激論!どれが産業ロックなの?

(2006年3月ロック会議室での討議より。敬称略、一部内容省略)

議長:HINE
 プログレ・ハードの論議中にも「産業ロック」という言葉がたくさん出てきましたが、実はgiantmacsさんより、下記のようなメールもいただきまして、それを解明するべく皆様にもう1度討論していただきましょう。
以下メールより抜粋



 どれが産業ロックで、どれがちがうのか?私には、結構難しくよく分からない部分もあります。
 例えば、モンキーズはテレビから売るために生まれたアイドルだったけど、アレは産業ロックなのか?
 セックスピストルズは、パンクの象徴ではあるけど、完璧に作られたバンドだった。金儲けのためのバンドだった事は今では明白になっている。アレは産業ロックではないのだろうか?
 ジャーニーは産業ロックの代名詞のようにいわれるけど、本当にそうなのか?
 ストーンズは確かに凄いバンドだけど、2万もするチケットを売ってライブをするのは産業ロックではないのか?
 あの伝説のライブを行った(笑)ベイ・シティ・ローラーズも産業ロックかな?



ぴー
 モンキーズは、私のイメージするところの産業ロックの代名詞です。
 セックスピストルズも産業ロックだと思います。私は、マネージャーとなるマルコムが、アメリカで関わった“ニューヨーク・ドールズのパクリをロンドンでブレイクさせた。”という認識を持っています。「ピンクフロイドは大嫌い!」という合言葉のもとに、当時のロンドンの若者達の感情を大爆発させたわけです。本題とずれるかもしれませんが、とにかく演奏はへたくそでした。
 ジャーニーは楽曲面においては、断じて違うと思います。彼等は、時代が求めるオリジナリティー豊かな優れたサウンドをクリエートし、その結果売れたのです。プロモーションの仕方が、産業ロックとよばれる類なのかな?でも売る為の戦略は必要ですからね。プロとして・・・・。
 ストーンズは微妙ですが、ビートルズこそ、元祖産業ロックでしたよね。ジャーニー同様、もちろん楽曲は素晴らしかっかったですけどね。レコーディングにおける、プロデューサー、エンジニアの仕事の比重も大きかったですよね。
 ストーンズの2万もするチケットは、彼等が超大物である証しかな?因みに、30年以上前の「猪木VSアリ戦」は、リングサイド10万円でした(笑)。
 ベイ・シティ・ローラーズは、モンキーズに近いものを感じますが、実は結構好きでした。

HINE
 個人的には「産業ロック」と呼ばれる音楽も嫌いではないという前提でかかせていただきますが、せいいちさんが「プログレハードの討論」にもかいているように、
> アーティストと云うよりは、渡された楽曲(楽譜)をただ演奏するだけの者たちが行うのが、”産業ロック”の一つだと思います。(スタジオミュージシャンとはまた別に)
> アーティスト独自なアイデアはそこには無く、時代性に合わせた音楽(ロック)だったりもしている様にも思えます。

 これが「産業ロック」だと思います。また、たとえ自作の曲であっても、プロデューサーやレコード会社の言いなりになり、自分の意志がまったく反映されていない場合も「産業ロック」っぽいですね。
 ジャーニーでいうと、「産業ロック」になってしまったのは「ライズド・オン・レディオ」と「トライアル・バイ・ファイアー」の2枚だけだと思いますよ。
 「エスケイプ」のバラード曲であれだけ売れながら、次の「フロンティアーズ」では、果敢にもハード路線へチャレンジするあたり、ただの産業ロックとはとても思えません。少なくともリーダーのニール・ショーンの頭には、「今度は好きにやらせてくれ」という思いがあったものでしょう。結果売れたからいいようなものの、コケたらあの苦境の日々に逆戻りですからね。レコード会社側からすれば、「エスケイプ」の次には「ライズド・オン・レディオ」のような無難なソフト路線を望んでいたのではないでしょうか!?

