GODDESS/Debut Live
2006.3.9 初台DOORS






2006年3月9日(木) 初台DOORS  PM19:40〜20:10

<Set List>
1.Soul Mate
2.うつりゆく世、さだめなき身
3.HUMAN
4.大人ロード
5.月光〜つきひかり〜

 水木ノアさんとの出逢いは、Goddessの前身バンドだった「水木ノア and 認知」のWEBサイトができたばかりの頃にまで遡ります。確かノアさんからLINKのお申し込みをいただいき、認知のサイトを覗いてみたところ、リンクのページ中に音楽著作権を扱うサイトを見つけ、コレは少し問題があるかもしれませんとお答えしたのが最初でした。
 その後何度かのやりとりがあり、以降ノアさんとはメル友のようなお付き合いをさせていただくに至っています。(こっちが勝手にそう思っているだけかもしれませんが)
 既に発売されている認知時代の2枚のアルバムも所有してはいますが、以前ノアさんがアコーディオンを弾きながら唄う認知のライヴ映像を音楽サイトで見て感動し、ぜひ1度はナマでノアさんのライヴを見てみたいと、それ以来ずっと思い続けていました。
 そして今回、ノアさんのご厚意によりGoddessとしてのデビュー・ライヴに招待していただき、念願叶って、ついにノアさんのライヴを見ることができただけでなく、撮影まですることができました!

 この場で音源をお聴かせすることはできませんので、ノアさんの創り出す音楽についてちょっとだけ説明しておきますと、ジャンル分けの非常に難しい、ジャズ、ロック、ポップス、ブルース、R&B、スカ、ボサノヴァ、その他あらゆる民族・宗教音楽をミックスしたようなプログレッシヴ複合ミュージックなのです。それでいて、決して難解そうではなく(よく聞くと深く難解のですが)、わりと聞きやすいポップな曲も多い。ノアさんの経歴を見ると何故そのような音楽が生まれるのかが少し分かるかもしれません。
Goddessの公式サイトも覗いてみてください。
http://sound.jp/goddess/

 ライヴ当日は平日ということもあって仕事帰り、開演ギリギリに会場へ着きましたが、ちょうど前の方の席が空いていたので客席左サイドのKENJIさん(b)の真ん前に陣取りました。
 開演時間となり会場が一旦暗くなると、ノアさんを除くGoddessのメンバーたちがそれぞれの持ち場に着き、いよいよGoddessデビュー・ライヴのスタート。
 ノアさんが登場しスポット・ライトを浴びると、いきなり1曲目が始まりました。一番前にいたためメンバー達の表情もよく見えたのですが、初ライヴということもあり最初はどうも硬くなっていたような印象も受けました。しかし、それもすぐに解消され、一瞬バラバラらしていた音も徐々に一つの塊と化して、曲が終わる頃には会場ごと飲み込まんとするほどの一体感とエネルギッシュなパワーをステージいっぱいに発散していました。
 ノアさんの歌声も曲が進むごとに艶を増し、スタジオ録音のCDで聞くより表現力と説得力があり感動的。もちろんノアさんのステージ・パフォーマンスがそれを更に助長していたことは言うまでもありません。
 尚、Goddessのメンバーは、ベースのKENJI(野坂謙次)さんを除いてまだ暫定的なようですが、ライヴでは元水木ノアand認知の初代ギタリストの方が復活されていたようで、演奏もとても安定していました。
 3曲目にはGoddessとしての新曲も披露。認知時代にはなかったような落ち着いた雰囲気で始まる曲で、ノアさんのヴォーカリストとしての魅力が存分に味わえる曲でもあります。むろん、一度聞いただけで理解できるような内容でもないですが、それでもじっくりと語るように唄うノアさんの歌声は、心に響くものがあります。
 ラストの「月光〜つくひかり〜」は、特に印象に残りました。ノアさんはこの曲で初めてキーボードに向かい、まずは弾き語りで一節唄った後、ジャズっぽいアレンジで静かに曲が始まります。この曲は認知時代のファースト・アルバムに収められていた曲なのですが、まったく違うアレンジにも関わらず、これがデビューとは思えないほどのバンドとしてのまとまりと独特のグルーヴを感じました。まさにプログレッシヴ。ついに他のバンドたちの追従を許さない領域にまで踏み出したなと、この演奏を聞いて関心させられました。

 全5曲あっいう間に終わってしまいましたが、やはり思っていた通り、ライヴでこそ本領を発揮するノアさんとGoddessの皆さんのパフォーマンスはとても素晴らしいものでした。唯一の心残りは、時間と選曲の関係でいたしかたないところなのでしょうが、アコーディオンを弾くノアさんの姿を見ることができなかったことでしょうか。

 Goddessのこれからの活躍が本当に楽しみです。(HINE)