1.Rick Springfield / Tiger By The
Tail
リック・スプリングフィールド/タイガー・バイ・ザ・テイル
1983年 リックの作品にはたびたびレゲエ調のリズムが登場するが、中でもこの曲はかっこいい。「リビング・イン・OZ」よりの自作曲。ギターとヴォーカルはもちろんのこと、プロデュースも自身でこなしている。リック独特のエッジの効いたシャリシャリ系ギター・カッティングもバッチリ堪能できる。
2. Heavy Metal Kids / Run Around
Eyes
ヘヴィ・メタル・キッズ/ラン・アラウンド・アイズ
1974年 イギリスの中堅ハードロック・バンドで、そのバンド名からは想像できないポップなサウンドが売りものだった。この曲も彼らのバラエティに富んだポップ・サウンドの1つの例。ファースト・アルバム「ヘヴィ・メタル・キッズ登場」に入っていた。
3.Ry Cooder / Why dont you try me
tonight(音源提供=だっさんさん)
ライ・クーダー/今宵は僕と
1980年 50年代、60年代の黒人音楽を中心としたアルバム「ボーダーライン」からのE・Youngという人のカヴァー・ソング。このアルバムは彼のそれまでの作品中もっとも売れ、アルバム・タイトルのボーダーラインとはあらゆる音楽に国境はないことを指している。このスロー・レゲエ調ナンバーの他、R&Bやブルース、テキサスとメキシコの国境あたりのテックス・メックス、ハワイやカリブ海の島々に伝わるトロピカル・サウンドなど実に幅広い内容だ。
4.Blondie / The Tide Is High(あゆたさんリクエスト)
ブロンディ/夢見るNo.1
1981年 唇に多額の保険をかけていたという、デボラ・ハリー率いるブロンディの「オート・アメリカン」から、全米No.1を記録した大ヒットシングル。この曲はジャマイカのレゲエ・グループ、パラゴンズのカヴァー曲。ニュー・ウェイヴ全盛期ということもあり、この時期のブロンディは3曲連続No.1とノリまくっていた。
6.Led Zeppelin / D'yer Mak'er
レッド・ツェッペリン/ディジャ・メイク・ハー
1973年 ZEP.の5枚目のアルバム「House Of The Holy(聖なる館)」より。ボブ・マーリー&ウェイラーズがデビューしたのが73年ということを考えると、異例の早さでレゲエを取り上げている。こういう未知のサウンドに敏感だったジミー・ペイジの先見性はさすがとしか言いようがない。
5.YES / Saving My Heart(フレンチ好きさんリクエスト)
イエス/セーヴィング・マイ・ハート
1991年 日本盤のライナーにはこの曲についてのコメントはないが、1991年のイエスのユニオン・ライブのビデオで、この曲についてジョン・アンダーソンがボブ・マーレイに捧げた曲だと言っている。歌詞は、希望というものがあったが、狂人が出現し、情熱と希望を実現し、平和を残し、この世を去った、それはボブ・マーレイで彼に心を捧げますというような内容(フレンチ好き)
7. Men At Work / Down Under
メン・アット・ワーク/ダウン・アンダー
1981年 オーストラリアで81年「Business As Usual(ワーク・ソングズ)」でデビューし、ダブル・プラチナムに輝いた彼らが、翌82年アメリカへも進出し大ブレイクした。この曲は全米No.1を記録した「ノックは夜中に」に続くセカンド・シングルで、見事連続1位に輝いた。
8.Frank Zappa / Goblin Girl(たけsanさんリクエスト、音源提供=えさかさん)
フランク・ザッパ/ゴブリン・ガール
1997年 「Have I Offended Someone ?」という1997年のベスト・アルバム収録のものだが、本来のスタジオ収録は「You
Are What You Is」というアルバムで、こちらは1981年の作品。曲目紹介には、「Goblin Girl (VSO'd
to slower speed)」とあり、本来のスタジオ収録よりピッチが遅い感じだ。歌詞はザッパお得意の猥褻ソング(えさか)
9.Scorpions / Is There Anybody There?