> デビュー当時のビートルズこそ、元祖産業ロックでしたよね。
 ぴーさん、ビートルズはデビュー直後から、オリジナル曲を持ち(カヴァー曲も多かったですが)、自分たちのやりたいようにやっていたと思いますよ。だいたい当時あの髪型で出てきた時点で「産業ロック」じゃないでしょう~。ロカビリーの連中の方が「産業ロック」だと思いますが、どうでしょう?
 では、僕が思う「産業ロック」にはどんなものがあるかというと、例えばチープ・トリックの「永遠の愛の炎」「バステッド」、ハートの「Heart」(これはかなり好きですが)、スターシップの「フープラ」などです。バッド・イングリッシュなどは存在自体が「産業ロック・バンド」でしょうね。
 しかし、繰り返しになりますが、「産業ロック」といわれる音楽自体嫌いじゃないです。

ぴー
> ビートルズは~「産業ロック」じゃないでしょう~。
 実は昨日、鷹&虎さん、Newkさんご夫妻、せいいちさん達と八王子でお会いした時も、この話題が持ちあがり、「そう言えばビートルズって、産業ロックだったかもね。」なんて話になりましたもので、批判覚悟で書き込んでみました。HINEさんの見解はごもっともです。

サニー
 わたしゃあ カンザスがすきでのぉ~(Wikipediaの「産業ロック」の項、URL...省略)

KEN
こんなページがありました。(Wikipediaの「産業ロック」の項、URL...省略)
 広義の産業ロックとは、ロックの原初的なエネルギー、ないしメッセージ性といったものを具備せず、商業的成功を主要な目標として製作・販売される音楽を指す……とのことです。

せいいち
 「産業ロック」という言葉自体が全くもって”ナンセンス”でそれに踊るかのごとく振り回されすぎるボクら聴き手もどうだか?と思いますσ(^_^;)
 主にレコード(あるいはCD)に収録(記録)されお店に販売されている以上、すべての音源はすでに「産業」化されたモノでありますよね。プロのミュージシャンが演奏をして報酬、収入等まとめて収益がそこに発生し、それによって生計を経てている以上はすでに「産業」そのもので、それが「ロック」音楽であるならば、もうすでに「産業ロック」になるのではないでしょうか?
 インディーと呼ばれる方面はともかく、メジャーな音楽業界での会社との”契約”がある以上はそこに”ビジネス”があって、いわば売れるための音楽を作ったり、宣伝をしなければいけないのではないでしょうか。それがすぐに”産業”ロックになるかどうかは、そうでもあると思いますし、そうでも無いとも思います。
 一つのムーブメント(理想や概念のようなものが高いあるいは感じられる文化)性の高かった「ロック」が楽器・周辺機器の発達やテレビ・ラジオ・ビデオ等の高度な情報機器の普及化によるエンターテーメント性をより取り組み、商業性がより充実されたことは決して悪いことでも無い!と思います。
 特に際立った70年代の後半~には機器の発達で録音・作業時間も短縮され、アイデアもより簡単に具現化され、それらの音楽(ロック)を当時干されていた?多くの音楽ファンが聴き求めたのは時代のいわば流れで、しょうがなくも当然だったのかも知れませんよね。
 メールの質問(お題)とは、ズレてしまいましたが・・・
 例えばそのライヴのチケ代ですが、確かにボク個人的にも値は高いと思いますが、本当の”値”(そこまでの価値)があるか?ないか?は、実際その場で観戦されたファンの方々が各人で思えばよいことなので、そのチケの値段だけでそれがただちに「産業ロック」というコトバを付けて良いものかは疑問に感じます。
 結局ボク的には”どれも産業ロックでどれも産業ロックではない!”というのが強い想いかもしれません。
 一つの商売(ビジネス)のための宣伝効果という意味での「産業ロック」という言葉と、音楽評論家たちがこぞって?言う(書く)ところの「産業ロック」とでは、明らかに開きがあって、やはりそんなことは聴き手のボクらにはとんでも無く”ナンセンス”なハズです!音楽を楽しむことは”義務”では無いですし、各個人でお好みな音楽を選べますから。
 現在のパソコンでダウンロード出来る環境下にあるロック音楽も充分”産業(化)された音楽ですし、それの良否はダレにも分かりません(ハズ。)と、思います。
 さらにズレますが・・・一番分かりやすいのは、サウンドトラック(サントラ)盤なのでは?映画”トップガン”でのサントラ盤はその聴こえてくるサウンド、手法などアルバム内の音楽には特に音楽的テーマ性はなく(アーティストが全曲違いますもの!)、あると言えば映画本編のバックで流れている音の集合体で、この寄せ集め的な”ロック・アルバム”が大ヒットしたおかげで、映画音楽としてのサントラの意義が変わってきたと思います。嫌がっていたアーティストが絶大な宣伝効果を発揮すると知り、参加を了承したのもこのサントラ盤”トップガン”以降~’90年代に入ってから盛んになりましたもの。σ(^_^;)

