アルバム・ジャケットの名作(フォトグラフィック系)

ここでは著名カヴァー・アーチスト以外の名作ジャケットのうち、写真系のものを集めてみた。
ロックの誕生以前から、すでに写真は珍しいものではなく、コンピューター・グラフィックスが主流になる80年代半ばまでは、技術的にもさほど進化はしていない。しかし、キーフやヒプノシス、ミック・ロックの登場により作風は大きく変わり、様々なアイデアが盛り込まれるようになっていった。
現在では、コンピューターの普及により、誰もが手軽に写真を組み合わせたり、フィルターをかけ、色や質感を変えるなどの作業ができる。それだけに、よりいっそうアイデアの重要性が増していると言えるのではないだろうか。


Bad Company/Dangerous Age
1988年 Atlantic

Silverhead/16 And Savaged
1973年 Purple/Repertoire

Uriah Heep/...Very 'Eavy Very 'Umble
1970年 Virtigo/Bronze/Mercury

T.Rex/The Slider
1972年 Warner

Jethro Tull/This Was
1969年 Reprise

Sparks/Indiscreet
1975年 Island

Frank Zappa/We'reOnlyOnly In It For The Money
1968年 Ryko

Cheap Trick/In Color
1977年 Epic/Legacy

Queen/Made In Heaven
1995年 EMI/Parlphone

Scorpions/Virgin Killer
1976年 RCA/BMGビクター

Paul Gilbert/Flying Dog
1998年 Mercury

The Tubes/Young & Rich
1976年 A&M

上段はヴィジュアル・インパクトのあるもの、中段はアイデアの面白さを狙ったもの、下段は残像として残るものに分けてみた。
上段左端は、バンドとしてはもうあまり注目されなくなっていた頃のバッド・カンパニーのアルバムのものだが、ジャケットだけは強烈なインパクトがあった。売れなくなってからのため、見る機会も少ないだろうが、埋もれさせるにはもったいない秀作だ。上段中央左のシルヴァーヘッドのものは、少しサッド・カフェのものにも似ているが、ストーリーをもった映画の一場面風な感じがいい。その隣は、これぞユーライア・ヒープといった印象の薄気味悪いジャケット。彼らのサウンドを象徴している。上段右端は、元ビートルズのリンゴ・スター(ds)が撮影したものとしても有名なT.レックスの代表作。とても味と深みがあり良い写真だ。ただのドラマーにしておくにはもったいない!!
中段左端は、面白いジャケットを次から次へと生み出すジェスロ・タルの原点とも言えるファースト・アルバム。リーダーのイアンは、片手間で始めたフルートの腕前も一流だが、何事もトコトンやるタイプなのだろう。その隣は、存在自体が面白いスパークスの、数ある面白ジャケットの内の1つ。中段中央右は奇才ザッパの皮肉がたっぷり込められたジャケット。現在これは内ジャケに使われているが、本来は表ジャケット用に作ったもの。もちろん、ビートルズのサージェント・ペパーズ〜のパクリだ。中段右端、何の変哲もないカッコイイ2人がバイクにまたがっている写真だが、マウスのポインターをジャケットの上に持っていってみて欲しい。へんなおじさんが2人(れっきとしたメンバーだ)現れるはずだ。これは本来表と裏になっていて、しかも裏ジャケの写真は逆さになっている。初めて見たときは爆笑したが、今見てもユーモラスだ。
下段左端は、クイーンの最後のアルバム。今は亡きフレディ・マーキュリーが生前に録音しておいたものを、遺言で後からリリースしたものだ。フレディをかたどった銅像には、思わず目頭が熱くなる。打って変わってその右は、子供心には強烈すぎて買うのをためらったスコーピオンズの出世作。最近になってCDを購入したが、大人になった今でもレジへ持っていく間、ドキドキしてしまった(^_^; その隣は近年で印象的だったジャケット。Mr.BIGを脱退したポール・ギルバート(g)のソロ第2弾だ。この写真はジャケットだけでなく、ポスターなどでも、あちこちで見かけ、否が応でも目に焼き付いた。ポールのスピーディでポップなサウンドにピッタリなビジュアルだ。最後は、一度見たら忘れない(男だけかもしれないが)、チューブスのセクシー・フィンガーもの第1弾。色使いもとても鮮烈でインパクトがある。