スコーピオンズ/瞑想のレゲエ
1979年 彼ら本来のヘヴィなハードロック・サウンドからはとても想像できない“レゲエ”に初挑戦。しかしながらこの時期のスコーピオンズは看板ギタリストのウルリッヒ・ロートを失い、サウンドの迷いがこういった異色曲を生みだしたとも言える。マイケル・シェンカーも復帰した6枚目のアルバム「ラヴ・ドライヴ」からのナンバーだが、この曲のギターはマティアス・ヤブス&ルドルフ・シェンカー。
10.Jeff Beck / She's A Woman
ジェフ・ベック/シーズ・ア・ウーマン
1975年 ご存じビートルズのカヴァー・ソング。J・ベックの代表作「Blow
By Blow(ギター殺人者の凱旋)」に収められたインストゥルメンタル・ナンバーだが、レゲエを取り入れることによって、有名な曲にベックらしいひとひねりを加えたと言えよう。一時J・ベックが多用していたトーキング・モジュレーターも懐かしい。
11.Steely Dan / Haitian Divorce
スティーリー・ダン/ハイチ式離婚
1976年 彼らの5枚目のアルバム「幻想の摩天楼(The Royal Scam)」より。3人になってしまったスティーリー・ダンは、実質ドナルド・フェイゲン(vo,key)のワンマン・バンドと化し、フュージョン色を増したが、これが大成功。しかし、アイデアに満ち溢れたこのあるアルバムのような楽しさは以降影を潜める。
12.Cyndi Lauper / Hey Now<Girl
Just Want To Have Fun>(音源提供=ボヘミア55号さん)
シンディ・ローパー/ヘイ・ナウ<ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン>
1994年 84年にビルボード2位、キャッシュボックス1位の大ヒットを記録した彼女のデビュー・シングル曲を、94年にレゲエ・タッチにアレンジし直してリバイバル・ヒットさせたもの。
13.GENE / We'll Get What We Deserve(音源提供=MIZOさん)
ジーン/ウィール・ゲット・ワット・ウィ・ディザー
2001年 ジーンは1994年デビューの4人組、ブリットポップが生まれる頃シーンに登場した。同期組はオアシス辺りか! この作品は通算4枚目のアルバム「LIBERTINE」に収められており、ジーンとしては珍しいタイプの曲である。今作は各曲とも風景がディジャブのように浮かんでくるのだが、この曲からジャマイカは思い浮かばなかった。このあたりはレゲエのブリティッシュ的解釈なのだろうか、かつてデフスクールから派生したプラネッツというグループがいたが、彼らが似たような解釈をしていたように記憶している。(MIZO)
14.Caravan / Clear Blue Sky(音源提供=fumi_tanさん)
キャラヴァン/クリアー・ブルー・スカイ
1980年 プログレの中でもカンタベリー系と言われるキャラヴァン。カンタベリー・ミュージックとは、昔分裂しキャラヴァンと分かれたジャズ・ロック・バンド、ソフトマシーンを取り巻くミュージシャン達がある種の共通したサウンドを形成していったことから便宜上付けられた総称で、ソフト・マシーンのメンバーがカンタベリーで育ったためにそう名付けられたという。この曲はオリジナル・メンバーであり、初期キャラヴァンの顔的存在でもあるデヴィット・シンクレア(key)が2度目の復帰を果たした「The
Album」からのナンバー。
15.Culture Club / Do You Really Want
To Hurt Me?(あゆたさんリクエスト)
カルチャー・クラブ/君は完璧さ
1982年 デビュー・アルバム「Kissing To Be Clever(ミステリー・ボーイ)」より
この曲の大ヒットにより一躍有名になった“ミステリー・ボーイ”ことボーイ・ジョージ率いるカルチャー・クラブは、第二次ブリティッシュ・インベイジョンの立て役者として80年代半ば頃まで常にチャート上位を賑わせた。
16.Eric Clapton / Swing Low Sweet
Chariot
エリック・クラプトン/揺れるチャリオット
1975年 ボブ・マーリーのカヴァー曲「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を大ヒットさせ、レゲエを世界に広めたクラプトンが、次の段階として自作や自らのアレンジでレゲエに挑戦している。この曲はアルバム「安息の地を求めて」からのもので、トラディショナルな黒人霊歌をクラプトン自身がレゲエ風にアレンジしたもの。
17.Bobby Caldwell / Solid Ground
ボビー・コールドウェル/ソリッド・グラウンド
1991年 ミスターAORボビーがアーチストとして復帰後初のオリジナル・アルバム「ソリッド・グラウンド」に収められていた、アルバム・タイトル同名曲。以前よりボブ・マーリーを敬愛し、亡くなった時彼に捧げる曲「ジャマイカ」も収録していたが、レゲエ調の曲を作ったのはこれが初めて。
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