ぴー
 まさに、せいいちさんのおっしゃるとおりですね。
 問題なのは、音楽評論家が発する「産業ロック」という呼称に含まれる蔑みの念ですね。彼等の批評をガイドとしていて、それをうのみにしてしまうリスナーは多いですからね。
 逆に「産業ロック」と呼ばれていたユニットが大ヒットを記録したアルバムに、低レベルな作品は少ないような気がしますが、どうなんでしょう?
> ロックの原初的なエネルギー、ないしメッセージ性といったもの を具備せず~
 読ませていただきました。むしろ、自由であるべきロックを定義づけてしまった、極視野の狭い見解のような気がしますが・・・。(ひねくれ者なので、すみません。)
 ギンギンのディストーションギター?パンクのようなアナーキーな歌詞?楽器のクラッシュ?イギー・ポップのようなアブノーマルなパフォーマンス?
 ジミヘンからマイク・オールドフィールドまで、ロックって多種多様なんですけどね。
 まあ、自分の耳と感性を信じて、良いと思ったものを聴くに限ると言うことで・・・・。強引な締めか?
 では、産業ロックと呼ばれているものにも、素晴らしい作品が数多く存在するのは、間違いないと言うことで。
> トップガン
 それよりちょっと前に、フラッシュ・ダンス、フット・ルースなんてのも有りましたね。

Newk
 「産業ロック」について、私は
 産業ロック = シャリコマ (商業主義)
 と理解しています。これは産業ロックというジャンルがあるわけではなく、ある種の差別用語であると私は思います。自身の信念に基づいて努力しても売り上げに結び付かないミュージシャンにとって、ただ時流に乗ってヒットし、スターに祭り上げられるミュージシャンは嫉妬の対象になります。曰く「ヤツは(信念も理想もない)シャリコマだ!」となるわけです。(ヒットした原因を分析すると、しっかりミュージシャンのオリジナリティやポリシーが要因となっている例も多々あるのに。。。)
 ミュージシャン同士が罵倒するだけなら、笑って済ませられるけど、これがジャーナリズムを巻き込むと「産業ロック」となり、扇動的な批評になってしまいます。評論家にしても自分が応援しているミュージシャンが売れず、批判しているミュージシャンが売れると面白くないから、「産業ロック」という言葉で暗に罵倒していると思います。
 お題からズレてしまいましたが、「産業ロック」を無理に定義するなら、
 「自らの信念を曲げてまで、売れ線を狙ったロック」と言えるのではないでしょうか。
 本題です
> 例えば、モンキーズはテレビから売るために生まれたアイドルだったけど、アレは産業ロックなのか?
 モンキーズに関しては、バンド自体が企画物で(何せメンバーは楽器の演奏ができない)、ショービジネスの道具だったのですから、音楽的信念はない「シャリコマ」だと思います。(『男闘呼組』や『TOKIO』も同様かな?)
> セックスピストルズは、パンクの象徴ではあるけど、完璧に作られたバンドだった。金儲けのためのバンドだった事は今では明白になっている。アレは産業ロックではないのだろうか?
 難しいですね。ただグループはM.マクラーレンを逆利用し、自分らのやりたいことをやっているフシもあるので、私の定義では「産業ロック」には当てはまらないように思います。
> ジャーニーは産業ロックの代名詞のようにいわれるけど、本当にそうなのか?
 偶々S.ペリーのヴォーカルに親しみやすさがあり、名バラードが売れただけで、作品を通して聴くと決して売れ線を狙ったとは言えないです。バンドの個性が一般大衆に受け入れられてヒットしたと解釈しています。 ジャーニーに関しては一言付け加えますと、かの伊藤正則氏はジャーニーが大嫌いなようで、『ESCAPE』がヒットしたとき「シャリコマ」とか「産業ロック」と言って罵倒していました。彼のシンパ(ヘビメタ・マニア)はそれを受け入れて、伊藤氏を傘にかなり酷いことを言っていた記憶があります。(間違っていたらゴメンナサイ)
> ストーンズは確かに凄いバンドだけど、2万もするチケットを売ってライブをするのは産業ロックではないのか?
 当然、ストーンズらしさを長年に渡って維持している彼等を「産業ロック」などというのは恐れ多いです。チケが高いのは「産業ロック」ではなく、彼等が大物であり、それをファンも認めているから。
> あの伝説のライブを行った(笑)ベイ・シティ・ローラーズも産業ロックかな?
 やっぱり「産業ロック」でしょう。解散後のレスリー・マッコーエンはインタビューで”BCRは「産業ロック」でやりたいことができなかった”と述べています。(最もやりたいことを解散後にやったら、全然売れなかったようです(笑)
 私自身は、あまりジャンルにこだわりません。好きなものを聴いて、後で振り返り聴いている物を分類すると、ある種の似たものが形成されている。これがジャンルと思っています。
 尚今これを書くにあたり産業ロックと呼ばれている音楽が詰まった「Super '80s」を聴いています。シンディ・ローパ、マイケル・ジャクソン、サバイバー、どれも楽しく聴いています。

