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巧いベーシストとは、リズムとベース・ラインをキープしつつ、音の隙間にキラリと光るセンスの良いフレーズを入れられる人です。ただ目立てばよいというものでもありません。ただし、ギターやキーボードなどのリード楽器がいない場合は、ベース・ギターでも時としてリード楽器になる場合があります。また、比較的他の楽器より目立たない分、パフォーマンスで魅せるのもベーシストにおいては重要です。 ★評価グラフの見方(ベーシスト編) 円グラフは以下のような項目で10ポイント制により評価しています。周囲にある文字は、本来右のような項目の略です。 |
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ニック・ネーム |
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JOHN ENTWISTLE The Ox |
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ロックンロール系プレイヤー | 暴れ放題のバンドメンバーの中で唯一平常心を保つ。攻撃的なプレイは他のメンバーにも負けない。 | ロックンロール | 「Live
at Leeds」 The Who 「Quadrophenia」 The Who |
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JACK BRUCE ブルース |
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クラシック、ジャズ、ブルース、R&B系プレイヤー | ほとんどリード楽器同様にベースでメロディを弾きまくる。 常にベース・ソロ状態 |
ブルース・ロック、ジャズ・ロック | 「Live
Cream Vol.2」 Cream 「Goodbye」 Cream |
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FELIX PAPPALARDI パパラルディ |
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ジャック・ブルース | ジャック・ブルース譲りの爆音ベースだが、他のパートとの調和も考えた押し退きができる人 | R&B、ロックンロール、ジャズ・ロック、ブルース・ロック | 「Nantucket Sleighride」 Mountain 「Flowers of Evil」 Mountain |
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RICHARD SINCLAIR リチャード |
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ジャズ系プレイヤー | ほとんどフュージョンに近いベースラインを70年代初頭から確立していた。彼の加入するバンドはみなテクニカル系に早変わり | ジャズ・ロック、プログレ、フュージョン | 「In the Land
of Grey and Pink 」 Caravan 「Breathless」 Camel |
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GREG LAKE レイク |
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ジャズ系プレイヤー ジャック・ブルース |
バックに徹した控えめプレイだが、和音やユニゾンを巧みに利用し、キメる時はキメる。 | ジャズ・ロック、ロックンロール、プログレ | 「In the Court of the Crimson King」 King Crimson 「Tarkus」 EL&P |
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JOHN WETTON ウェットン、ロック界の貴公子 |
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ジャズ系プレイヤー グレッグ・レイク |
ジャズを取り入れたプレーで本気になればすごいが、ときどき手抜きプレーもあり。 | ジャズ・ロック、プログレ、ポップ・ロック | 「Red」 King Crimson 「Return To Fantasy」 Uriah Heep 「U.K.」 UK |
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TIM BOGERT ボガート |
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ジャック・ブルース、ジョン・エントウィッスル、ファンキー・R&B系プレイヤー | 大音量でリード楽器のように弾きまくる。オリジナリティにあふれベース・ソロも得意。 | ブルース・ロック、カントリー・ロック、ハードロック | 「Vanilla
Fudge」 Vanilla Fudge 「Cactus」 Cactus 「Live in Japan」 BB&A |
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CHRIS SQUIRE クリス |
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クラシック音楽、ゴスペル、R&B | 特にトレブル系(高音)の使い方がうまく、非常に目立つプレイ。 | プログレ、カントリー・ロック、ポップ・ロック | 「Close
to the Edge」 Yes 「Yesshows」 Yes |
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GEEZER BUTLER ギーザー |
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ロックンロール、ロカビリー系プレイヤー | 単調だが、インパクトのあるフレーズを考え出す。重低音 | ハードロック | 「Paranoid」 Black Sabbath 「Vol.4」 Black Sabbath |
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GARY THAIN ――― |
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ギーザー・バトラー、クリス・スクワイア、ジョン・エントウィッスル | ツボを押さえた緩急自在なプレイ。ギターやキーボードより印象に残るうまいフレーズ。 | プログレ、ハードロック | 「Demons
and Wizards」 Uriah Heep 「Sweet Freedom」 Uriah Heep |
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PETE WAY ウェイ |
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ポール・マッカートニー | はっきり言ってプレイは下手だが、ライヴでの格好良さではスバ抜けている。腕が長くベーシストのイメージにピッタリ。 | ロックンロール、ハードロック | 「Force
It」 UFO 「Vices」 Waysted |
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TREVOR BOLDER ――― |
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ポール・マッカートニー、ジョン・エントウィッスル | バックに徹しているが、ノリは良い。テクよりフレーズ重視型 | ハード・ロック、プログレ、ロックンロール | 「Rise &
Fall of Ziggy Stardust」 David Bowie 「Firefly」 Uriah Heep |
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GLENN HUGHES ――― |
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ジョン・エントウィッスル、ティム・ボガート | 固い音とファンキーなノリが特徴。ステージ上でもかなり暴れ回る。 | ハードロック、ヘヴィ・メタル、ファンキー | 「Burn」 Deep Purple 「Made in Europe」 Deep Purple |
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DAVID HUNGATE ――― |
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ジャズ系プレイヤー | セッションマンとして鍛えた幅広い音楽性に対応できる許容力。抜群のリズム・センス。 | 全ジャンル対応 | 「Silk
Degrees」 Boz Scaggs 「Toto IV」 TOTO |
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GENE SIMMONS ジーン |
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ポール・マッカートニー、ギーザー・バトラー | 血を吐く、火を噴くなど、ライヴにおいては革命的なパフォーマー。ベースのプレイ自体はオーソドックスだが、良いフレーズを弾く。 | ロックンロール、ハードロック | 「Alive !」 Kiss 「Destroyer」 Kiss |
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NEIL MURRAY ――― |
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ジャズ系プレイヤー | バックに徹したプレイだが、音程、リズム感ともに正確で安心できる。 | ジャズ・ロック、ハードロック | 「Strange
New Flesh」 Colosseum II 「Whitesnake」 Whitesnake |
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NATHAN EAST ネイザン・イースト |
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ロン・カーター、チャック・レイニー、ジャズ・R&B系プレイヤー | 目立ち過ぎず目だたな過ぎず、キメルところはキメル、ギタリストから最も好かれるタイプのベーシスト | ジャズ&フュージョン、ブルース、ポップス | 「August」 Eric Clapton 「Live In Japan」 George Harrison |
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BILLY SHEEHAN ビリー |
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ジョン・エントウィッスル、ジャック・ブルース | ギターと対等に渡り合えるほどの激しいプレイ。ロック界最速と思われる超速弾き | ポップ・ロック、ハードロック、ヘヴィメタル | 「Mr.
Big」 Mr. Big 「Greg Howe」 Greg Howe |
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TONY LEVIN ――― |
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ジャズ系プレイヤー | 常に沈着冷静、正確でツボを押さえたテクニカル・プレイ、どんなジャンルにも対応できる柔軟性でセッションマンとして引っ張りだこ | フュージョン、ジャズ・ロック、プログレ | 「Liquid Tension
Experiment」 Liquid Tension Experiment 「Black Light Syndrome」 Bozzio Levin Stevens |
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JOHN MYUNG ――― |
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クリス・スクワイアー、ビリー・シーン、スティーヴ・ハリス | チョッパーなどファンキー系テクも応用したテクニカル・プレイヤー。指の動きはオーバーアクション | プログレ、プログレ・ハード、ヘヴィ・メタル | 「Image And Words」 Dream Theater「Metropolice Pt.II Scenes from a Memory」 Dream Theater |