード、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン、ジャズ・プレイヤー 個性はあまりない反面、どんなサウンドにも適応できるため、セッション・マンとして重宝がられる プログレ・ハード、ジャズ・ロック、ハードロック 「Electric Savage」
 Colosseum II
「Down to Earth」
 Rainbow

JORDAN RUDESS
ジョーダン・ルーデス

―――

ジャズ系プレイヤー、ラテン・ミュージック、クラシック、キース・エマーソン、リック・ウェイクマン ジャズ系にもクラシック系にも強く、メカにも強い プログレ、ヘヴィメタル、プログレハード、フュージョン 「Metropolis, Pt.2〜Scenes from a Memory」
 Dream Theater
「Feeding the Wheel」
 Jordan Rudess