Kyota
 モンキーズに本当に「音楽的信念がなかった」かどうかは、せめてマイク・ネスミスの書いた曲を聴いてから判断をした方が良いかと思いますが? Newkさんがモンキーズのアルバムを全て聴いてそう発言されているのであれば反論はしませんが…。

Newk
 Kyotaさん失礼しました。私はモンキーズはまともに聴いたことがありません。ほとんど批評物を鵜呑みにして判断していました。
 Kyotaさんが仰るとおりです。「音楽的信念がなかった」については訂正させて頂きます。申し訳ありません。

HINE
 サニーさん、KENさん、
 そのWikipediaの文章、誰がかいているのかは知りませんが、僕が「ロック用語集」の中で「産業ロック」をかいた時に見ていた資料と同じものを読みながらかいたものと思われます。
 しかし、あちらは評論家側、こちらはリスナー側に立った視点から見ているので、同じ資料でも受け止め方がかなり違っているようです。
 だいたい、「産業ロック」を1つの音楽ジャンルと決めつけているところがもう違いますね。
 「産業ロック」という言葉は、一部の評論家たちが勝手に付けた差別用語で、そんな分け方は、音楽的な分類を表すものではありません。
 まあ、せいいちさんも、ぴーさんも、ちゃんと上でそのあたりのことをかいてくれていますが、若いリスナーがWikipediaの文章を鵜呑みにしてしまうと怖いですね・・・。(注・2006年11月現在ではWikipediaの「産業ロック」についての項目が訂正され、より正しい解釈に変更されています)

太陽スミス
 もうさんざん議論されていますので、あまり面白い事は言えないんですが(^^現在では「産業ロック」=「JOURNEYみたいなバンド」という認識が(少なくとも日本では)一般的でしょうねぇ…何しろ一つのジャンルとして産業ロック、つまり清涼感を伴うメロディアスなロックというものが確立されているみたいですから。無論、皆さんが議論されているのはもっと根本的な事ですが。
 「ひねくれ具合」これが判断基準じゃないかなぁ?と個人的には感じます。例えばハード・ポップにおいてその傾向は顕著であり、ブリット・ポップ(これも評価が難しい現象ですが)やFountains of Wayneのような一筋縄でいかないバンドはメディアからも好評価をうけますが、サウンドの比重が「産業ロック的」(即ち旧時代的)になると、途端に「ありがちだ」とされてしまうような…
 いや、我ながらわかりにくい喩えですが(ToT
 産業ロックとは、「ロックとは反体制でなければいけない!」と思う人々が、自らの価値観を守るために目の敵にした音楽であり、それはサウンドというより、ミュージシャンの「アティテュード」なのかなぁ?
 でもJOURNEYのメンバーにアティテュードが薄いなんてことは、あの素晴らしい音楽を前にして言えるはずもないし…考えれば考えるほど、評論家の身勝手な暴論に思えてきますね(だってイイもんはイイんだもん)。この件に関して日本の第一人者?である渋谷陽一氏の見解は当時どうだったんでしょうか?
 あとは「歌詞」ですかねぇ…パンクやグランジが台頭したのは(パンクはその音楽性もあるが)とどのつまり歌詞が強烈だったから。「毒にも薬にもならんラブソング」や「押しつけがましい応援ソング」は若者にはうそ臭いものだったんでしょう。つまり前述の「ひねくれ」がここでも顔を出す。ロックとしてのサウンドをほぼやり尽くした70年代後半以降、同じ型にこだわるバンドを「産業」、ニューウェーブやパンクなど、異質な歌詞や音楽性を出して挑戦的な(=反体制的な)活動をするバンドが「非産業」?
 しかしパンクもニューウェーブもグランジも皆ブームとなり、しょうもないレベルのバンドがわんさか出てしまっている。そういう連中こそ「産業」的なはずだが…。今のGREEN DAYとかが年配層にイマイチ受けないのは、こういう理由だと思われる。無論、GREEN DAYはいいバンドです(^^少なくとも、今や面白タレントとなってしまったジョン・ライドンに批判される筋合いは無い(^^
 全くまとまりがなくて申し訳無いです(ToT)取り敢えず、僕の究極的な意見は「Rockin' Onに乗る連中は産業ロックじゃない(と日本では見なされている)」ってとこですか(苦笑)。グランジ以降、若者ではあの雑誌の価値観が広まってしまった気が…
 PS : AEROSMITHとかはどうなんでしょ?

