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| 名前の読み方さえ分からない謎の人物Janet Perr。ジャネット・ペルもしくはジャネット・パーだろうか?ある著名アーチストばかりを撮影したアメリカのWEBサイトで、若い女性であることは確認したが、詳しいプロフィールなどは表に出していないようだ。各作品に対する関わり方も、アート・ディレクターやデザイナーといった他に、デザイン・コンセプト
by Janet Perrといった表記も多く見られる。おそらくとてもアイデアの豊富な人なのだろう。 米フィラデルフィアのタイラー・アート・スクールを出た後1977年にニューヨークへ移り住んだPerrは、77年から80年までCBSレコード専属のカヴァー・アーチストをやっていた。その後82年に独立し自身のデザイン会社を設立。しかし、彼女がこの世界で本当に認められたのは、シンディ・ローパーのソロ・デビュー・アルバムのジャケットを手がけてからのこと。1984年、このジャケットでグラミー賞を受賞、一躍脚光を浴びるようになった。以降、ロック界のみならずヒップホップやポップス、ジャズ、クラシックのジャケットまで、幅広い分野で活躍する超売れっ子だ。 |
![]() Cyndi Lauper/She's So Unusual 1984年 Portrait |
![]() UFO/Misdemeanor 1985年 Chrysalis |
![]() Peter Wolf/Come As You Are 1987年 EMI America |
![]() Hooters/One Way Home 1987年 Columbia |
![]() Flat Duo Jets/Flat Duo Jets 1990年 Dog Gone |
![]() The Only Ones/Special View 1979年 Epic |
![]() Sonia Dada/Sonia Dada 1992年 Chameleon |
![]() Cravin' Melon/Red Clay Harvest 1997年 Mercury |
| グラミー賞を受賞した左上の有名なジャケット「シンディ・ローパー/N.Y.ダンステリア」では、カヴァー・コンセプト、アート・ディレクション、デザインとフルに活躍し、シンディのその後のイメージを決定づける大きな働きをした。そのジャケットは見ての通り、動きのあるカラフルなデザインで、ロカビリー出身のシンディの特徴をうまく捉えている。その右のUFOのジャケットは、個人的にPerrの最高傑作と思える秀作で、音楽界だけでなくデザイン界各方面でも話題になった。まだあどけない少女が腕にタトゥーを入れ(今ではタトゥーなど珍しくもないが)、ピストルをおもちゃのように握りしめている。そして少女の挑戦的な視線、なんとも艶めかしい禁断の罠といった感じだ・・・。ここではお見せできないが、裏ジャケには、舌を出している普通の少女の姿がある。もちろん同一人物なのだが、その普通の少女から、たった1枚の写真でここまで引き出したのには驚きだ。ぜひ店頭で裏ジャケもチェックしてもらいたい。尚、現在このアルバムのCD版では、John
Pascheによってデザインに手が加えられ、上のPerrのものと比べると写真全体を見せるように変えられている。確かにすっきりしたデザインにはなっているのだが、Perrのデザインの方が少女の視線がより強調され、今にも動き出しそうな凄みがあったような気がする。 その他のジャケットもみな、女性らしい細やかな視点と男性顔負けの大胆な構図で、まるでジャケットから被写体が飛び出して来るのではと思わせるような、リアリティと強烈なインパクトを感じさせられる。 追記しておくと、下段右から2番目のオルタナ系バンドSonia Dadaのものは、カヴァー・アート・コンセプトとデザインだけを手がけ、カメラマンがアート・ディレクターも兼任しているのだが、このアイデアだけでもう脱帽だ。 |