スミスです。2005年現在、京都在住で浪人中の19歳です。ロック…というより、洋楽との出会いは中学一年生のときでした。地元の中学では、英語の授業の最初に英語の曲を聞く、という決まりがあり(月毎に曲は変わります)、そこで最初に流れたのがThe Beatlesの「Hello Goodbye」でした。歌詞が理解しやすく、曲調も凄くキャッチーで(歌詞の内容は暗いけども)、純朴な田舎少年の僕は一発でその虜となってしまったのです。帰ってから父親の所有していた「赤盤」「青盤」を借り、一年以上狂うように聞いていました。そんな僕を見た父は、兼ねてから計画していた「息子ロック少年化計画(笑)」を遂行し、Deep PurpleやLed Zeppelinを与えました。そして僕はますますロックにハマっていったのです。
とは言っても、田舎なのでCD屋もTUTAYAしかなく、小遣いも貰っていなかった僕はCDを買う事など殆どありませんでした。(手元のCDを見ても、当時買ったのはBostonの『Third Stage』やWingsのベストくらい…)しかし京都市の私立高校進学をきっかけに、その抑制はあっさりと解き放たれ(笑)、主として中古CDを買い漁るようになり、また「Rockin' On」や「Burrn!」を読むようになって、現代ロックシーンにも興味を持つようになりました。現在は、HM/HRを中心としつつ、多種多様なロック ・ミュージックを聞くように心掛けています。
ブライアン・アダムスの項でも書きましたが、時代の世相を反映するのが音楽であり、現代のところその最も優れた表現方法はロックだと僕は思っています。過去の名盤は勿論素晴らしいし、そのような名盤が何十年も続けて生み出されれば、行き詰まりは当然の結果であり、それゆえにベテランリスナーが現代ロックに目を向けない現状は理解できないことはありません。しかし、若手ミュージシャンの情熱がかつてのそれに比べて弱くなっているかと言えば、僕は全くそうは思いません。レコード業界の商業化がどんどん加速しているのは事実ですが、The Coralのように60年代風のサイケデリック・ロックをやって売れている連中もいるのです。一度でいいから、CDショップの試聴コーナーに耳を傾けてもらいたいです。気に入るバンドが一つくらいはあるはずですから。
参考までに、極普通のロックリスナーである友人の言葉をひとつ。「昔のロックってさ、音質もショボいし、スカスカで聞く気がしないんだよねぇ」…オジサンリスナーが目ん玉ひんむいて激怒しそうな言葉ですが、案外若者の普遍的な音楽観かな…と寂しく思ったりもして。そういう人達に昔の音楽を教えていくのも僕の使命だと、勝手に意気込んで日々を過ごしている次第です。(太陽スミス)