サニー
一応wikiでも
> 商業的成功を主要な目標として製作・販売される音楽を指す。それは特定の地域・年代を問わず存在しうるものである。この用語は、しばしば批判的な意図をこめて使用される。
 と書かれておりますしこの点においては一つの言葉の使用の傾向としては私は酷く間違っているとは思えません。
 もちろんリスナーと批評側とでは使い方において違いがあるとも思いますし、社会心理学などで「言葉の意味や受け止め方は否定的にも肯定的にも時代によって強く変動する」ということが当てはまる言葉だと思いますので先のwikiを絶対とは思いませんし言葉の意味を短いスパンをもって定義することは適切ではないと思います。
 中でも強いポップセンスを持つメタルなどを産業メタルと呼んでしかも好意的に評価することもありますし、最近ではそう否定的でもないのでは?とも個人的に思っています。
 しかしこのように強い主観をもって使われる言葉を客観的に
>どれが産業ロックで、どれがちがうのか?
 なんて定義することによい意味はあるのでしょうか?
 もちろん私は(使われ方はどうあれ)産業ロックと呼ばれるバンドに好きなバンドは多くいます。

HINE
 サニーさんの弁、ごもっともです。
>> どれが産業ロックで、どれがちがうのか?
> なんて定義することによい意味はあるのでしょうか?
 そういったことも含めて議論したいと思い、このスレッドをたてたわけですから・・・。
wikiでは、
> しばしば批判的な意図をこめて使用される。
 とかいてありますが、「産業ロック」という言葉には、最初から批判的な意味合いが込められており、「近年では批判的な意図をこめずに使用される場合も多くなった」とういような表記が相応しいと思われます。
 僕も産業ロックと呼ばれる(僕は呼びませんが)バンドに好きなモノが多いので、この言葉を聞くたびに悲しくなるのです。

ぴー
> 商業的成功を主要な目標として製作・販売される音楽を指す。
 確かにそんな音楽もたくさんあります。そして、TOTO、ジャーニー、カンサスのように、真剣に独自のサウンドを創造しているのに、同じ「産業ロック」という呼ばれ方をされてしまっているユニットもあるのです。はたして真の産業ロックはどれで、そうでないものはどれか?という見極めをする事を、私は無意味とは思いませんが・・・・。
> この用語は、しばしば批判的な意図をこめて使用される。
 という事であればなおさらですね。素晴らしい音楽が、くだらない差別語によって、不当評価されている事実があるのです。しかも若者達にとってのナビである批評家の仕業である事には、怒りすら感じます。
 このサイトのロック経験豊富な、優れたリスナー達の言葉が、これからその世界を覗いてみようという人達の参考になれば、とも思います。
 「産業ロック」という言葉に蔑みの意が込められているのは、周知の事実なので、そう呼ばれている音楽を避けて通ろうと言う考えから、先に上げた不当評価されているバンドを聴く機会を逃すのだとしたら、実に残念だからです。
> ロックの原初的なエネルギー、ないしメッセージ性といったもの を具備せず~
 なんて事を、名だたる批評家に言われているグループのサウンドを、素晴らしいロックをどんどん聴いていこう!という情熱に溢れた初心者の立場だったら聴きませんもん。
 最後に、ビートルズは「産業ロック」ではありません。謹んで訂正しお詫び致します。

