ジャケットの名盤を手がけた著名アーチスト・ファイル

File No.2
Roger Dean ロジャー・ディーン

1944年イギリスのケント州アシュフォードで生まれたロジャー・ディーンは、幼少の頃は父親の仕事の関係でギリシャ〜キプロス〜香港などを転々とした。その後カンタベリー・スクール・オブ・アートで学んだ後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートへ入学。そこで建築デザインの基礎を学んだ。1960年にロイヤル・カレッジを卒業したロジャーは、ロンドンへ渡り、弟のマーティンと共にインダストリアル・デザイナーとして働き始める。そして、あるジャズ・クラブの改築でインテリアを担当したときに、そのクラブがマネージメントしていたバンドのレコード・ジャケット・デザインをやってみないかとの話を持ちかけられ、68年に初めてそのGUNというバンドのカヴァー・アートを担当する。カヴァー・アートで一躍その名が知れ渡ったのは、まだマイナーであったイエスの「こわれもの」を担当してからのこと。その後イエスが世界的に有名になるにつれて、ロジャーの作品もしだいに話題になるようになり、いつしか売れっ子のカヴァー・アート・デザイナーになっていた。その後もイエスのアルバムでは、70年代の半ばに一時ヒプノシスに代わったりしたものの、現在でも新作を手がけ続けている。


 YES/Relayer
1974年 Atlantic/EastWest

Budgie/Never Turn Your Back On A Friend
1973年 MCA

Gentle Giant/Octpus
1972年 Vertigo

Uriah Heep/Demons And Wizards
1972年 Bronze/ビクター

Greenslade/Greenslade
1973年 Warner

Anderson Bruford Wakeman Howe
1989年 Arista

Asia/Asia
1982年 Geffen/Sony

やはり、ロジャーディーンと言えば=(イコール)イエスという印象が一番強いし、イエス自身、もはやロジャー・ディーンのジャケットでなければ偽物っぽい感じさえしてしまう。ここにあげた他、イエス脱退後のトニー・ケイ(key)が結成したバジャーや、スティーヴ・ハウ(イエス/g)のソロ、リック・ウェイクマン(元イエス/key)のソロ、アトミック・ルースターなどが有名。どれもファンタジックで、動物を主体としたイラストが多いが、初期には、ユーラーア・ヒープの「魔の饗宴」やベーブ・ルース「First Base」、アトミック・ルースター「In Hearing of Atomic Rooster」のように人間が出てくるものもけっこうあった。また、そのスケールの大きさから、LPサイズでないと、なかなか迫力が伝わりにくい。彼の作品を好きな方は、ぜひともオリジナルのLPジャケットをGetしてもらいたい。尚、イエスの他、エイジアやバッジーのコンピレーション・アルバムでは、未だにロジャーの新作が楽しめる。