アルバム・ジャケットの名作(イラスト系)

著名カヴァー・アーチストが手がけたもの以外にも、ジャケットの名盤はたくさんある。その一部を紹介しよう。
ここに挙げたのは、いずれもイラスト系のジャケットで、中でも印象的だったものばかりだ。イラスト系ジャケットは、主に70年代のサイケデリック〜プログレッシヴ・ロックへと移行していく頃から多く見られるようになり、その後80年代に入る頃から減少の一途をたどる。大作ともなると1年〜2年の歳月をかけて製作されることを考えると、かなり効率が悪く、時代のスピードに付いていけなくなったのだろう。しかし、今も尚プログレ系やヘヴィメタ系のファンからは好まれ、優れたイラスト系ジャケットは、それだけで名盤なような気にさせられる。


Jethro Tull/Too Old To Rock'N'Roll:Too Young To Die!
1976年 Chrysalis

Little Feat/Down On The Farm
1975年 Warner

Climax Blues Band/Rich Man
1973年 Chrysalis

Cactus/Cactus
1977年 Atlantic

Quicksilver Messenger Service/Happy Tails
1969年 Capitol

The Moody Blues/Every Good Boy Deserves Favour
1971年 Decca/Polydor

Camel/Moonmadness
1976年 Decca/ビクター

Atomic Rooster/Devil's Answer
1989年 Receiver/テイチク

Bobby Caldwell/August Moon
1983年 Polydor

Captain Beyond/Sufficiently Breathless
1973年 Capricorn/Polydor

Focus/Mother Focus
1975年 Polydor/Red Bullet

Mountain/Nantucket Sleighride
1978年 Sony

上段はユーモラスなものを並べてみた。一番左は邦題が「ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイト若すぎる」というすごいタイトルのもの。しかし、このタイトルとイラストがピッタリ合っていて、なんだかすごいアルバムなのでは?と期待させられる。実際聞いてみると、メロドラマのようなイントロに肩透かしを食うのだが・・・(^_^;
その右の2つは、泥臭いサウンドにも関わらず、このひょうきんなイラスト・ジャケット、サウンドが万人向けでない分、ジャケットをポップにして親しみやすくしたのだろうか?一番右の「男らしい」イラストは、もう説明不要だろう(笑)
中段は、ファンタジック系イラストもの。左は60年代には数少ないイラスト・ジャケットの名作の1つ。中央2つ、ムーディ・ブルースとキャメルのものは、聞いたことのない人が1枚聞いてみようと選ぶときに、必ず手にしてしまう名作ジャケットだ。右のアトミック・ルースターは、比較的新しいが、彼らの古き良き時代を再現しようとしたものらしい。
下段は特に何の脈絡もないが、一番左は80年代の代表的なオシャレ系イラスト・ジャケットの名作だ。ボビーはこの他にも同様のジャケットをシリーズで展開しているのは有名だ。その隣のキャプテン・ビヨンドも宇宙イメージのイラストをシリーズ展開している。ここではあまり見かけないセカンド・アルバムを紹介してみた。中央右はフォーカスの実質ラスト・アルバム(もう1枚ヤン・アッカーマンが抜けた後のものがある)。それまであか抜けなかったイメージをこのアルバムで一新した。最後はクリームの後継者として、サイケデリックを引きずったブルース基調のハードロックが売り物だったマウンテンのジャケット。彼らのイメージにピッタリのサイケ風ジャケットだ。