サニー
 恐れ入ります。
 作業の片手間に寝ボケながら書いた節がありますので日本語や言っていることが何かおかしくなってしまいましたw
 申し訳ないです。
 個人的には「産業ロック」をどのように定義するか?より、其々解釈の違うこの言葉を使うとき何に注意すべきか?を注意する必要があるかな、と思いました。
 ああっ また何か日本語がおかしい
 ちゃんと推敲してから返信しなきゃ自分。しかも削除キーを入れ忘れているではないか!みなさん睡眠は大切ですね。重ね重ねすみません^^;

moto
 みなさんの意見を読みながら思いつきましたが、根本的なロックとポップスの違い(これもあいまいな定義ですが)に似たような感覚で考えてみるのはどうでしょうか?
 ロックには精神的、衝動的なものを求め感じる方が多く、好きな曲を一生変わらぬ感動を伴って聴けたりする
 ポップス(もしくは産業ロック)には、時代的な流行や場の雰囲気に応じた切り替えが可能で、好きな曲でも過去のものには年代を感じてしまったりする。
 つまり産業ロックと捉えるかどうかは、精神にうったえたか、時代の象徴だったか、というリスナー個人の感覚によって決めればいいのでは
 HINEさんの例えにあったチープ・トリックの「永遠の愛の炎」「バステッド」はなんとなく納得する部分もあります。彼らが外部のソングライターを起用した作品であるので、一時的(こんなときもあったなー)と感じさせるからです。

せいいち
 ”69年以来ここにはスピリットはありません!”と、アメリカを象徴すると当時云われていたバンドがおっしゃっていますσ(^_^;)
 この”スピリット”ですが、色々と捉え方が人の数だけありそうですし、あると思います。が、もちろんいわゆる「ロック」音楽にも例えられると思います。
 きっとその”産業ロック”と形容し呼ばれるのも、人々の生活や想いが裕福になったからなのかなぁ~と思いました。
 ’80年代以降、世界的に観て先進国とそうでないトコロとの格差もより拡がり、日本でもモノを無駄に大量生産~大量破棄の繰り返しがあり、モノが溢れていた時代だからこそ、「産業ロック」という言葉が生まれたのかなぁ~なんて考えたりもしています。
 ・・・もしかすると当時の”ライブ・エイド”に参加していたミュージシャンの殆どが、いわゆる”産業ロック”の申し子?なのでしょうか??もちろん!”ライブ・エイド”の企画の意図は音楽での慈善事業なのでしょうが、自身(先進国)にゆとりが出来たからこそ、そうでない者(途上国)に目先が行き、その様な活動が出来たかもしれません(?)
(ちなみにそれらの音楽的慈善事業を個人的には否定はしていないですが)
 体験していない自分が云うのもかなり恐縮なのですが、過去の日本でも言葉や生活に音楽等を強要させられる時代があったことを考えれば、「産業ロック」という言葉が出てくること自体がそれは不幸でもないのかも知れません。σ(^_^;)
 モノが溢れることで、幸せかそうで無いかは、個人差(考え方)もあるでしょうし、簡単には云えませんが、モノが溢れている時代だからこそ出来た言葉なんでしょうね~

HEAVEN
 音楽におけるジャンル分けは聴く人によって完璧に異なると思います。
 「産業ロック」もロックかポップスか、ハードロックかへヴィメタルか、などと同様に絶対的な区別はできず、相対的なものだと思います。
 同じバンドでもアルバムによって異なったり…とこんなことを言うと話にならないので自分の感性から見た相対的な意見を言います(てかそうゆうところでしたねw)
 自分の中ではジャーニーは産業ロックではありません。自分たちで演奏したい曲を書き、自分たちで演奏する。そこに産業ロックも何もないと思います。
 確かにレーベルなどからの要求もあると思いますが、ニールショーンや他のメンバーの才能は素晴らしいと思います。
 ジャーニーを例に挙げていますが、どれだけ良い曲を作っても時代や流行に合わなければ売れないですし、逆に流れに合えばそれだけ支持される(=売れる)と思います。
 儲けるために売れる曲を書く。売れなくても自分のやりたい音楽をやり続ける。どちらも同じくらい立派な才能です。
 それを現在は批判的な意味で使われる「産業ロック」という言葉を用いるのはどうかと思います。
 すこしそれてしまったような気がしますが結論としては、産業ロックという言葉はあまり使いたくないと言うことです。
 まぁ普段から人に書いてもらった曲を歌って売れ、満足しているミュージシャンは当てはまると思いますがw

ぴー
 サニーさん、
> 恐れ入ります
 そんな、とんでもございません。
 HINEさんがおっしゃるように、サニーさんの弁もごもっともなのです。今回ここは討論の場となっているため、私の考えをレスしたことは、ご理解下さいませ。
 むしろサニーさんの書き込みのおかげで、内容が一段と濃厚で有意義なものになったと思います。ありがとうございます。
> 其々解釈の違うこの言葉を使うとき何に注意すべきか?
 HEAVENさんがおっしゃるように、“普段から人に書いてもらった曲を歌って売れ、満足しているミュージシャン”に対しては、使ってもいいけれど、ジャーニー、カンザス、TOTOには、使ってはいけない。ということでしょうか?あるいは、差別用語なので、使用禁止(強引)。
 最後に、何度も言いますが、一度でもビートルズを「産業ロック」と言ってしまった自分を恥じています。そんなわけないですよもんね。浅はかでした。ビートルズは、ロック史上屈指の偉大なるバンドです。

ロッカーズ
 この言葉が生まれた当時のアメリカ経済を調べてみれば、なぜこの言葉が用いられたか分かると思います。音楽を好きな人がこんな言葉作るわけないかと・・・。経済評論家の類が名づけた仕業だと思っています。
 今日に至っては「産業ソウル」「産業ラップ」「産業レゲエ」なんて言葉は無いですからね。
 そういえば以前「産業ロック」と書かれたコーナーがあった中古レコード屋がありました。そんなお店は潰れましたけどね(^-^;

funky_renegade
> HEAVENさんがおっしゃるように、“普段から人に書いてもらた曲を歌って売れ、満足しているミュージシャン”に対しては、使ってもいいけれど、ジャーニー、カンザス、TOTOには、使ってはいけない。ということでしょうか?あるいは、差別用語なので、使用禁止(強引)。
 産業ロックといわれてしまったグループでも、曲は自分たちで作っていたと思いますが。。。もちろん「こんな感じの曲で」と言うような事を指示されることはあったと思いますけどね。。。
 ちなみによくBon Joviも産業ロックといわれていますが、Bon Joviは未だに元気よく活動をしています。振り返ってみれば、時代の波にうまく乗って成功したとはいえ、結局は時代に左右されない音楽性を追及していたのだと言うことを言えるのかもしれません。
 JourneyにしてもTotoにしてもそうだと思います。数多くの「産業ロック」グループが消えて行くなか、未だに人気の高いグループは、そんな名前に負けない強い個性があって、一時の流行を超越する独特の音楽性を持っているのだと言えます。
 又、インディー系のバンドだからといって大衆に迎合しない、とは言えないので、いわゆる「産業ロック」だからといって全部が全部音楽性が低いとは言えない、と言う理屈が成り立つと思います。
 どちらにしても、自分が良いと思った曲・バンドを聞く。誰がなんと言おうとも、それが一番です!

ぴー
> 産業ロックといわれてしまったグループでも、曲は自分たちで作っていたと思いますが~
 私は、そういう人達を「産業ロック」と呼ぶのは、間違っていたと言ってるんですけど。。。。
 “普段から人に書いてもらた曲を歌って売れ、満足しているミュージシャン”がそう呼ばれるのはしかたないかもしれないと言うことで、JourneyやTotoが「産業ロック」と呼ばれていたことが、不当評価であったと言い続けていたつもりです。
 一つだけ意見を覆したのが、ビートルズを「産業ロック」と書いてしまったことです。これは一生の不覚です。しつこいようですが、深く反省しております。

HEAVEN
 今日では売れなければ自分の好きな音楽活動ができない環境にあることは確かだと思います。最近の日本でもジャニーズのCDが売れていますが僕からすれば産業J-POPですw
 でも実際にそのCDを買っている人にしてみれば好きだから、若しくはいい曲だから買っているわけであって「売れる」目的で出しているとは思ってないはずです。
 そもそも産業ロックという言葉はジャニーズの場合における僕みたいな人間がつけるものであってジャンルではなく、い言わばあだ名みたいなものなのではないでしょうか?
 ちなみに先ほど挙げた「自分達の音楽性を持って曲を作っているミュージシャン」には使うべきではないと思っている、自分の意見です。
 やはりミュージシャンにとって音楽性というものがとても大事だと思います。そしてそれを否定することはその人を否定することにも繋がります。
 産業ロックという言葉の意味がもう少し異なっていればその使用に文句はないのですが。例えば「時代の波に乗った、商業的に成功したロックアルバム、もしくはミュージシャン」みたいなw
 ここで重要なのは成功「した」というところです。

議長:HINE
 皆さん、たくさんのご意見ありがとうございました。途中、自分の役割を忘れエキサイトしてしまったダメ議長ですが、最後くらいそれらしくまとめたいと思います。

 当サイトに来られる方(ロック好き)共通の思いとしては、「できれば産業ロックという言葉は使いたくない」「産業ロックという言葉自体に嫌悪感さえ感じる」ということですね。
 それを踏まえた上で、最初に戻ってgiantmacsさんの質問にお答えしますと、

> どれが産業ロックで、どれがちがうのか?
 「産業ロック」という言葉自体が不適切。蔑(さげす)みの意を込めた言い方ならば、選定する事自体が無意味です。
 しかし、それでは質問の答えになりませんので、仮にコマーシャリズムを追求し、業界が利潤追求のためだけに送り込んだ、自己の意志のないロック・アイドルのこととしましょう。

> 例えば、モンキーズはテレビから売るために生まれたアイドルだったけど、アレは産業ロックなのか?
 確かに彼らは作られたバンドでしたが、当時のビートルズの勢いに対抗するため、アメリカの音楽界が威信をかけて送り出したアイドルでした。メンバーもオーディションで選ばれてはいますが、ちゃんと楽器も弾けますし、曲も一部はメンバー自身(特にMichael Nesmith)でかいています。
 ですから、単なるロック・アイドルではないと思いますよ。

> セックスピストルズは、パンクの象徴ではあるけど、完璧に作られたバンドだった。金儲けのためのバンドだった事は今では明白になっている。アレは産業ロックではないのだろうか?
 この回答は、Newkさんが上で答えてくださっているので、それを引用します。
---グループはM.マクラーレンを逆利用し、自分らのやりたいことをやっているフシもあるので、私の定義では「産業ロック」には当てはまらないように思います---

> ジャーニーは産業ロックの代名詞のようにいわれるけど、本当にそうなのか?
 これは、違います!!(きっぱり)
HEAVENさんとfunky_renegadeさんのお言葉を借りれば、
---自分たちで演奏したい曲を書き、自分たちで演奏する。そこに産業ロックも何もないと思います。---
---時代の波にうまく乗って成功したとはいえ、結局は時代に左右されない音楽性を追及していたのだと言うことを言えるのかもしれません。---

 ジャーニーだけでなく、TOTOもカンサスもスティクスも、みんな一生懸命自己の音楽を追究した結果、たまたま時代の波と波長が合い、ビッグ・ヒットにつながったということですよね。現にジャーニーもTOTOもカンサスもスティックスも、いまだ現役で、売れなくなろうとも変わらぬ音楽性で頑張っていますよね。(スティクスはデニス・デ・ヤングが抜けてからトミー・ショウ色が強くなっていますが)

> ストーンズは確かに凄いバンドだけど、2万もするチケットを売ってライブをするのは産業ロックではないのか?
 これもNewkさんのお言葉を借りますが、
---チケが高いのは「産業ロック」ではなく、彼等が大物であり、それをファンも認めているから。---でしょう。

> あの伝説のライブを行った(笑)ベイ・シティ・ローラーズも産業ロックかな?
 これが評論家達が言うところの「産業ロック」には一番近いですが、彼らとて、初期メンバーにパイロットの二人がいたことからも分かるとおり、最初は真面目に音楽に取り組んでいました。
 いや、その後も彼ら自身は好きなようにやりたかったのでしょう~。ただ、業界の強力なプロモーションと干渉から、金縛り状態に陥り、抜け出せなかったということです。
 しかし、メンバー自身は当初の志を持ち続け、音楽性を変えながら(それが本来の姿か?)81年までバンドは存続しています。
 そんな彼らを「産業ロック」でかたづけてしまうのはかわいそうです。
 結論として「産業ロック」とは、太陽スミスさんも上でご指摘なさっているように、自分の価値観以外を否定する了見の狭い方達が使う言葉です。
 少なくとも当サイトでは、真面目に音楽に取り組んでいる人たちに対して「産業ロック」などとは呼びません。


 ということで、giantmacsさん、そしてご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。